「ユーロズロチ(EUR/PLN)は売りでスワップがもらえるって聞いたけど、本当に稼げるの?」
「いくら用意して、どこで売ればいいのかが分からない…」
こんな疑問をお持ちではないでしょうか。
ユーロズロチは、売りポジションを持つだけで毎日スワップポイントが受け取れる、国内FXでは珍しい通貨ペアです。しかも長期チャートで見ると一定のレンジで上下しやすく、「高いところで売って、下がったら利確」を繰り返すことで、為替差益とスワップ益の二重取りを狙えます。
私、為替コヤジは2022年にこの戦略で、元本約30万円から1ヶ月で約11万円、年間合計で約15万円の利益を得ました。
ただし、2022年当時と2026年の今とでは、為替水準も金利差も大きく変わっています。そこでこの記事では、FX歴15年の私が2026年10月時点の最新データをもとに、ユーロズロチの仕組みから具体的な売り設定、必要資金、注意すべきリスクまで、初心者の方にも分かるように丁寧に解説します。
- ユーロズロチ(EUR/PLN)とポーランドズロチの基礎知識
- なぜユーロズロチは「売り」でスワップがもらえるのか
- ユーロズロチが稼ぎやすい3つの理由
- 2026年10月最新の為替レート・政策金利・スワップポイント
- FX会社別のスワップポイント比較とおすすめ口座
- 為替コヤジ流・2026年版の売り設定例と必要資金
- IFD注文を使った半自動売買のやり方
- 為替コヤジの実際の運用実績と、知っておくべきリスク
この記事を読み終えるころには、ユーロズロチでどう稼ぐのかがはっきりと分かり、今日から自分の資金に合った運用をスタートできるようになります。
なお、FXのスワップ投資そのものが初めての方は、先に基本を押さえておくと理解がスムーズです。

ユーロズロチ(EUR/PLN)とは?売りでスワップがもらえる珍しい通貨ペア

まずは、ユーロズロチがどんな通貨ペアなのかを押さえておきましょう。
ユーロズロチ(EUR/PLN)は、ユーロ(EUR)とポーランドの通貨ズロチ(PLN)の組み合わせです。「1ユーロ=何ズロチか」を表しており、2026年10月中旬時点では1ユーロ=約4.37ズロチ前後で推移しています。
スワップ投資といえば、トルコリラ円やメキシコペソ円のように「高金利通貨を買う」のが一般的です。ところがユーロズロチは、ユーロを売ってズロチを買う「売りポジション」でスワップがもらえるという点が大きな特徴です。ここではその理由と、ポーランドという国の基礎知識を解説します。
ポーランドズロチの基礎知識
ポーランドは2004年にEUへ加盟しましたが、ユーロは導入しておらず、現在も独自通貨のズロチを使い続けています。中東欧最大の経済規模を持ち、2008〜2009年の世界金融危機の際もEUで唯一プラス成長を維持したことで知られる、底堅い経済の国です。
直近でも経済は堅調で、ポーランド統計局(GUS)の速報によると2025年の実質GDP成長率は3.6%と、EU平均(1.6%)を大きく上回りました。
| 項目 | 内容(2026年10月時点) |
|---|---|
| 通貨 | ズロチ(PLN)※ズウォティとも表記 |
| 中央銀行 | ポーランド国立銀行(NBP) |
| 政策金利 | 3.75%(2026年3月に4.00%から引き下げ、以降据え置き) |
| インフレ率 | 前年比4.0%(2026年9月)※目標は2.5%±1% |
| 実質GDP成長率 | 3.6%(2025年・速報値) |
| EU加盟 | 2004年(ユーロは未導入) |
なぜユーロズロチは「売り」でスワップがもらえるのか
スワップポイントは、2つの通貨の金利差から生まれます。金利が低い通貨を売って、金利が高い通貨を買うと、その差額を毎日受け取れる仕組みです。
2026年10月時点の両中銀の政策金利は以下の通りです。
| 中央銀行 | 政策金利 | 直近の動き |
|---|---|---|
| ポーランド国立銀行(NBP) | 3.75% | 2026年10月7日の会合で据え置き |
| 欧州中央銀行(ECB) | 2.50%(預金ファシリティ金利) | 2026年6月・9月に各0.25%利上げ |
| 金利差 | 約1.25%(ズロチが高い) | |
ズロチの金利のほうが高いため、ユーロ売り・ズロチ買い(=ユーロズロチの売り)でプラスのスワップが付与されます。逆に、買いポジションを持つとスワップを支払うことになるので注意してください。
ポーランドがユーロを導入しない理由
ポーランドはEU加盟時にユーロ導入を約束していますが、具体的な導入時期は決まっていません。2024年には親EU派のトゥスク政権の財務相でさえ「現時点でユーロ圏加盟は正当化されない」と発言しており、独自通貨ズロチを持つことで金融危機などのショックを乗り越えてきたという考えが根強くあります。
ユーロズロチの投資家にとって、これは重要なポイントです。もしユーロ導入が決まれば、ズロチはユーロに固定され、為替変動もスワップもなくなってしまいます。当面はユーロ導入の可能性は低く、ポーランドが独自の金融政策を続けることが、ユーロズロチ投資の前提になっています。
ユーロズロチ(EUR/PLN)が稼ぎやすい3つの理由

いよいよ本題です。私がユーロズロチを「手堅く稼げる通貨ペア」と考えている理由は、大きく分けて次の3つです。
- 長期的に一定のレンジで動き、上値が限られている
- 急騰しても時間をかけて元の水準に戻りやすい
- 売りスワップと為替差益を二重取りできる
ひとつずつ詳しく解説します。
1. 長期的に一定のレンジで動き、上値が限られている
ユーロズロチの長期チャートを見ると、2009年以降、おおむね4.0〜5.0ズロチの範囲で推移していることが分かります。過去の大きな高値は以下の通りです。

| 時期 | きっかけ | ユーロズロチの高値 |
|---|---|---|
| 2009年2月 | リーマンショック後の世界金融危機 | 4.9台 |
| 2020年3月〜9月 | 新型コロナウイルスショック | 4.6台 |
| 2022年3月 | ロシアのウクライナ侵攻 | 一時5.00 |
| 2022年10月 | エネルギー危機・高インフレ | 4.8台 |
| 2024年〜2026年 | 相場は落ち着き、ズロチ高が継続 | 4.40前後(安値は4.17前後) |
歴史的な危機が起きても、5.0ズロチ付近で何度も押し返されていることが分かります。上限の目安がある程度決まっているので、「5.0+α」をロスカットラインとして資金計画を立てやすく、少ない資金でも効率よく運用できます。
これが一方的な上昇トレンドの通貨ペアだと、ロスカットを避けるために莫大な資金が必要になり、利回りが大きく下がってしまいます。ユーロとズロチは経済的な結びつきが非常に強く、値動きの相関性も高いため、一方向に大きなトレンドが出にくいのです。
2. 急騰しても時間をかけて元の水準に戻りやすい
ユーロズロチは、普段は小さな値幅で推移していますが、世界的なリスクオフ(投資家が新興国通貨を売る局面)が起きると一気に急騰します。新興国通貨扱いのズロチが売られ、ユーロズロチが跳ね上がるためです。

ところが、ポーランド経済の基礎体力は強いため、パニックが落ち着くと数ヶ月〜1年ほどかけて元の水準に戻る傾向があります。2022年3月に5.00をつけた後も、同年4月には4.6台まで下落しました。
つまり、急騰したところで売り、落ち着いて下がったところで買い戻すことで、短期間でまとまった為替差益を狙えるのです。
3. 売りスワップと為替差益を二重取りできる
通常のスワップ投資は「買い」なので、為替が下がると含み損が膨らみ、スワップで穴埋めする構図になりがちです。
一方、ユーロズロチの売り戦略では、相場が下がれば為替差益、待っている間もスワップ益という形で、利益の源泉が2つあります。高値で売ってすぐに下がらなくても、保有している間は毎日スワップが積み上がるので、精神的にも余裕を持って待つことができます。

「売りで待っている間もお金がもらえる」というのが、ユーロズロチ最大の魅力です。焦らず高値を待てる人ほど有利な戦略なんです。
2026年10月最新のユーロズロチ相場環境

ユーロズロチで成功するには、「今どのような相場環境なのか」を正しく知ることが欠かせません。特に2022年当時と現在とでは状況が大きく変わっているので、過去の情報だけで判断しないよう注意が必要です。ここでは為替水準と金利差の最新状況をまとめます。
為替レートは4.37前後、過去1年は4.19〜4.40のレンジ
2026年10月中旬のユーロズロチは4.37前後で推移しています。過去52週間のレンジはおおむね4.19〜4.40で、10月上旬には年初来高値圏の4.38台をつけました。
2022年に私が売りを仕掛けていた4.7〜4.8という水準は、2023年以降ほとんど到達していません。ズロチが強い状態が続いているため、「4.8まで待って売る」という当時の設定のままでは、エントリー機会がほとんど訪れない相場になっています。
金利差は縮小し、スワップは2022年の約4分の1に
もうひとつの大きな変化が金利差です。
| 時期 | ポーランド | ユーロ圏(預金金利) | 金利差 | 売りスワップ目安(1万通貨/日) |
|---|---|---|---|---|
| 2022年10月 | 6.75% | 0.75% | 6.00% | 約220〜240円 |
| 2026年10月 | 3.75% | 2.50% | 1.25% | 約50円 |
ポーランドは利下げを進め、ECBは中東情勢によるインフレ懸念から2026年に利上げへ転じたため、金利差は大きく縮小しました。その結果、1日あたりのスワップは2022年の約4分の1になっています。
とはいえ、月間で1万通貨あたり約1,700円前後、年間で約2万円のスワップが受け取れる水準は維持されています。「スワップだけで大きく稼ぐ」というよりは、為替差益をメインに、スワップをおまけとして受け取るスタンスが2026年の正しい向き合い方だと私は考えています。
今後チェックすべき3つのポイント
今後のユーロズロチを見通すうえで、私が注目しているのは以下の3点です。
- ECBの追加利上げ:次回会合は2026年10月29日。利上げが続くと金利差が縮み、売りスワップが減少します。
- ポーランドのインフレと利上げの可能性:9月のインフレ率は4.0%と目標上限を超えました。NBPが利上げに動けば金利差が拡大し、スワップ増加とズロチ高(ユーロズロチ下落)の追い風になります。次回会合は11月4日の予定です。
- 地政学リスク:隣国ウクライナの情勢や中東情勢の悪化は、ズロチ売り(ユーロズロチ急騰)のきっかけになります。ただし、これこそが絶好の売り場になる可能性もあります。
ユーロズロチ(EUR/PLN)のスワップポイント比較

ユーロズロチは、取り扱っているFX会社が限られている通貨ペアです。しかもスワップポイントは会社によって年間で数千円単位の差がつくため、口座選びは収益に直結します。ここでは主要各社のスワップ・スプレッド・取引単位を比較します。
主要FX会社のユーロズロチ売りスワップ比較
| FX会社 | 月間売りスワップ (2026年9月) |
スプレッド | 取引単位 | スワップ振替 |
|---|---|---|---|---|
| みんなのFX | 1,757.8円 | 24pips | 1,000通貨 | 〇 |
| LIGHT FX | 1,757.8円 | 24pips | 1,000通貨 | 〇 |
| ヒロセ通商 | 1,591.1円 | 37pips | 1,000通貨 | 〇 |
| トライオートFX | 1,440円 | 26pips | 1,000通貨 | 〇 |
| IG証券 | 1,074円 | 25pips | 100通貨 | ×(日々口座に反映) |
※1万通貨あたりの売りスワップ。スプレッドは2026年10月1日時点の変動値。最新情報は各社公式サイトでご確認ください。
2026年9月の実績では、みんなのFXとLIGHT FX(ともにトレイダーズ証券)がトップでした。ただしスワップは毎日変動し、IG証券が月によっては上回ることもあります(2026年4月はIG証券が2,031円で首位)。
私が2022年に比較した結果
実は私も、みんなのFXがユーロズロチの取り扱いを始めた2022年10月に、それまで使っていたIG証券と実際に付与されたスワップを比較しました。
| 日付(2022年) | IG証券 | みんなのFX |
|---|---|---|
| 10/17(月) | 230円 | 227円 |
| 10/18(火) | 231円 | 227円 |
| 10/19(水) | 227円 | 682円 |
| 10/20(木) | 708円 | 227円 |
| 10/21(金) | 213円 | 227円 |
| 10/24(月) | 216円 | 245円 |
| 10/25(火) | 223円 | 245円 |
| 10/26(水) | 219円 | 737円 |
| 10/27(木) | 689円 | 491円 |
| 10/28(金) | 572円 | 245円 |
| 10/31(月) | 198円 | 0円 |
| 11/1(火) | 0円 | 245円 |
| 11/2(水) | 208円 | 737円 |
| 11/3(木) | 605円 | 245円 |
| 合計 | 4,539円 | 4,553円 |
※1万通貨あたり。土日分などがまとめて付与される日は金額が大きくなっています。
短い期間ですが、このときもみんなのFXがわずかに上回る結果でした。2026年の最新データでも同様の傾向が続いています。
おすすめはみんなのFX、少額派はIG証券
以上を踏まえて、私のおすすめは次の通りです。
- みんなのFX:スワップが業界最高水準で、1,000通貨から取引可能。ポジションを持ったままスワップだけを引き出せる「スワップ受取」にも対応しており、ユーロズロチのメイン口座に最適です。
- IG証券:100通貨単位から取引でき、最低証拠金は約700円台。少額で試したい方や、さらに細かくポジションを刻みたい方に向いています。約100通貨ペアを扱っているので、他のマイナー通貨にも挑戦できます。
私自身は、スワップ重視のメインポジションはみんなのFX、細かい売買や検証はIG証券と使い分けるのが効率的だと考えています。
IG証券の特徴や評判については、こちらの記事で詳しく解説しています。

為替コヤジ流!ユーロズロチの売り戦略【2026年版】

ここからは、私が実践しているユーロズロチの「半自動売買+スワップ戦略」を具体的に解説します。戦略の基本は2022年と同じですが、為替水準と金利差の変化に合わせて、売る水準とロット配分を2026年版に見直しました。仕組みから設定例、必要資金、利回りの目安まで順番に見ていきましょう。
戦略の基本:高値で売り、下がったら利確、待つ間はスワップ
戦略の流れはとてもシンプルです。
- 現在値より上の水準に、あらかじめ「売り」の予約注文を入れておく
- 相場が急騰して売り注文が約定したら、一定幅下がったところで自動的に買い戻して利確
- 利確まで時間がかかっても、保有中は毎日スワップを受け取る
- 利確したら、再び同じ水準に売り注文を入れ直す
この「新規注文と決済注文をセットで予約する」方法をIFD注文といいます。一度注文を入れておけば、急騰・急落が夜中に起きても自動で売買してくれるので、私はこれを「半自動売買」と呼んでいます。
完全に自動で売買を繰り返してくれる「リピート系自動売買」との違いは、こちらの記事で詳しく比較しています。

2026年版の売り設定例(元本30万円の場合)
2026年10月時点の相場(4.37前後、直近1年の高値は4.40付近)を踏まえて、私は次のように売り注文を配置します。
| 売り(新規) | 買い(決済) | 数量 | 狙い |
|---|---|---|---|
| 4.40 | 4.30 | 3,000通貨 | 直近1年の高値圏。スワップを受け取りながら下落を待つ |
| 4.50 | 4.40 | 3,000通貨 | リスクオフでの一段高を狙う |
| 4.60 | 4.45 | 4,000通貨 | 危機的な急騰時。利確幅を広げて大きく取る |
ポイントは次の3つです。
- 上で売るほどロットを増やす:高い水準ほど上昇余地が少なく、ロスカットまでの距離が短くなるため、少ない資金で大きなロットを持てます。
- 利確幅は基本0.1ズロチ:0.1ズロチは1万通貨で1,000ズロチ、日本円で約4万円(ズロチ円=約40円換算)の利益になります。
- 安値で売り急がない:現在値付近で売ってしまうと、上昇局面で含み損に耐えられなくなります。ユーロズロチで稼ぐコツは、しっかり上昇するのを待つことです。

2022年は4.8〜5.0で売っていましたが、今の相場でそれを待っていてはチャンスが来ません。相場の水準が変わったら、設定も柔軟に見直すことが大切です。
ロスカットまでの必要資金はいくら?
ユーロズロチの売りで最も大切なのは、想定外の急騰が来てもロスカットされない資金を用意することです。1万通貨を売った場合の必要資金を試算しました。
| 売った水準\ロスカット水準 | 4.80 | 5.00 | 5.20 |
|---|---|---|---|
| 4.40で売り | 約23.1万円 | 約31.1万円 | 約39.1万円 |
| 4.50で売り | 約19.1万円 | 約27.1万円 | 約35.1万円 |
| 4.60で売り | 約15.1万円 | 約23.1万円 | 約31.1万円 |
※1万通貨あたり。ズロチ円=40円、ユーロ円=177.5円、証拠金率4%(必要証拠金 約7.1万円)で計算。必要資金=(ロスカット水準−売値)×1万ズロチ×40円+必要証拠金。
たとえば、4.40で1万通貨を売り、過去最高値の5.00まで耐えたいなら約31万円が必要です。
先ほどの設定例(4.40・4.50・4.60で合計1万通貨)がすべて約定した場合でも、元本30万円あれば約5.1ズロチまでロスカットを回避できる計算になります。最初の4.40だけが約定している段階なら、さらに余裕があります。
なお、ユーロズロチが上昇するとズロチ円は下がる(ズロチ安になる)ため、実際の円換算の損失は上の試算より小さくなる傾向があります。試算はあくまで保守的な目安と考えてください。
利回りシミュレーション
4.40で1万通貨を売り、ロスカット水準を5.00とした場合(必要資金 約31万円)の利回りの目安は次の通りです。
| 収益の種類 | 金額の目安 | 元本31万円に対する利回り |
|---|---|---|
| スワップ益(1年保有) | 約2.1万円 | 約6.8% |
| 為替差益(0.1下落で利確1回) | 約4万円 | 約12.9% |
| 合計(1年で1回利確できた場合) | 約6.1万円 | 約19.7% |
※みんなのFXの2026年9月の月間スワップ(1,757.8円)×12ヶ月、ズロチ円=40円で試算。スワップや為替は変動するため、将来の収益を保証するものではありません。
スワップだけでも年利6%台、1年に1回でも急騰→下落の波を取れれば年利20%前後が狙える計算です。2022年のように急騰・急落が何度も起きる年なら、さらに上振れが期待できます。
ユーロズロチ(EUR/PLN)の発注方法

戦略が決まったら、実際に注文を入れてみましょう。ユーロズロチの急騰・急落は突然やってくるので、相場を見て注文するのではなく、事前にIFD注文で待ち伏せしておくのが鉄則です。ここではIFD注文の基本と、IG証券で注文するときの注意点を解説します。
IFD注文の入れ方(基本の流れ)
みんなのFXやIG証券など、どのFX会社でも基本的な流れは同じです。
- 取引ツールで通貨ペア「EUR/PLN」を選ぶ
- 注文方法で「IFD」(IG証券では指値注文+決済指値)を選ぶ
- 新規注文:売り・指値で、売りたい価格(例:4.40)と数量を入力
- 決済注文:買い・指値で、利確したい価格(例:4.30)を入力
- 有効期限を「無期限(GTC)」にして発注
みんなのFXなら1,000通貨単位で注文できるので、設定例のように数千通貨ずつ細かく刻んで配置できます。
IG証券で注文するときの注意点
IG証券の発注画面は以下のようになります。
【4.7で売って4.6で決済する場合の例】

IG証券では、決済の指値を「価格」ではなく「値幅(ポイント)」で指定する点に注意してください。ユーロズロチは小数点以下4桁で表示されるため、0.1ズロチ=1,000ポイント(pips)になります。0.1下で利確したいなら「1,000」と入力します。桁を間違えると意図しない価格で決済されてしまうので、発注前に必ず確認しましょう。
ユーロズロチ(EUR/PLN)の運用実績

ここでは、私が実際にユーロズロチの半自動売買を行った2022年の運用実績を公開します。ロシアのウクライナ侵攻やエネルギー危機で相場が大きく動いた年で、この戦略の強みがよく表れた1年でした。
決済履歴
| 新規(売り) | 決済(買い) | 数量 |
|---|---|---|
| 2022年2月 @4.80069 | 2022年3月 @4.70069 | 2万通貨 |
| 2022年3月 @4.80000 | 2022年3月 @4.70000 | 2万通貨 |
| 2022年3月 @4.70121 | 2022年3月 @4.69812 | 1万通貨 |
| 2022年9月 @4.80000 | 2022年11月 @4.70000 | 1万通貨 |
月別損益
| 2022年 | 決済損益 | スワップ損益 | 時価残高 |
|---|---|---|---|
| 2月 | 0円 | 201円 | 2,446円 |
| 3月 | 109,824円 | 4,907円 | 114,932円 |
| 4月〜8月 | 0円 | 0円 | 114,932円 |
| 9月 | 0円 | 1,475円 | 105,341円 |
| 10月 | 0円 | 7,012円 | 152,684円 |
| 11月 | 30,939円 | 0円 | 154,358円 |
| 12月 | 0円 | 0円 | 154,358円 |
| 合計 | 140,763円 | 13,595円 | 154,358円 |

ロシアのウクライナ侵攻で急騰した2022年3月には、1ヶ月で決済益109,824円を獲得できました。年間では決済益とスワップ益を合わせて154,358円の利益です。
注目していただきたいのは、4月〜8月のように何もしない期間が長いことです。この戦略は「チャンスが来るまでひたすら待ち、来たら一気に取る」スタイルです。毎日チャートに張り付く必要はなく、注文を入れておけばあとはほったらかしでOKなので、忙しい会社員の私にも続けられました。
私のスワップ投資全体の運用実績は、こちらで毎月公開しています。

ユーロズロチ投資で注意すべき5つのリスク

ここまでメリットを中心にお伝えしてきましたが、ユーロズロチの売り戦略にも当然リスクがあります。リスクを知ったうえで資金管理をすることが、長く稼ぎ続けるための一番の近道です。始める前に必ず確認しておきましょう。
1. 金利差が縮小・逆転するとスワップが減る
ECBの利上げやポーランドの利下げが進むと金利差が縮み、売りスワップは減少します。万が一金利差が逆転すれば、売りポジションでスワップを支払うことになります。実際、2022年から2026年にかけてスワップは約4分の1に減りました。中銀の会合結果は定期的にチェックしましょう。
2. 想定を超える急騰でロスカットされる
過去の上限は5.0付近ですが、過去の上限が将来も守られる保証はありません。隣国ウクライナでの戦争拡大など、前例のない事態が起きれば5.0を超える可能性もあります。私はロスカット水準を最低でも5.0、できれば5.2以上に置くことをおすすめします。
3. 中央銀行の為替介入
ポーランド国立銀行は、ズロチの過度な変動に対して為替介入を行う可能性を示唆しています。介入によって相場が急変動することがある点も頭に入れておきましょう。
4. スプレッドが広い
ユーロズロチはマイナー通貨ペアのため、スプレッドは20pips台と、主要通貨ペアに比べて広めです。また、早朝や指標発表時、相場急変時にはさらに拡大します。短期売買の繰り返しには向かないので、0.1ズロチ(1,000pips)程度の大きな値幅を狙うのが合理的です。
5. 税金がかかる
FXの利益(決済益・スワップ益)は「雑所得(先物取引に係る雑所得等)」として申告分離課税(税率20.315%)の対象です。会社員でも年間20万円を超える利益が出たら確定申告が必要になります。スワップ受取に対応しているみんなのFXなら、未決済のスワップを受け取るタイミングをある程度自分で調整できます。
ユーロズロチと他のスワップ通貨ペアの比較

スワップ投資には、ユーロズロチ以外にもさまざまな選択肢があります。それぞれ特徴が違うので、複数を組み合わせてリスクを分散するのが私のおすすめです。代表的な通貨ペアと比べてみましょう。
| 通貨ペア | ポジション | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| ユーロ/ズロチ | 売り | レンジ相場で為替差益とスワップの二重取りが狙える | 高値まで待てる人、円の値動きを避けたい人 |
| トルコリラ/円 | 買い | 超高金利でスワップは大きいが、長期的なリラ安リスクが大きい | スワップ収入を最優先したい人 |
| メキシコペソ/円 | 買い | 高金利と比較的安定した値動きのバランスが良い | 初めてスワップ投資をする人 |
| 米ドル/スイスフラン | 買い | 金利差が大きく、トラリピと組み合わせたハイブリッド戦略が有効 | 決済益とスワップを両方取りたい人 |
特にユーロズロチは円が絡まない通貨ペアなので、トルコリラ円やメキシコペソ円などのクロス円と組み合わせると、円高リスクの分散にもなります。各通貨ペアの詳しい戦略はこちらをご覧ください。


為替リスクを極力抑えてスワップの金利差だけを狙いたい方には、こちらの方法もおすすめです。

ユーロズロチ(EUR/PLN)に関するよくある質問

最後に、ユーロズロチについて読者の方からよくいただく質問にお答えします。始める前の疑問解消に役立ててください。
Q. ユーロズロチは買いでもスワップがもらえますか?
いいえ。2026年10月時点ではズロチのほうが金利が高いため、買いポジションではスワップを支払うことになります。スワップを受け取れるのは売りポジションです。
Q. 少額でも始められますか?
はい。みんなのFXなら1,000通貨(必要証拠金 約7,100円)、IG証券なら100通貨(約710円)から取引できます。ただし証拠金ギリギリで始めるとすぐにロスカットされるので、本記事の必要資金の表を参考に、余裕を持った資金で始めましょう。
Q. 今(2026年10月)売りを仕掛けても大丈夫ですか?
現在値の4.37付近は直近1年では高値圏ですが、長期的に見れば中間あたりの水準です。今すぐ大きなロットで売るよりも、4.40以上に少量ずつ売り注文を分散して置き、急騰を待つのが私の考えです。最終的な判断はご自身の資金状況とリスク許容度に合わせて行ってください。
Q. ズロチ円の買いとはどう違いますか?
ズロチ円(PLN/JPY)の買いでもスワップは受け取れますが、円の動き(円高リスク)の影響を直接受けます。ユーロズロチは円が絡まないため、ユーロとズロチの相対的な強さだけに集中できるのが違いです。
Q. スワップはいつ受け取れますか?
スワップは毎営業日付与されます。みんなのFXでは「スワップ受取」の操作をすれば、ポジションを持ったまま貯まったスワップを口座残高に反映して出金できます。IG証券は発生したスワップが日々自動で口座に反映されます。
まとめ:ユーロズロチは「待てる人」が勝つスワップ投資

ユーロズロチ(EUR/PLN)のスワップ投資について、2026年10月の最新データをもとに解説しました。最後にポイントを振り返ります。
- ユーロズロチは売りでスワップがもらえる珍しい通貨ペア(金利差 約1.25%)
- 2009年以降はおおむね4.0〜5.0のレンジで推移し、急騰後は元の水準に戻りやすい
- 2026年10月時点のレートは4.37前後、売りスワップは1万通貨あたり月1,700円前後
- 2026年版の設定は4.40・4.50・4.60で売り、0.1〜0.15下で利確
- 4.40で1万通貨売りなら、ロスカット5.0までの必要資金は約31万円
- 口座はスワップ最高水準・1,000通貨から取引できるみんなのFXがおすすめ
ユーロズロチ投資のコツは、焦らずに高値で売り、待っている間はスワップを受け取りながら次の急騰を待つことです。IFD注文を一度入れておけば、あとはほったらかしで構いません。2022年のように突然チャンスがやってきたとき、注文が入っていなければ利益はゼロです。
まずは口座を開設して、少額から売り注文を置いておくことから始めてみてください。次の急騰が、あなたの最初の利益になるかもしれません。
口座開設でもらえるキャンペーン特典は、こちらでまとめています。取りこぼしのないようにチェックしておきましょう。

FX以外も組み合わせた、私のほったらかし投資の全体像はこちらで紹介しています。



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