トラリピをやりたいけどスワップが安いとお悩みのあなた。実はユーザ設定型自動売買のトライオートFXなら高スワップのトラリピを実現することができます。
トラリピの代わりになるのはトライオートFXだけ
トラリピの売りは設定の自由度で注文間隔や利益額を自由に決めることができます。
そのため柔軟な戦略を取ることができますが、ループ・イフダンやiサイクル注文では注文間隔が自由に選べなかったり、自動計算されるのでトラリピの代わりにはなりえません。
さらに最大の問題は自動損切りの仕様です。
トラリピは自動損切りするかしないかは設定次第で自動損切りしないことが可能です。
ところがループ・イフダンやiサイクル注文では無条件に自動損切りされてしまうので自動損切りさせずに反発を待つというリピート系注文の鉄板戦略を取ることができません。
これは致命的です。
一方、ユーザ設定型自動売買のトライオートFXは設定のバリエーションが豊富なのでトラリピ程度の仕組みなら簡単に作れてしまいます。
もちろん注文間隔も利益額もお好きな値幅を設定できる上に自動損切りさせないことも可能です。
つまりトラリピの代わりになるのはトライオートFXだけということになります。
参考 トライオートFX(インヴァスト証券)とは?仕組み・おすすめポイント・設定方法を解説トライオートFXの取り扱い通貨ペアは17種類
トラリピの取り扱い通貨ペアは13種類ですが、トライオートは17種類あります。両者を比較したのが下記の表です。
通貨ペア | トラリピ | トライオートFX |
米ドル/円 | ○ | ○ |
ユーロ/円 | ○ | ○ |
英ポンド/円 | ○ | ○ |
豪ドル/円 | ○ | ○ |
カナダドル/円 | ○ | ○ |
ユーロ/米ドル | ○ | ○ |
NZドル/円 | ○ | ○ |
南アフリカランド/円 | ○ | ○ |
スイスフラン/円 | ○ | |
トルコリラ/円 | ○ | ○ |
英ポンド/米ドル | ○ | ○ |
米ドル/スイスフラン | ○ | |
豪ドル/米ドル | ○ | ○ |
NZドル/米ドル | ○ | ○ |
ユーロ/英ポンド | ○ | |
ユーロ/豪ドル | ○ | |
豪ドル/NZドル | ○ | |
メキシコペソ/円 | ○ |
コスト面はトライオートFXとトラリピで互角
トライオートFXのスプレッドはトラリピよりも圧倒的に狭くなっていますが、トライオートFXは取引手数料が徴収されるので1万通貨未満だとコスト面ではトラリピとほぼ互角です。
取引手数料(片道)
取引数量 | トラリピ | トライオートFX |
1万通貨未満 | 無料 | 20円 |
1万通貨以上10万通貨未満 | 無料 | 10円 |
10万通貨以上50万通貨未満 | 無料 | 5円 |
50万通貨以上 | 無料 | 無料 |
スプレッド
通貨ペア | トラリピ | トライオートFX |
米ドル/円 | 3pips | 0.3pips |
ユーロ/円 | 4pips | 0.5pips |
英ポンド/円 | 7pips | 1.0pips |
豪ドル/円 | 5pips | 0.6pips |
ユーロ/米ドル | 7pips | 0.3pips |
トータル(1000通貨・往復)
通貨ペア | トラリピ | トライオートFX |
米ドル/円 | 30円 | 43円 |
ユーロ/円 | 40円 | 45円 |
英ポンド/円 | 70円 | 50円 |
豪ドル/円 | 50円 | 46円 |
ユーロ/米ドル | 74円 | 43円 |
トライオートFXのスワップ金利はトラリピを圧倒
長期運用前提のリピート系注文においてはスワップ金利はパフォーマンスを左右しますが、トライオートFXのスワップ金利はトラリピを圧倒しています。特にトラリピのマイナススワップがエグいです。
スワップ金利(買い・1万通貨あたり)
通貨ペア | トラリピ | トライオートFX |
米ドル/円 | 2円 | 5円 |
ユーロ/円 | -65円 | -32円 |
英ポンド/円 | 1円 | 3円 |
豪ドル/円 | 0円 | 2円 |
南アフリカランド/円 | 2円 | 2円 |
トライオートFXで疑似トラリピを実現する方法
いよいよ本題です。トライオートFXのビルダーを使ってトラリピを実現する方法を詳しく解説します。
ビルダーとは?
トライオートFX・トライオートETFの「自動売買セレクト」に自分だけのオリジナルのアイデアを自動売買にすることができるビルダー機能が2019年7月20日(土)にリリースされました。
ビルダー機能の説明会に参加してきましたので詳しく紹介します。
ビルダー機能とはトライオートFX・トライオートETFの「自動売買セレクト」でオリジナルの自動売買プログラムが作成できる機能です。
主な特徴は以下の4つです。
1. 高いカスタム性。新ロジックも生み出せる
作成は、「自動売買セレクト」画面のメニュー「ビルダー」から行います。カスタム性が高く、自動売買セレクトなど既存ロジックをアレンジしたり、1から自身でオリジナルの自動売買を作成できます。
2. スマホアプリからも作成
普段から使っているスマートフォンのアプリでも、「自動売買セレクト」画面から自動売買をカンタン操作で作成できます。
3. 複数組み合わせた場合もシミュレーションができる
自作のものだけでも、「セレクト」から選んだ自動売買と合わせたポートフォリオを組んだ場合のシミュレーションもできます。もちろんETFとFXを組合わせてもOKです。
シミュレーションにはスワップ、配当金やスプレッドも考慮されています。
4. カート画面で発注前に調整
カート画面では、組み合わせた際のシミュレーションができるほか、発注前に数量調整、追加、削除ができます。
なお、ビルダー機能のリリースに伴い、7/20(土)以降、自動売買セレクトの詳細画面やカートにて表示されるシミュレーション結果は2018年1月~のみ確認可能となり、2017年以前~のシミュレーション結果は確認できなくなります。
シングルカスタムとマルチカスタムの違い
ビルダー機能にはシングルカスタムとマルチカスタムという2つの作成方法があります。
まずシングルカスタムは自動売買注文を一本ずつ作成することができます。
作成にはマルチカスタムよりも時間がかかりますが、工夫次第で完全オリジナルな自動売買を作成することができます。
おすすめしたいのはマルチカスタムです。
マルチカスタムは複数の自動売買注文を一度に作成することができます。
コアレンジャーを自分風にアレンジすることはもちろん、ハーフ&ハーフのような独自のリピート系の注文を作成することができます。
レンジ内で売買を繰り返すようなロジックを作りたいときにはシングルカスタムよりも作成時間を短縮することが可能です。
ハーフ&ハーフの作り方を動画で紹介します。
トラリピにはない通貨ペアでトライオートFXのハーフ&ハーフを仕掛けたい場合に参考にして下さい。
トライオートFXのビルダーでトラリピを実現する方法
それではトライオートFXのビルダーを使ってトラリピを作ってみましょう。
豪ドル/円の設定例
ここでは例として豪ドル/円の買い注文を70円~90円の間に50pips刻みで設定してみましょう。
詳細な設定例は以下の通りです。
通貨ペア | 豪ドル/円 |
売り買い | 買い |
想定レンジ幅 | 70円~90円 |
注文数量 | 1,000通貨 |
注文間隔 | 50銭(50pips) |
利益確定 | 1,000円(100pips) |
ここで注意してほしいのが注文本数です。
70円~90円の間に50銭刻みで注文を仕掛けるので2,000pips÷50pips=40本となりそうですが、90円にも注文を入れるためには41本にする必要があります。
例えば70円~75円に1円刻みで注文を入れると70円、71円、72円、73円、74円、75円と6本必要となります。
つまり想定レンジ幅÷注文間隔+1本が注文本数となります。いわゆる植木算ですね。
トライオートFXの設定方法
1. トライオートFXにログインし、左上の「自動売買セレクト」を開きます
2. 上段メニューの「ビルダー」を開きます
3. 左の「FXで作る」を開きます
4. マルチカスタムを選んで「次へ」をクリックします
5. 豪ドル/円を選んで「次へ」をクリックします
6. 作成画面は以下のように設定します
項目 | 設定値 | 解説 |
売買 | 買 | |
レンジ幅 | 2050 | 50pips間隔で41本仕掛けるので50pips×41本=2,050pips |
本数 | 41 | 上述のように40本ではなく、41本 |
スタート価格 | 90 | 買いの場合はレンジの上限、売りの場合はレンジの下限 |
OCO | OFF | 上述のように40本ではなく、41本となります |
利確幅 | 50 | |
損切り | なし | |
フォロー値 | なし | |
カウンター値 | -50 | カウンター固定にチェックを入れ、利確幅と同じ値(買いの場合はマイナス) |
7. 一番下の「追加する」をクリック
8. 一番上の「シミュレーション」をクリック
9. 設定内容を確認し、右の「カートに入れる」をクリック
10. 一番下の「注文を確定する」をクリック
カウンター値は、買いの場合は決済価格からいくら下がったら、売りの場合はいくら上がったら再度エントリーするかという条件になります。利確幅と同値を設定すれば、常にその価格でのエントリーを繰り返します。
ちなみに今回は空欄ですが、フォロー値は、買いの場合は決済価格からいくら上がったら、売りの場合はいくら下がったら再度エントリーするかという条件になります。一般的にトレンドフォローといわれるトレード手法となります。
まとめ
トライオートFXはビルダー機能が搭載されてからオリジナルの仕掛けが簡単に作れるようになりました。
執筆時点でコストとスワップを比較するとトライオートFXに軍配が上がります。これからリピート系注文を始めるならトライオートFXがおすすめです。
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