トラリピで大損するというのは本当ですか?トラリピはやばい、勝てないと耳にしますが、安定して利益を上げる方法が知りたい。
そんな悩みにお答えします。
結論からいうとトラリピは大損します。
為替コヤジはトラリピを9年間運用していますが、これまでに100万円以上のロスカットを6回経験しています。
しかし正しい運用をすれば大損を避け、利益を積み上げることができます。
今回は為替コヤジがトラリピで失敗して大損した理由とその対策について解説します。
- アラフィフの会社員
- 投資歴12年、運用資産3,000万円
- 2021年実績:+418万円、2022年:-479万円、2023年:+117万円
- トラリピやマイメイト、投信積立、仮想通貨積立などのほったらかし投資メイン
- トラリピの損益推移とロスカット
- 為替コヤジがトラリピ運用で犯した5つの失敗
- トラリピ運用で失敗を回避する5つの方法
- 新トラリピ設定
本記事を読み終えるとトラリピで大損しないための運用方法を正しく理解でき、利益を積み上げることができます。
トラリピについて詳しく知りたい方は「トラリピ(マネースクエア)とは?仕組みや口座開設方法・設定方法を解説」をご覧ください。
トラリピは正しい運用を継続すればとても優れた投資手法です。
口座開設がまだの方はこの機会に下記の公式サイトから口座開設しておきましょう。
トラリピでのロスカット実績
為替コヤジは2012年1月からトラリピの運用を行っていますが、2021年10月までに100万円以上の大規模ロスカットを6回、合計1,660万円損切りしています。
トラリピで大損した5つの理由
損切りせざるをえなくなった理由は5つあります。
- 高スワップに惹かれて高金利通貨に手を出してしまった
- 通貨ペアを分散せずに集中投資してしまった
- レンジを外れたのに上値を追ってしまった
- 急落時に狼狽売りしてしまった
- マイナススワップが膨らんでしまった
それではひとつひとつ詳しく解説します。
原因1:高スワップに惹かれて高金利通貨に手を出してしまった
為替コヤジがトラリピ運用に失敗した最大の理由が高金利通貨に手を出したことです。
FXの利益にはキャピタルゲインとインカムゲインのふたつがあります。
キャピタルゲインとは為替差益のことで安い時に買って高い時に売ることで得られる利益です。
これに対し、インカムゲインとは金利差によって得られる利益、つまりスワップポイントのことです。
為替コヤジは高金利通貨のスワップポイントに目がくらみ、南アフリカランド/円とトルコリラ/円に手を出してしまいましたが、これが大失敗でした。
確かにスワップポイントは大きな収入源で、高金利通貨では為替差益と同じくらいの利益になることもあります。
しかし南アフリカランド/円やトルコリラ/円は得られるスワップポイント以上に下落します。
トラリピに限らずリピート系注文は一定の幅の中で値が乱高下することで為替差益を得ることができます。
一方的に下落したのでは為替差益を得られないどころか、スワップポイントでは到底賄いきれないほど含み損が膨らみます。
原因2:通貨ペアを分散せずに集中投資してしまった
ふたつめの大失敗は、同じ動きをする豪ドル/円とNZドル/円に資金を集中してしまったことです。
当然ながら通貨ペアを絞って保有する場合、思惑通りに進めば高いリターンを得ることができる反面、逆に進むとその分リスクが高くなります。
さらに豪ドル/円とNZドル/円は正の相関関係にあり、ほとんど同じ動きをします。
出所:セントラル短資FX
したがって豪ドル円が下落する時にはNZドル円も同じように下落し、評価損が拡大してしまいます。
原因3:レンジを外れたのに上値を追ってしまった
買いトラリピの場合に上抜けし、ポジションがなくなるとスワップも入らなくなり、リピートもしなくなるのでトラップレンジを上に広げてしまいました。
しかし当然高値掴みしたポジションはその後の下落で大きな評価損となってしまいます。
またそもそも長期の月足チャートを見ずにトラリピを仕掛けていたので過去20年で見て高値圏なのか安値圏なのかの判断ができておらず、高値圏で買いトラリピを仕掛けてしまいました。
原因4:急落時に狼狽売りしてしまった
全6回の大型ロスカットのうち、最初の2回は完全な狼狽売りでした。
狼狽売りは為替が急落した時に慌ててしまい、戦略なしにロスカットすることになるので損切りのタイミングとしては最悪です。
底値で損切りする結果となり、その後に大きく値を戻すことも珍しくありません。
原因5:マイナススワップが膨らんでしまった
最後の大失敗は、マイナススワップの大きい通貨ペアに手を出してしまったことです。
上手くリピートしていればマイナススワップによる影響は1割強程度に抑えられますが、塩漬け状態が続くとマイナススワップが重くのしかかります。
1,000円の売買益で決済してもマイナススワップが1,000円を超え、マイナス決済になることもあります。
最悪の状態の時には月にマイナススワップで20万円近くが飛んでいました。
スワップがプラスの状態であればスワップをもらいながらのんびり反転を待てばいいのですが、マイナスの状態だと毎日資産が削られ、メンタル的なダメージは膨大です。
トラリピで大損しない5つの対策
それではトラリピで大損しないための対策を5つ解説します。
- 高金利通貨ペアには手を出さない
- 通貨ペアを分散する。クロス円比重を下げる
- トラップレンジは広めにとる
- ロスカットレートを把握しておく
- マイナススワップの通貨ペアは避ける
対策1:高金利通貨ペアには手を出さない
端的に言えば南アフリカランド/円とトルコリラ/円は選んではいけません。
リピート系注文に適している通貨ペアは一定の幅の中で値が乱高下しているものです。
この基準に照らせば自ずと南アフリカランド/円とトルコリラ/円は対象から外れます。
トラリピに適した通貨ペアの選び方は「トラリピにおすすめの通貨ペアはこの3つ!逆にNGなのは?」で詳しく解説していますので是非ご覧ください。
リピート系注文においてはスワップポイントはおまけ程度に捉えて下さい。
対策2:通貨ペアを分散する。クロス円比重を下げる
トラリピを運用する場合、複数の通貨ペアを運用して下落のタイミングをずらすことで評価損の拡大を抑えることができます。
現在は11通貨ペアを運用することで安定した成績を残しています。
11通貨のトラリピ設定については「為替コヤジおすすめのトラリピ設定を完全公開」をご覧ください。
さらにハーフ&ハーフを利用することで正の相関がある通貨ペア同士でもタイミングによっては売りと買いが逆になり、より一層評価損の拡大を抑えることができます。
ハーフ&ハーフについては「トラリピのハーフ&ハーフとは?両建てトラリピとの比較からマイナススワップ対策まで詳しく解説」で詳しく解説しています。
またトラリピは取扱い通貨ペアが16種類ありますが、そのうち、9種類がクロス円となっています。
クロス円はどれも同じような値動きをするので運用するなら全体の1/3程度におさえたほうが無難です。
5通貨ペアで運用するならクロス円は1つ、10通貨ペアなら3つ程度におさえましょう。
対策3:トラップレンジは広めにとる
トラリピを開始する時点で過去20年の月足チャートを見て高値圏なのか安値圏なのかを判断し、ハーフ&ハーフで仕掛けます。
その際、トラップの値幅が広くなってしまってもできるだけ広い範囲にトラップを仕掛けます。
そうすれば簡単にトラップレンジを外れることもなくなります。
運用資金が増えたらトラップ値幅を埋めるようにトラップを追加しましょう。
対策4:ロスカットレートを把握しておく
狼狽売りを回避するためにはロスカットレートを正確に把握しておくことが重要です。
ロスカットレートが分からないと急激な維持率の低下だけで心臓がバクバクし、確実に慌てることになります。
逆にロスカットレートが事前に分かっていれば、慌てることはなく、追加入金や計画的な損切りを行うなど適切な対処を講じることができます。
ロスカットレートを把握するためにはトラリピ運用試算表やリスクシミュレーションが役立ちます。
トラリピ運用試算表やリスクシミュレーションについては下記記事で解説していますので確認しておきましょう。
対策5:マイナススワップの通貨ペアは避ける
単純にマイナススワップの大きい通貨ペアはポートフォリオに組み込まないようにします。
特にクロス円の売りはマイナススワップが1万通貨当たり-100円を超えるので絶対に避けてください。
新トラリピ設定で巻き返し中
上記の対策を講じて2023年1月からトラリピ世界戦略で運用しています。
具体的な設定内容は以下の通りです。
通貨ペア | 売買 | 数量 | レンジ | 間隔 | 利益金額 |
米ドル/カナダドル | 買 | 1,000 | 1.2010~1.3000 | 0.001 加ドル | 8 加ドル |
売 | 1,000 | 1.3010~1.4000 | 0.001 加ドル | 8 加ドル | |
豪ドル/NZドル |
買 | 1,000 | 1.0010~1.0700 | 0.0005 NZドル | 8 NZドル |
売 | 1,000 | 1.0710~1.1300 | 0.0005 NZドル | 8 NZドル | |
ユーロ/英ポンド |
買 | 1,000 | 0.7510~0.8500 | 0.001 英ポンド | 8 英ポンド |
売 | 1,000 | 0.8510~0.9500 | 0.001 英ポンド | 8 英ポンド |
新トラリピ設定で運用を開始して19ヶ月経ちましたが、月平均5万円の利益となっています。
まとめ:運用方法を間違わなければトラリピは優れた投資手法
最後にトラリピ運用の注意点をまとめておきます。
- 高金利通貨ペアには手を出さない
- 通貨ペアを分散する。クロス円比重を下げる
- トラップレンジは広めにとる
- ロスカットレートを把握しておく
- マイナススワップの通貨ペアは避ける
2023年現在ではトラリピの正しい運用方法が身に付き、月に10万円から20万円を安定して稼げるようになりました。
これからトラリピの運用開始する人が為替コヤジと同じ失敗をしないように正しいトラリピの始め方をまとめました。
是非参考にしてください!
ただし、相場は何が起こるか分からないのでトラリピ1本で運用するのは危険です。
私はトラリピ以外も8つのサービスを運用してリスクを分散させています。よろしければ参考にしてください。
またトラリピと同じ自動売買でもリスク分散は可能です。こちらも併せてご覧ください。
ほったらかし投資でリスク分散
為替コヤジは投資額3,000万円で下記のようなほったらかし投資を実践しています。
ポートフォリオ | 口座 | 投資対象 | 目的 |
FX自動売買 | トラリピ / 松井証券FX | FX | キャッシュフロー |
FXスワップ投資 | IG証券 / みんなのFX | FX | キャッシュフロー |
投信積立 | 楽天証券 / auカブコム証券 | 投資信託 | 資産形成 |
仮想通貨積立&レンディング | GMOコイン / BitLending / PBRレンディング | 仮想通貨 | 資産形成 |
ロボアドバイザー | ROBOPRO | ETF | 資産形成 |
為替コヤジのほったらかし投資は、投資経験がゼロでも問題ありません。
本ブログを熟読して、為替コヤジの設定をそっくりそのまま真似れば、同じように不労所得を得ることができます。
誰でもマネできるようにトラリピや仮想通貨積立の設定内容も詳細に紹介しています。
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