
トラリピを始めようと思っているのですが、トラリピとトライオートFXのどちらを選べがいいのか分からない

トライオートFXでもトラリピができるそうですが、トラリピと何が違うのですか?
今回は、これからトラリピを始めようと思っている方トラリピとトライオートFXのどちらを選べばいいのか、両者は何が違うのかを詳しく解説します。

この記事は、ほったらかし投資歴10年の為替コヤジ()が書いています。かなりの古株です。
これまで試行錯誤を重ねながら40種類以上のほったらかし投資を検証してきましたが、現在は厳選5種のほったらかし投資で月に20万円から40万円ほど稼いでいます。
この記事で分かること
- トラリピとトライオートFXの違いを5つのポイントで解説
- トラリピとトライオートFXのどちらを使った方が得をするのか?
- 為替コヤジはどう使い分けているのか?
本記事を読み終えるとトラリピとトライオートFXの違いがはっきりと分かり、どちらを選ぶべきか迷うことがなくなります。
トラリピとトライオートFXについてはこちらの記事をご覧ください。


トラリピとトライオートFXの比較
トラリピ中心に盛り上がっているリピート系注文ですが、最近はトライオートFXもリニューアルされ、トライオートFXユーザーも増えつつあります。
トライオートFXはビルダー機能を使えばトラリピと同じ設定をすることが可能なのでこれからリピート系注文を始める方はどちらを選べばいいのか悩んでしまいます。
そこでトラリピとトライオートFXについて以下の5つの項目で比較してみました。
- 通貨ペア
- コスト(取引手数料+スプレッド)
- スワップポイント
- 機能
- 運用ツール
1. 通貨ペア
取扱い通貨ペアはトラリピが14通貨ペア、トライオートFXが17通貨ペアとなっています。
数が多けりゃいいという訳ではありませんが、トライオートFXにはリピート注文に適したユーロ/英ポンドの取扱いがあるので通貨ペアはトライオートFXの勝ちということになります。
通貨ペア | トラリピ | トライオートFX |
米ドル/円 | ○ | ○ |
ユーロ/円 | ○ | ○ |
英ポンド/円 | ○ | ○ |
豪ドル/円 | ○ | ○ |
NZドル/円 | ○ | ○ |
カナダドル/円 | ○ | ○ |
ユーロ/米ドル | ○ | ○ |
英ポンド/米ドル | ○ | ○ |
豪ドル/米ドル | ○ | ○ |
NZドル/米ドル | ○ | ○ |
ユーロ/英ポンド | ○ | |
ユーロ/豪ドル | ○ | |
豪ドル/NZドル | ○ | ○ |
スイスフラン/円 | ○ | |
米ドル/スイスフラン | ○ | |
トルコリラ/円 | ○ | ○ |
南アフリカランド/円 | ○ | ○ |
メキシコペソ/円 | ○ |
2. コスト
長期運用が基本のリピート注文では運用コストはじわじわ響いてきます。コストには取引手数料とスプレッドが含まれます。
取引手数料
トラリピは取引手数料は無料ですが、トライオートFXは50万通貨未満の場合に取引手数料が徴収され、1,000通貨の場合は往復40円かかります。
従って取引手数料はトラリピの圧勝です。
トライオートFXの取引手数料
取引数量 | 新規 | 決済 | 1,000通貨あたり |
1万通貨未満 | 2.0pips | 2.0pips | 往復40円(対外貨は0.4外貨) |
1万通貨以上10万通貨未満 | 1.0pips | 1.0pips | 往復20円(対外貨は0.2外貨) |
10万通貨以上50万通貨未満 | 0.5pips | 0.5pips | 往復10円(対外貨は0.1外貨) |
50万通貨以上 | 無料 |
スプレッド
トラリピのスプレッドは変動制で業界最広水準です(計測日:2020年12月18日)。トライオートFXは原則固定で比較的狭くまとまっています。
従ってスプレッドはトライオートFXの圧勝です。
通貨ペア | トラリピ | トライオートFX |
米ドル/円 | 4.0 | 0.3 |
ユーロ/円 | 5.0 | 0.5 |
英ポンド/円 | 8.0 | 1.0 |
豪ドル/円 | 6.0 | 0.6 |
NZドル/円 | 7.0 | 1.7 |
カナダドル/円 | 5.0 | 1.9 |
ユーロ/米ドル | 4.1 | 0.3 |
英ポンド/米ドル | 5.0 | 1.4 |
豪ドル/米ドル | 5.0 | 1.4 |
NZドル/米ドル | 5.0 | 2.0 |
ユーロ/英ポンド | ― | 1.9 |
ユーロ/豪ドル | ― | 2.0 |
豪ドル/NZドル | 3.7 | 5.8 |
スイスフラン/円 | ― | 2.0 |
米ドル/スイスフラン | ― | 2.0 |
トルコリラ/円 | 6.0 | 1.5 |
南アフリカランド/円 | 3.0 | 1.8 |
メキシコペソ/円 | 2.5 | ― |
総コスト
取引手数料(1,000通貨往復)とスプレッドを足した総コストは以下の通りです。スプレッドはトライオートFXの圧勝でしたが、取引手数料を加えるといい勝負です。
通貨ペア | トラリピ | トライオートFX |
米ドル/円 | 4.0 | 4.3 |
ユーロ/円 | 5.0 | 4.5 |
英ポンド/円 | 8.0 | 5.0 |
豪ドル/円 | 6.0 | 4.6 |
NZドル/円 | 7.0 | 5.7 |
カナダドル/円 | 5.0 | 5.9 |
ユーロ/米ドル | 4.1 | 4.3 |
英ポンド/米ドル | 5.0 | 5.4 |
豪ドル/米ドル | 5.0 | 5.4 |
NZドル/米ドル | 5.0 | 6.0 |
ユーロ/英ポンド | ― | 5.9 |
ユーロ/豪ドル | ― | 6.0 |
豪ドル/NZドル | 3.7 | 9.8 |
スイスフラン/円 | ― | 6.0 |
米ドル/スイスフラン | ― | 6.0 |
トルコリラ/円 | 6.0 | 5.5 |
南アフリカランド/円 | 3.0 | 5.8 |
メキシコペソ/円 | 2.5 | ― |
3. スワップポイント
スワップポイントは実際リピート注文を運用していると売買益と比べてそれほど割合は多くありません。ただ、ボラティリティが下がり、決済されない状態が続くとマイナススワップが精神的に効いてきます。
トラリピのマイナススワップは酷いと思っていましたが、トライオートFXも負けず劣らず酷いですね。
スワップポイントについてはトラリピの方がマシと言えそうです。
通貨ペア | トラリピ | トライオートFX | ||
売り | 買い | 売り | 買い | |
米ドル/円 | -99 | 1 | -35 | 5 |
ユーロ/円 | 1 | -65 | 2 | -32 |
英ポンド/円 | -32 | 0 | -62 | 2 |
豪ドル/円 | -27 | 1 | -55 | 1 |
NZドル/円 | -30 | 0 | -55 | 1 |
カナダドル/円 | -25 | 0 | -45 | 1 |
ユーロ/米ドル | 7 | -42 | 2 | -64 |
英ポンド/米ドル | 2 | -17 | 1 | -52 |
豪ドル/米ドル | 5 | -52 | 0 | -52 |
NZドル/米ドル | 2 | -49 | 0 | -52 |
ユーロ/英ポンド | ― | ― | 0 | -84 |
ユーロ/豪ドル | ― | ― | 0 | -47 |
豪ドル/NZドル | 0 | 0 | 0 | -22 |
スイスフラン/円 | ― | ― | -50 | 10 |
米ドル/スイスフラン | ― | ― | -84 | 2 |
トルコリラ/円 | -53 | 0 | -35 | 10 |
南アフリカランド/円 | -14 | 2 | -12 | 2 |
メキシコペソ/円 | -7 | 2 | ― | ― |
4. 機能
トラリピとトライオートFXの機能面で比較しています。
トレール注文
トレール注文とは決済価格が相場を追いかける注文です。トレンド相場では利益を伸ばすことができます。
このトレール注文が実装されているのはトラリピ(決済トレール)だけで、トライオートFXにはありません。
自動売買プログラム作成
自動売買プログラム作成機能はトラリピにはありませんが、トライオートFXにはビルダーがあります。
ビルダーを使えばトラリピよりも複雑な自動売買プログラムを作成することができます。ただし、テクニカル指標をトリガーに使うことはできません。
ビルダーの使い方については下記投稿をご覧下さい。

選択型自動売買プログラム
選択型自動売買プログラムとはFX会社側であらかじめプログラミングされた自動売買プログラムを選ぶだけでトレードが開始できる機能です。
トライオートFXには「自動売買セレクト」という選択型自動売買プログラムが用意されています。自動売買セレクトでは下記のような自動売買プログラムが提供されています。
- ハイブリッド
- コアレンジャー
- ハーフ
- スワッパー
- ストラテジスト
- 認定ビルダー
- マルチ戦略
これに対し、トラリピも以下のような自動売買プログラムが用意されています。
- トラリピ1クリック
- トラリピ戦略リスト
あまり使う機能ではないと思いますが、バリエーションの豊富さといういう意味でトライオートFXに軍配が上がります。
ポイント制
機能とは少し異なりますが、トラリピにはマネースクエア独自のマネースクエアポイントがあり、現金と交換することができます。
トライオートFXはキャッシュバックキャンペーンを実施することがありますが、常設のポイント制はありません。
5. 運用ツール
運用ツールに関しては好みの問題もありますが、トラリピのほうが長い歴史の中で改良を繰り返している分、使いやすくなっています。
トラリピ | トライオートFX | |
発注 | 通貨ペア、本数、数量などを入力。一度に発注できるのは101本。発注上限なし | ビルダーで発注。設定内容はほぼ同じ。一度に発注できるのは100本。発注上限数量は全通貨共通で200万通貨 |
注文変更 | 一括で注文変更が可能 | 一注文ずつ変更する必要がある |
ポジション管理 | 一覧性があり見やすい。トラリピ管理表も便利 | ひとつひとつが別の自動売買プログラムという扱いなので一覧性はない |
運用管理 | トラリピ運用試算表とシミュレーションがある | ビルダーで簡易バックテストが可能 |
まとめ
リピート系注文は大量にポジションを抱えることになるので安易にトラリピからトライオートFXに乗り換えるようなことはできません。
なのでこれからトラリピを始めようと思っている方は慎重に選んで欲しいと思います。
ただし、どちらを選んでも利益に大きな差は出ないと思います。
為替コヤジがトラリピを始めた2012年にはトライオートFXがなかったので必然的にトラリピを選ぶことになりましたが、これからトラリピを始めるとしてもマネースクエアのトラリピを選ぶと思います。
やはりトライオートFXはツールの使い勝手が悪いです。
現在、為替コヤジはトラリピにないユーロ/英ポンドだけをトライオートFXで運用しています。
ただ今後は、トライオートETFを運用しているのでトライオートFXに運用資金を入れておくと資金移動が容易にできるのでスワップが有利な米ドル/円、ユーロ/円をトライオートFXに移すか検討しています。
為替コヤジはTwitterで週次実績やブログの更新情報を発信しています。
【12月14日週実現損益】
☑️#トラリピ +62,468円
☑️#トライオートETF +57,427円
✅合計 +119,892円5週間ぶりの10万円突破です😁
トラリピは11通貨で運用していると何かしら
リピートしてくれるので助かります。https://t.co/RxqqyfINI6— 為替コヤジ💰ほったらかし投資 (@kawase_koyaji) December 20, 2020
またIntagramでは週次実績やプライベートな情報も発信しています。
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