取扱い仮想通貨の多さとスマホアプリの使い勝手の良さで人気のCoincheck(コインチェック)についてサービス・取引ツールから手数料、セキュリティ、評判まで一気に解説します。
Coincheck(コインチェック)とは?
Coincheck(コインチェック)とは、コインチェック株式会社が運営する仮想通貨取引所でマネックスグループ株式会社の完全子会社です。
前身のレジュプレス株式会社は元々STORYS.JPという長文記事投稿サイトとしてスタートした会社で、STORYS.JPからは書籍化、映画化もされた「ビリギャル」が生まれました。
ところが2014年にわずか2年の準備期間で仮想通貨取引所を立ち上げ、あっという間に業界トップにまで上り詰めてしまいました。
その後、2018年1月に発生した不正アクセスによる仮想通貨NEMの不正送金を踏まえ、経営管理態勢の強化を図るためにマネックスグループの完全子会社となっています。
Coincheck(コインチェック)の最新情報
- 手数料無料!国内唯一の仮想通貨自動積立サービス「Coincheckつみたて」を提供開始(2019/11/06)
- Stellar Lumensの取扱い開始に関するお知らせ(2019/11/01)
- Coincheck、日本最大級の家計簿アプリZaimとのAPI連携を開始(2019/10/28)
- ガス料金の支払いでビットコインがもらえる・使える「Coincheckガス」の提供を開始(2019/10/04)
- コインチェックとマクロミル、マクロミルポイントを仮想通貨に交換できる新サービス『Coincheckアンケート』を開始(2019/09/04)
Coincheck(コインチェック)のサービス・取引ツール
Coincheckは現物取引とレバレッジ取引、信用取引の3つの取引サービスに加え、貸仮想通貨サービスを提供しています。
現物取引
現物取引とは、入金額の分だけ仮想通貨が購入でき、保有している仮想通貨だけを売却できるサービスです。
注文方式は成行、指値、逆指値注文が可能です。
coincheck tradeview
Coincheckでは取引ツールとしてcoincheck tradeviewが用意されています。coincheck tradeviewの最大の売りはビットコイントレーダーにとって必要な機能を1つの画面で利用できる点です。注文やチャート、板状況などがひと目でグラフィカルに確認できます。
チャートは1分足、5分足、15分足、1時間足、4時間足、1日足で見ることが可能です。
レバレッジ取引
レバレッジ取引口座は、レバレッジをかけることでCoincheckに入金した以上の仮想通貨を購入することができるレバレッジ取引です。
レバレッジは5倍固定で、例えば10万円を入金すると50万円分の仮想通貨を購入することができます。
レバレッジ取引では、現物取引と違い、いきなり売りから入ることができます。仮想通貨現物売買では必ず「買い」→「売り」という順番で取引をするので買った後に仮想通貨の価格が上がった場合だけが利益となります。
しかしレバレッジ取引では「買い」→「売り」という順番だけではなく、「売り」→「買い」という順番で取引ができるので仮想通貨の価格が下がった場合でも利益となります。
信用取引
信用取引とは、仮想通貨や日本円を証拠金として預けることで証拠金の5倍のビットコインやイーサリアムなどを借りることができるサービスです。
レバレッジ取引と似ていますが、レバレッジ取引との大きな違いは返済期日があることです。Coinchekでの借入期間は15日となっていて期限を過ぎた場合はポジションを維持するために自動で借入をします。また、借入ができなかった場合は返済のためにポジションは決済されます。
なお、現在は信用取引は利用停止となっています。
貸仮想通貨
貸仮想通貨サービスとは、保有する仮想通貨についてCoincheckと消費貸借契約を締結し、一定期間貸し付けることで利用料を仮想通貨でもらえるサービスです。しばらく売るつもりがなく、口座に眠っている仮想通貨がある方にはとてもお得なサービスです。
利用料は期間によって最大年率5%にもなります。
- 14日間:年率1%
- 30日間:年率2%
- 90日間:年率3%
- 180日間:年率4%
- 365日間:年率5%

Coincheckでんき
Coincheckは株式会社イーネットワークシステムズ(ENS)と提携して電気料金をおトクに支払えるサービスを提供しています。
ビットコイン決済プラン | 電気料金をビットコインで支払うことで電気料金が1~7%割引されるサービス |
ビットコイン付与プラン | 電気料金の1~7%がビットコインでキャッシュバックされるサービス |
割引率や付与率は基本料金と電力料料金によって異なりますが、いつも通り電気料金を支払うだけでビットコインがもらえる、とてもお得なサービスとなっています。
Coincheck(コインチェック)の取り扱い仮想通貨
Coincheckでは国内仮想通貨取引所では最大となる12の仮想通貨を取り扱っています。
- ビットコイン(BTC)
- リップル(XRP)
- イーサリアム(ETH)
- ネム(XEM)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- リスク(LISK)
- ファクトム(FCT)
- ライトコイン(LTC)
- イーサリアムクラシック(ETC)
- モナコイン(MONA)
- ステラルーメン(XLM)
- クアンタム(Qtum)
ビットコイン(BTC)は取引所でも販売所でも売買できますが、ビットコイン(BTC)を除くアルトコインは販売所でのみ売買できます。
またアルトコインは日本円以外にビットコイン(BTC)で購入することもできます。
最低取引単位は以下のようになっています。公式サイトに記載がなかったので問い合わせたところ、販売所は日本円に換算して500円以上から取引できるそうです。
仮想通貨 | 取引単位 | |
取引所 | ビットコイン | 0.005BTC |
販売所 | ビットコイン | 500円以上 |
リップル | ||
イーサリアム | ||
ネム | ||
ビットコインキャッシュ | ||
リスク | ||
ファクトム | ||
ライトコイン | ||
イーサリアムクラシック | ||
モナコイン | ||
ステラルーメン | ||
クアンタム |
Coincheck(コインチェック)の手数料
Coincheckの入出金手数料と取引手数料は以下の通りです。
入出金手数料
Coincheckへの入出金手数料は以下の通りです。振込手数料はユーザ負担となっています。
日本円 | USドル | |
入金 | 無料 | 25USドル |
出金 | 400円 | 2500円 |
仮想通貨の預入・送付
ビットコインをはじめとする仮想通貨の預入・送付手数料は以下の通りです。
預入 | 送付 | |
ビットコイン | 無料 | 0.001 BTC |
イーサリアム | 0.01 ETH | |
イーサリアムクラシック | 0.01 ETC | |
リスク | 0.1 LSK | |
ファクトム | 0.1 FCT | |
リップル | 0.15 XRP | |
ネム | 0.5 XEM | |
ライトコイン | 0.001 LTC | |
ビットコインキャッシュ | 0.001 BCH | |
モナコイン | 0.001 MONA | |
ステラルーメン | 0.01 XLM | |
クアンタム | 0.01 QTUM |
取引手数料
Coincheckでは取引手数料は無料となっています。
Taker手数料 | Maker手数料 |
0.000% | 0.000% |
ちなみにTaker手数料とは買い板/売り板にある価格で注文が成立した場合にかかる手数料で、Maker手数料とは板にない価格の注文を出し、成立した場合にかかる手数料ですが、Taker手数料とMaker手数料を区別していない仮想通貨取引所もあります。
信用取引(現在停止中)の借入手数料は以下の通りです。手数料は借入期間満了時にまとめて支払います。
日本円 | 0.4% / 日 |
ビットコイン | 0.5% / 日 |
イーサリアム | |
イーサリアムクラシック |
レバレッジ取引のスワップ手数料は以下の通りです。スワップ手数料は新規約定時と繰越し時(新規約定時から24時間ごと)にかかります。
ロングポジション | ショートポジション |
取引約定金額(円) × 0.04 % | 取引約定数量(BTC) × 0.05 % |
Coincheck(コインチェック)のスマホアプリ
Coincheckの売りのひとつがアプリ利用者数No.1の公式アプリです。ビットコイン(BTC)の取引・送金・支払いなど一通りの作業がスマホで完結できます。
中でも便利なのがウィジェット機能でビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)など仮想通貨のリアルタイムの価格変動がウィジェットで瞬時に確認できます。
Coincheck(コインチェック)のセキュリティ
Coincheckは、JBA(一般社団法人日本価値記録事業者協会)に加入しており、coincheckの取引機能の制限、及びセキュリティ施策はJBAが定めるガイドラインを遵守しています。
ユーザから預託を受けた資産とCoincheckが保有する資産を分別して管理しています。
さらにユーザからの預り金の内、流動しない分に関しては安全に保管するために秘密鍵をインターネットから完全に物理的に隔離された状態で保管しています。
コールドウォレットは冗長化され複数の場所に分散されて保管されているため、万が一、災害等で一部失われたとしても問題ありません。
またAES-256 の規格を持ってコールドウォレットは暗号化されており、第三者が盗むことはできません。
またウォレットを常時コールドストレージにて管理し、ハッカーによる攻撃を排除しています。
Coincheckは東京海上日動火災保険と連携して、二段階認証を設定しているユーザーアカウントを対象に不正ログインされたこと(なりすまし)によって被る損害を補償いたします。 なりすましによる損害については、1回の請求で最大100万円が補償されます。
また最近では警視庁とのサイバー犯罪に対する共同対処協定の締結をしています。
Coincheck(コインチェック)の信頼性
Coincheckは、金融庁・財務局への登録済みの仮想通貨交換業者で国内月間BTC現物取引高No.1と実績も十分です。
資本金は1億円とやや少なめですが、ビットコイン取引所の提供開始は2014年11月と仮想通貨取引所の中では老舗となります。
また日本ブロックチェーン協会、日本仮想通貨事業者協会、FinTech協会にもしっかりと加盟しています。

商号 | コインチェック株式会社 |
登録番号 | 関東財務局長 第00014号 |
設立年月 | 2012年8月28日 |
資本金 | 100百万円 |
株主 | インキュベイトファンド ANRI セレス |
加入協会 | 一般社団法人 日本ブロックチェーン協会 監事 一般社団法人 日本仮想通貨事業者協会 正会員 一般社団法人FinTech協会 会員 |
Coincheck(コインチェック)の評判
公式サイトが分かりづらい仮想通貨取引所が多い中、Coincheckはシンプルな作りになっていて初心者ビットコイナーから圧倒的な支持を得ているようです。
取扱い仮想通貨の数も多く、取引所・販売所の両機能も揃えているため、使い勝手は抜群です。
公式アプリも使いやすく、スマホで完結する手軽さも人気の理由です。
上記グラフは2017年のビットコイン(BTC)現物の月間取引高ですが、Coincheckがシェアを伸ばしているのが分かります。
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