「不動産クラウドファンディング(不動産クラファン)を始めたいけれど、サービスが多すぎてどれを選べばいいかわからない」
――そんなお悩みを持つ方に向けて、この記事を書きました。
2026年現在、不動産クラファンのサービスは全国に100社以上存在します。
玉石混交の中から初心者が安心して選べる業者を見つけるのは、正直なところ簡単ではありません。
そこで不動産クラファンに20社以上投資してきた筆者が、投資初心者にこそ注目してほしい5社を厳選してランキング形式で紹介します。
選定基準は「利回り」「安全性」「運営会社の信頼性」「投資のしやすさ」の4軸です。
それぞれの強みと注意点を正直にお伝えしますので、ぜひ最後までお読みください。
なお、今回の5社には筆者なりの明確な選定方針があります。
それは「運用期間12ヶ月以内・想定利回り5〜10%のファンドが存在する業者」を軸に選んでいるという点です。
銀行預金や債券と比べれば十分すぎるリターンを、過度なリスクを取らずに狙いに行く——いわばバランス型の”攻め”のスタンスです。
不動産クラファンには別の選び方もあります。
たとえば運営会社または親会社が上場している大手業者を選ぶ手堅い方法があります。
東証グロース市場に上場するクリアル株式会社が運営するCREAL、東証プライム上場のFJネクストホールディングスグループが運営するGALA FUNDING、東証スタンダード上場の穴吹興産が運営するJointo αなどがその代表格です。
財務基盤の安定性や情報開示の透明性は申し分ありませんが、その分利回りは3〜5%台に抑えられるケースがほとんどです。
筆者は「せっかく不動産クラファンを活用するなら、銀行預金との差を実感できるリターンを狙うべき」という考えのもと、今回はあえて手堅い大手よりも一歩攻めた5社をセレクトしています。
安全性とリターンのバランスを取りながらも、明確に「増やす」ことを意識した選択です。
もちろん元本保証はなく投資はあくまで自己責任ですが、この視点がみなさんの業者選びのヒントになれば幸いです。
- 不動産クラウドファンディングとは?初心者向けにざっくり解説
- 【比較表】おすすめ不動産クラファン5社の主要スペック一覧
- おすすめ不動産クラファン5社ランキング
- 5社を選ぶ際のチェックポイント:初心者が確認すべき3つのこと
- 不動産クラファン投資の鉄則:分散投資を忘れずに
- まとめ:2026年の不動産クラファン5社ランキング
不動産クラウドファンディングとは?初心者向けにざっくり解説

本題に入る前に、不動産クラファンの基本をおさらいしておきましょう。
不動産クラファンとは、複数の投資家から少額ずつ資金を集め、プロが不動産を運用して得た収益を分配する投資サービスです。
「不動産特定共同事業法」という法律に基づいて運営されており、国土交通省または都道府県知事の許可を受けた事業者のみがサービスを提供できます。
銀行預金との大きな違いは利回りの高さです。
一般的な不動産クラファンの想定利回りは年5〜10%程度と、銀行普通預金の利率とは比べものにならない水準です。
また、通常の不動産投資と異なり、物件の管理や入居者対応などの手間がいっさい不要な「ほったらかし投資」ができる点も大きな魅力です。
一方で元本保証はない点は必ず押さえておきましょう。
ただし多くのサービスでは「優先劣後システム」が採用されており、損失が出た場合にまず運営会社側が損失を負担する仕組みが整っています。

【比較表】おすすめ不動産クラファン5社の主要スペック一覧

まず5社を横並びで比較してみましょう。
| サービス名 | 最低投資額 | 想定利回り | 劣後出資比率 | 運用期間 | 元本割れ実績 |
| みらファン | 1万円 | 5.5〜8% | 約20〜23% | 3ヶ月〜1年 | なし |
| TORCHES | 1万円 | 10〜17% | 約10% | 3〜10ヶ月 | なし |
| TOMOTAQU | 1万円 | 5〜8% | 10% | 数ヶ月〜2年 | なし |
| NINE FUND | 10万円 | 7.9〜9% | 25〜60% | 3〜6ヶ月 | なし |
| TAMBO | 10万円 | 7〜14%台 | 最大40% | 短〜中期 | なし |
※各数値はサービスおよびファンドによって異なります。最新情報は各公式サイトをご確認ください。
おすすめ不動産クラファン5社ランキング

🥇 1位:みらファン|1万円・翌日償還・地域貢献も実現できる王道サービス
みらファンは「安全・安心・手軽」を三拍子そろえた、投資初心者に最もおすすめしたいサービスです。
2022年9月に運営を開始したみらファンは、愛知県名古屋市に本社を置く株式会社みらいアセットが運営しています。
運営会社の経営陣には銀行出身者が揃っており、その堅実な判断力がサービス設計にも反映されています。
みらファンの特徴
最大の魅力は1万円という低い最低投資額です。
まとまった資金がなくても気軽にスタートできるため、「まず試してみたい」という初心者にぴったりです。
想定利回りは年5.5〜8%と高水準で、業界平均(約4%)を大きく上回っています。
さらにこれまでのファンドの配当実績は平均年利約6.24%と、想定通りの運用が継続されています。
特筆すべきは償還スピードです。
みらファンはこれまでのすべてのファンドにおいて、運用終了の翌日に元本を返還しています。
通常は1〜3ヶ月かかることが多い業界の中で、このスピード感は際立っています。
また、みらファンの投資対象物件はSDGsの目標11「住み続けられるまちづくりを」に沿った地域密着型の不動産が中心です。
空き家の再生や地方の建物再活用に投資を通じて参加できる点は、リターン以外の意義を求める方にとっても大きな魅力となっています。
劣後出資割合は標準設定で約20〜23%と、業界平均より高く設定されています。
これにより不動産価値が20%以上下落しない限り、投資家の元本に影響が及ばない計算になります。
みらファンの注意点
抽選倍率が高い案件も多く、必ずしも希望のファンドに投資できるとは限りません。
また、案件の組成頻度が月1〜2本程度のため、投資機会が限られる場合があります。
みらファンはこんな人におすすめ
- 少額からコツコツ始めたい人
- 安全性を重視したい人
- 地域貢献に関心がある人
🥈 2位:TORCHES(トーチーズ)|年利10%超・短期高利回りを狙うなら今が旬
TORCHESは2025年11月にスタートしたばかりの新鋭サービスですが、その利回りと運営の実力は業界トップクラスです。
TORCHESを運営するのはTORCHES株式会社で、東京23区を中心とした不動産開発で年商535億円を誇るエムトラスト株式会社の完全子会社です。
親会社のエムトラストはヤマワケエステートなど他社プラットフォームに100件以上の不動産プロジェクトを供給してきた実績があり、TORCHESはその豊富なノウハウを自社サービスとして展開したものです。
TORCHESの特徴
最大の魅力は圧倒的な利回りの高さです。
想定利回りは8.5〜17%と、業界の中でも際立って高い水準です。
直近の案件では14%前後のファンドが中心で、サービス開始からすでに30件以上のファンドが募集され、すべて応募率100%以上を達成しています。
第1号案件に至っては256%という驚異的な人気を集めました。
また、早期償還実績が豊富な点も注目です。
これまでに償還された7ファンドのうち6案件で早期償還が実現しており、いずれも不動産売却が計画以上に順調に進んだ結果です。
運用期間は3〜10ヶ月程度と短期型が中心のため、資金が長期間拘束されにくい点も初心者にとって安心材料です。
TORCHESの注意点
サービスとしての運営歴はまだ浅く、TORCHES単体としての長期的なトラックレコードは今後積み上がっていく段階です。
また、メインのファンドはキャピタル型(売却益)のため、インカム型(賃料収入)と比べてリスクがやや高い点は理解しておく必要があります。
劣後出資比率も約10%と他社より低めな点も確認しておきましょう。
TORCHESはこんな人におすすめ
- 高利回りを積極的に狙いたい人
- 短期で資金を回したい人
- 都心不動産に投資したい人
🥉 3位:TOMOTAQU(トモタク)|マスターリース採用で空室リスクをカバー
TOMOTAQUは「投資家保護の仕組み」が他社と比べて一歩進んでいる、堅実志向の投資家に向いたサービスです。
TOMOTAQUは株式会社イーダブルジーが運営する不動産クラファンで、首都圏を中心にマンションや戸建ての売買・仲介・賃貸管理を行う不動産会社です。
不動産クラウドファンディング協会にも加盟しており、業界内での信頼性も一定水準を満たしています。

TOMOTAQUの特徴
TOMOTAQUが特に優れているのは、グループ会社とのマスターリース(サブリース)契約を採用している点です。
これは、空室が生じた場合でもグループ会社が物件を一括借り上げし、一定の賃料収入を継続して支払う仕組みです。
空室リスクが発生しても投資家への配当原資が止まらないため、安定した運用が期待できます。
直近10ファンドの平均利回りは約7%と高水準で、最低投資額は1万円から参加可能です。
平均運用期間は約12ヶ月と短めで、資金の流動性を重視したい方にも向いています。
過去に「築地7丁目プロジェクトⅡ」で半年の運用遅延が発生したことがありましたが、元本毀損なしで無事に償還されています。
また「RERESO鎌倉ⅠとⅡ」でも運用延長後に想定を上回るアップサイド配当が付与されており、投資家への誠実な対応が確認できます。
TOMOTAQUの注意点
運営会社が非上場のため、財務情報の公開が限られています。
また、過去に運用遅延事例があった点は慎重に受け止めておく必要があります。
劣後出資比率は10%と標準的な水準です。
TOMOTAQUはこんな人におすすめ
- 空室リスクを抑えた安定運用がしたい人
- 中程度のリスクで手堅く稼ぎたい人
4位:NINE FUND(ナインファンド)|劣後出資比率40%超×高利回りの異次元の安全設計
NINE FUNDは「高利回りと高い安全性の両立」という、一見矛盾した条件を見事に実現している注目サービスです。
NINE FUNDは2024年12月にサービスを開始した新興サービスで、北海道札幌市に本社を置く株式会社ファクター・ナインが運営しています。
同社の親会社である株式会社ナインホールディングスは2001年設立の不動産会社で、創業20年以上の実績を持つ地域密着型の企業です。

NINE FUNDの特徴
NINE FUNDが他社と決定的に異なるのは、劣後出資比率の高さです。
平均40%以上、案件によっては50%超という設定は業界でも極めて異例の水準です。
つまり、物件価値が40%以上下落しない限り、投資家の元本には影響が及ばない計算になります。
それでいて想定利回りは7.9〜9%という高水準を維持しています。
「安全性か、利回りか」という不動産クラファンの二律背反を、地域密着の強みで突破した点は特筆に値します。
また、投資エリアが北海道・札幌市に特化している点も独自の魅力です。
多くのサービスが関東圏の物件に集中する中、地域分散の観点から札幌の物件を選択肢に加えることは、ポートフォリオ全体のリスク管理にも役立ちます。
サービス開始以来、1号ファンドの応募倍率457%、2号ファンドで659%と高い人気を集めており、元本割れの実績もゼロです。
NINE FUNDの注意点
最低投資額が10万円と、みらファンやTOMOTAQUより高い点はネックになるかもしれません。
また、不動産クラファンとしての実績は2024年12月からと浅く、長期的なトラックレコードはこれから積み上がっていく段階です。
運営会社の直近の業績に一部不安材料があるとも指摘されており、少額・分散投資が推奨されます。
NINE FUNDはこんな人におすすめ
- 安全性を最重視したい人
- 地域分散投資を考えている人
- 札幌不動産に興味がある人
5位:TAMBO(タンボー)|利回り上振れ実績と誠実な運営姿勢が際立つ新星
TAMBOは「田んぼで稲を育てるように」という理念のもと、投資家との長期的な信頼関係を大切にする姿勢が伝わってくる注目サービスです。
TAMBOは2024年4月にサービスを開始した不動産クラファンで、ルーフトップリアルティー株式会社が運営しています。
2015年設立の投資専門不動産会社で、東京都知事から不動産特定共同事業の許可(東京都知事 第179号)を取得しています。

TAMBOの特徴
TAMBOが投資家から評価されている最大の理由は、利回りの上振れ実績にあります。
第1号ファンド「TAMBOスカイツリープロジェクト」では想定利回り10%が実績14.67%に上振れし、応募率は229%に達しました。
他にも複数のファンドで想定を上回るリターンが実現しており、「公言した以上を返してくれる運営」という信頼感が広まっています。
また、一部ファンドで劣後出資比率が最大40%と業界水準を大幅に上回る設定がされており、投資家保護への真摯な姿勢が数字でも示されています。
さらに配当保証期間という独自の仕組みを設定しているファンドもあり、早期償還時でも一定期間分の配当を保証しています。
投資対象物件は東京・宮城・愛知・北海道・神奈川と全国にわたり、物件種別も一棟マンション・オフィスビル・商業施設と多様です。
ファンドページでの物件情報の開示も丁寧で、「何に投資しているかわかりやすい」という声がSNS上でも多く見られます。
2026年2月現在、運用が終了したすべてのファンドで元本割れゼロという実績を維持しています。
TAMBOの注意点
サービス開始から約2年と歴史が浅く、長期的な実績の積み上げはこれからです。
また抽選倍率が高く、当選できないケースも多いです。
現時点でキャンペーンを実施していないため、他社のようなAmazonギフト券などの特典はありません。
TAMBOはこんな人におすすめ
- 誠実な運営姿勢を重視する人
- 全国の多様な物件に投資したい人
- 利回りの上振れ期待も持ちたい人
5社を選ぶ際のチェックポイント:初心者が確認すべき3つのこと

ここまで5社を紹介してきましたが、最終的にどのサービスを選ぶべきかはご自身の投資方針によって変わります。
選ぶ際に必ず確認してほしい3つのポイントをお伝えします。
① 不動産特定共同事業の許可を持っているか
これは不動産クラファンを選ぶ際の最低ラインです。
国土交通省または都道府県知事の許可を持っていないサービスには投資すべきではありません。
今回紹介した5社はすべて許可を取得しています。
② 劣後出資比率はいくらか
損失が出た際に事業者が先に負担してくれる割合です。
一般的な水準は10〜30%程度ですが、NINE FUNDやTAMBOのように40%超の案件は特に安心感があります。
③ 元本割れ・運用遅延の実績はあるか
過去の運用実績は、そのサービスの信頼性を測る重要な指標です。
今回紹介した5社はすべて現時点で元本割れゼロを維持していますが、遅延履歴がある場合はその原因と対応を確認するようにしましょう。
不動産クラファン投資の鉄則:分散投資を忘れずに

最後に、最も大切なことをお伝えします。
不動産クラファンは、複数のサービスに分散投資することが鉄則です。
どんなに優良なサービスでも、1社への集中投資はリスクが高すぎます。
今回紹介した5社の中から2〜3社に分散するだけで、特定のサービスに問題が生じた場合の影響を大幅に軽減できます。
また、各サービスへの投資家登録は無料です。
まずは複数のサービスに登録して情報を集め、実際のファンドを見比べながら自分に合ったサービスを絞り込んでいく、という進め方が最もリスクが低くておすすめです。
まとめ:2026年の不動産クラファン5社ランキング

🥇 みらファン:1万円・翌日償還・地域貢献を両立する王道サービス。初心者の最初の1社としておすすめ。
🥈 TORCHES:年利10%超×短期型。高利回りを積極的に狙いたい人向け。
🥉 TOMOTAQU:マスターリース採用で安定運用。手堅く稼ぎたい人向け。
4位 NINE FUND:劣後比率40%超×高利回りという業界屈指の安全設計。安全性最優先派向け。
5位 TAMBO:利回り上振れ実績・誠実な運営姿勢が光る新星。地方分散投資にも。
不動産クラファンは、少額から始められる手軽さと不動産投資のリターンを両立できる優れた投資手段です。
この記事が、皆さんの最初の一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。
※本記事は情報提供を目的としており、特定の投資を推奨するものではありません。投資は自己責任のもと、ご自身で十分に調査・判断のうえ行ってください。各サービスの最新情報は必ず公式サイトにてご確認ください。




