
ほったらかし投資とはどんな投資ですか?

私は投資に割ける時間がほとんどありませんが、ほったらかしで本当に月40万円も稼げるのでしょうか?
今回は、ほったらかし投資に興味がある方に向けて、為替コヤジのほったらかし投資の内容やほったらかし投資で実際にどれだけ稼いでいるのかを紹介します。

この記事は、ほったらかし投資歴10年の為替コヤジ()が書いています。かなりの古株です。
これまで試行錯誤を重ねながら40種類以上のほったらかし投資を検証してきましたが、現在は厳選5種のほったらかし投資で月に20万円から40万円ほど稼いでいます。
この記事で分かること
- ほったらかし投資とは?
- 為替コヤジが実践しているほったらかし投資の内容
- 運用資金2,000万円でほったらかし投資を1年間行うといくら稼げるのか?
- 2012年からこれまでほったらかし投資でいくら稼いだのか?
本記事を読み終わるとほったらかし投資に興味があるけどやり方が分からない方でもどんな設定をすれば効果的に稼げるかが分かります。
ほったらかし投資とは?
お金を増やしたいと思っても『時間がない』『やり方が分からない』『面倒くさい』というように投資に尻込みしてしまっている人は多いはず。資産運用に興味があってもその方法がわからない人のために投資経験ゼロでもできるほったらかし投資を紹介します。
為替コヤジが考えるほったらかし投資の条件は以下の3つです。
投資経験・知識がなくてもマネできる
少額からローリスクで始められる
まず多忙なサラリーマンや主婦が投資に充てられる時間はわずかです。毎日チャートやニュースをチェックしている暇はありません。一度設定していまえばあとは何もしなくてもお金が勝手に貯まっていくのが理想です。
また投資経験や知識・スキルが求められる投資は除外します。上手に儲けている人のマネをするだけで同じように儲けられる、再現性のある投資でなければなりません。
さらに投資初心者がいきなり100万円も投資するのは怖いので最初は数万円から多くても数十万円の投資で始められるサービスを選んでいます。

ほったらかし投資の運用実績
1. ほったらかし投資年間実績
2020年のほったらかし投資の運用実績は-304,217円でした。
トラリピで330万円の損切りをした割に思ったほどの損失になりませんでした。
11月、12月と2ヶ月連続で40万円超えで2020年はいいフィニッシュを迎えることができました。
また時価残高は2019年末と比べると約274万円も改善されています。
1年を振り返ってみると2020年は9年間のほったらかし投資歴の中で自分の理想とする投資スタイルがはっきりと見えた年でした。
2019年から株価指数CFD、スワップ、仮想通貨、つみたてNISAという積立系の投資を開始しました。
実際にやってみて分かったのは毎月、手動で積み立てるのがとても面倒臭く、苦痛だということです。
積立というのはだいたい月初に行うことが多いのですが、本業の方も立場上、月初はあらゆるドキュメントのチェック、サインで忙殺されます。
その状況でチマチマと積立を行う時間など取れず、このタイミングを逃すと積立を忘れてしまうという悪循環。
さらにいうと積立系は暴落したタイミングで大量に購入し、購入単価を下げるのがセオリーですが、為替コヤジは暴落時に大量に購入する資金も度胸も持ち合わせておらず、積立系投資には全く向かないことが分かりました。
結局、積立系の投資は1年くらいしか続かず、9月にきっぱりと撤退しました。
ただ、つみたてNISAは自動積立なので継続し、仮想通貨は2021年からはCoincheckの自動積立を導入することにしました。
ソーシャルレンディングに関しては積立系投資とは異なりますが、融資案件を探して調べて申し込むというプロセスが積立系投資同様に億劫に感じるようになりました。
最初はリスク分散に最適なのでソーシャルレンディングへの投資額を増やそうと考えていましたが、何度か繰り返しているうちに苦痛を感じるようになってしまいました。
ソーシャルレンディングは現在運用中の案件が2021年の夏くらいまで続きますが、これが終わったら撤退します。

スボラな為替コヤジは、これからは自動売買と自動積立だけで生きていきます
続いてサービス別の月間確定損益です。
まずは自動売買系から見てみましょう。
前述の通り、トラリピは330万円の損切りがあったので最終マイナスとなっています。
2020年はトライオートETF(ナスダック100トリプル)に本格参入できたのが最大の収穫です。
続いて積立系です。
株価指数CFDの積立は、手動での積立が苦痛でないなら投資としてはかなりおすすめです。
スワップ積立はもう少し粘ればプラスで終われたかもしれません。ただ、スワップ積立はリスクが高すぎるのでおすすめしません。
仮想通貨積立とつみたてNISAはガチホなので決済損益はありません。
最後に月別のトピックを紹介します。はやり9月が大きなターニングポイントになっていますね。
月 | トピック |
1月 | [NISA]つみたてNISAの積立開始 [ソーシャルレンディング]運用開始 |
2月 | [トラリピ]コロナショックで高値掴みの豪ドル/円損切り(130万円) |
3月 | |
4月 | |
5月 | |
6月 | |
7月 | |
8月 | [トラリピ]トルコリラ/円損切り(200万円) [トライオートFX]コアレンジャー全停止 [トライオートETF]TQQQトラリピ運用開始 |
9月 | [トラリピ]英ポンド/円、英ポンド/米ドル、豪ドル/NZドル運用開始 [トライオートFX]運用停止 [シストレ24]運用停止 [CFD積立]全決済で運用停止 [スワップ積立]全決済で運用停止 |
10月 | |
11月 | |
12月 |
2. ほったらかし投資累計損益
2012年にトラリピから始めたほったらかし投資の時価残高は-248万円(前年比+274万円)となっています。
ほったらかし投資の運用実績詳細
1. トラリピ
2012年から継続運用しているほったらかし投資の柱です。
今年は高値掴みの豪ドル/円とトルコリラ/円で合計330万円の損切りを行いましたので最終的には-156万円でした。
2015年くらいまでめちゃくちゃな運用していたツケを毎年、損切りという形で払っていますが、2021年に南アフリカランド/円の損切りをすれば大物は一旦終了です。
確定損益 | 2020年 | -1,562,918円 | |
累計 | 566,646円 | ||
時価残高 | 2019年末 | -4,064,339円 | |
2020年末 | -2,929,840円 | ||
前年比 | +1,134,559円 | ||
入出金 | 2020年 | 入金 | 2,000,000円 |
出金 | 0円 | ||
累計 | 入金 | 17,000,000円 | |
出金 | 0円 |
9月から英ポンド/円、英ポンド/米ドル、豪ドル/NZドルも追加して合計11通貨ペアでのトラリピ運用となっています。
英ポンド/円、英ポンド/米ドルは本当はトラリピ向きではないのでおすすめはしませんが、よく働いてくれました。

2. トライオートFX
トライオートFXは自動売買セレクトから豪ドル/NZドル、スイスフラン/円、ユーロ/英ポンドのコアレンジャーを選んで運用していました。
最終的に2020年は10万円の利益で終わっているので悪くはないのですが、どうしてもコアレンジャーの仕組み自体がしっくり来ず、9月に撤退しました。
確定損益 | 2020年 | 98,661円 | |
累計 | -2,148円 | ||
時価残高 | 2019年末 | -216,632円 | |
2020年末 | 0円 | ||
前年比 | +216,632円 | ||
入出金 | 2020年 | 入金 | 200,000円 |
出金 | 1,464,163円 | ||
累計 | 入金 | 1,530,297円 | |
出金 | 1,576,797円 |
一旦は撤退しましたが、2021年からトライオートFXのビルダーを使ってユーロ/英ポンドのトラリピで再開する予定です。

3. シストレ24
シストレ24は一番好きな自動売買ですが、資金の関係で9月に撤退しました。
確定損益 | 2020年 | 310,792円 | |
累計 | -1,639,801円 | ||
時価残高 | 2019年末 | -1,800,368円 | |
2020年末 | 0円 | ||
前年比 | +1,800,368円 | ||
入出金 | 2020年 | 入金 | 200,000円 |
出金 | 840,890円 | ||
累計 | 入金 | 3,095,586円 | |
出金 | 1,455,785円 |
(上記の集計にはFXDDで実施したミラートレーダーも含んでいます)
シストレ24は負け続けてきましたが、2020年はQuickShiftで31万円取り戻せたのでいずれQuickShiftを再開する予定でした。
ところがシストレ24は10月にQuickShiftの取り扱い停止を発表し、さらには2021年3月にシストレ24そのものがサービス終了することになりました。これは2020年最大の驚きでした。
ただ、セントラルミラートレーダーは引き続きサービス提供していて、QuickShift2というストラテジーの提供を始めました。
いずれ資金を貯めてセントラルミラートレーダーでQuickShift2を稼働させたいと思います。

4. トライオートETF
トライオートETFは自動売買セレクトからナスダック100トリプルのカウンター、ヘッジャーを選んで運用していました。
ただ、トライオートFXと同じように自動売買セレクトのヘッジャーの仕組みが上手く腹落ちしなかったため、8月からビルダーでナスダック100トリプルのトラリピを作成し、運用し始めました。
これが上手くハマり、80万円を稼ぐことができました。
確定損益 | 2020年 | 805,660円 | |
累計 | 841,969円 | ||
時価残高 | 2019年末 | 32,749円 | |
2020年末 | 855,425円 | ||
前年比 | +822,676円 | ||
入出金 | 2020年 | 入金 | 2,905,059円 |
出金 | 0円 | ||
累計 | 入金 | 3,205,059円 | |
出金 | 0円 |
まだまだ運用実績が少なく、トラリピほどの安心感はありませんが、トラリピに次ぐ第二の柱になってくれる予感はあります。

5. 株価指数CFD積立
GMOクリック証券で米国S500(S&P500)とイギリス100(FTSE100)の積立を行って来ましたが、9月に全て決済し、撤退しました。
撤退の理由はコロナショックで任意証拠金を増やす必要が生じ、利益率が大きく低下したためです。
確定損益 | 2020年 | 23,446円 | |
累計 | 25,423円 | ||
時価残高 | 2019年末 | 47,862円 | |
2020年末 | 0円 | ||
前年比 | -47,862円 | ||
入出金 | 2020年 | 入金 | 190,000円 |
出金 | 515,423円 | ||
累計 | 入金 | 490,000円 | |
出金 | 515,423円 |
ただし、資金に余力があれば米国S500(S&P500)とイギリス100(FTSE100)の積立はおすすめです。取り組んでいるトレーダーもとても多いです。

6. メキシコペソ/円スワップ積立
セントラル短資FXでメキシコペソ/円を15.5万通貨積み立てましたが、9月にほぼ±0で撤退しました。
理由は単純にスワップポイントが減って旨味がなくなったためです。
暴落時に買う度胸と資金がないとスワップ投資で勝つのは難しいと思います。
確定損益 | 2020年 | -547円 | |
累計 | 1,405円 | ||
時価残高 | 2019年末 | 5,132円 | |
2020年末 | 0円 | ||
前年比 | -5,132円 | ||
入出金 | 2020年 | 入金 | 300,000円 |
出金 | 401,405円 | ||
累計 | 入金 | 400,000円 | |
出金 | 401,405円 |
買い増して日々受け取れるスワップが増えていくのは充実感がありますが、為替コヤジがスワップ投資をやることはもうないと思います。

7. つみたてNISA
楽天証券で楽天・全米株式株式インデックス・ファンド(楽天VTI)を積み立てています。
20年の積立期間の1年目が終わりました。
確定損益 | 2020年 | 0円 | |
累計 | 0円 | ||
時価残高 | 2019年末 | ― | |
2020年末 | 72,000円 | ||
前年比 | +72,000円 | ||
入出金 | 2020年 | 入金 | 399,996円 |
出金 | 0円 | ||
累計 | 入金 | 399,996円 | |
出金 | 0円 |
楽天ポイントを使って積み立てていますが、投資額の16%を楽天ポイントで賄うことができました。

8. 仮想通貨積立
2019年12月に時価総額TOP3のビットコイン、イーサリアム、リップルを10万円ずつ購入しました。
2020年1月からは毎月それぞれ5,000円ずつ手動で積み立てる予定でいましたが、実際には欲張って指値が刺さらなかったり、買い忘れたりして計画通りに買い増すことができませんでした。
年末年始の暗号資産の暴騰を見ると悔やまれます。
確定損益 | 2020年 | 0円 | |
累計 | 0円 | ||
時価残高 | 2019年末 | -28,897円 | |
2020年末 | 790,283円 | ||
前年比 | 819,180円 | ||
入出金 | 2020年 | 入金 | 315,730円 |
出金 | 0円 | ||
累計 | 入金 | 421,748円 | |
出金 | 0円 |
2021年からはCoincheckの自動積立を開始します。

9. ソーシャルレンディング
2020年にはソーシャルレンディングも始めました。
リスク分散には最適と考え、気合が入っていましたが、徐々に面倒に案件探し→案件調査→申込みという流れが面倒になってしまいました。
4社5案件に融資しましたが、融資中の案件が償還された時点でソーシャルレンディングは撤退です。
運用期間:2020年1月~現在(1年0ヶ月)
確定損益 | 2020年 | 9,527円 | |
累計 | 9,527円 | ||
時価残高 | 2019年末 | ― | |
2020年末 | 9,527円 | ||
前年比 | +9,527円 | ||
入出金 | 2020年 | 入金 | 400,000円 |
出金 | 0円 | ||
累計 | 入金 | 400,000円 | |
出金 | 0円 |

ほったらかし投資ポートフォリオ
現在のポートフォリオは以下のような資産配分になっています。
2021年の抱負
2012年にトラリピを始めてから9年間、評価損益はずーーーーーっとマイナスでした。
2,000万円で運用しているのに評価損が1,000万円になるなど何度も地獄を見てきましたが、いよいよ2021年はプラ転という節目の年になりそうです。
他人が見れば最悪に映るかもしれませんが、為替コヤジとしては地獄も含めて意外と楽しい9年間でした。
幸い、私はサラリーマン兼業投資家なので毎月給料は入ってくるのでそれほど不安もありませんでした。
2021年は兼業投資家10年目に入り、やっとプラ転が見えてきたということでまさに『失われた10年』になってしまいましたが、この間に培ったノウハウや経験はこの先、10年、20年の財産になると思っています。
2021年はいよいよアッパーマス層の仲間入りです(キャッシュも含めて)。
出所:野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層は133万世帯、純金融資産総額は333兆円と推計」
為替コヤジはTwitterで週次実績やブログの更新情報を発信しています。
【12月14日週実現損益】
☑️#トラリピ +62,468円
☑️#トライオートETF +57,427円
✅合計 +119,892円5週間ぶりの10万円突破です😁
トラリピは11通貨で運用していると何かしら
リピートしてくれるので助かります。https://t.co/RxqqyfINI6— 為替コヤジ💰ほったらかし投資 (@kawase_koyaji) December 20, 2020
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