FX(外国為替証拠金取引)の世界では昔からあるアービトラージが仮想通貨(ビットコイン)投資にも応用できます。
仮想通貨のアービトラージの準備からやり方、欠点の回避策まで詳しく解説しています。
仮想通貨のアービトラージとは?
ビットコインなどの仮想通貨は取引される価格が取引所によって異なる場合がありますが。その価格差を利用して儲けるのアービトラージ(裁定取引)です。
A取引所では1BTC = 198万円、B取引所では1BTC = 200万円であった時に、A取引所で1BTCを買い、B取引所で1BTCを売れば、2万円の利益が出ます。
FX(外国為替証拠金取引)でもアービトラージは可能ですが、歴史が浅く、取引所が整備しきれていない仮想通貨の方が圧倒的に取引所間の価格差が生じやすく、アービトラージに向いていると言えます。
アービトラージの事前準備
アービトラージを始める前にいくつか準備しておく必要があります。
1. 複数の取引所に口座開設
アービトラージを行うためにはあらかじめ複数の仮想通貨取引所に口座開設しておく必要があります。
仮想通貨取引所の数 = チャンスの数となるのでできるだけ多くの取引所に口座を開設しておきましょう。
特にQUOINEXは安くなることが多いので必ず登録して下さい。その他の取引所は「仮想通貨取引所一覧」を参考にして下さい。
2. 価格差を検知するツールを準備
アービトラージをするには2つの取引所の価格差を検知するところから始まります。そこで価格差を検知するツールを準備しておきましょう。
Bitcoin相場 in 日本
Bitcoin相場では国内6カ所の取引所のビットコイン価格を見ることができます。買板の一番安い取引所で買い、売板の一番高い取引所で売ります。
ビットコイン相場 in 日本てぃなちゃん(@btc_AP)
#BTCスプレッドアラート Zaif(高)とQuoine(安)の価格差が45832円になったわよ!! はやくサヤ取りしなさいよ!!
— てぃなちゃん (@btc_AP) 2018年1月9日
ツイッターアカウント「てぃなちゃん(@btc_AP)」がビットコインの価格差が発生したらリアルタイムでつぶやいてくれます。
Cryptopippi(クリプトぴっぴ)
Cryptopippiはリアルタイム価格比較アプリです。
国内取引所はビットフライヤー、コインチェック、ザイフはもちろんGMOコインにも対応していて国内外15以上の取引所におけるビットコイン、アルトコイン、トークンの価格差が一目でわかります。
勝率100%じゃない理由
限りなく100%勝てるアービトラージですが、唯一の欠点が送金中にビットコインの価格が下がってしまうケースです。
ビットコインを送金している間に価格が下がってしまうと価格差がなくなったり、最悪の場合、買値より下がってしまうこともありえます。
これを解消するのが“送金しないアービトラージ”です。
送金しないアービトラージ
通常のアービトラージでは、ビットコインを売るために送金する必要がありますが、送金しないアービトラージでは、複数の仮想通貨取引所にある程度のビットコインと日本円を用意します。
そして価格差が生じたタイミングで価格の安い取引所で新たにビットコインを買い、送金せずに価格の高い取引所で元々所有していたビットコインを売ります。
送金時間を必要としないので価格差をそのまま利益とすることができます。
上の例でいうとA・B両取引所にそれぞれ1BTCと日本円200万円があったとします。
[colored_box color=”light-blue” corner=”r”]- A取引所 ・・・ 1BTC + 200万円
- B取引所 ・・・ 1BTC + 200万円
A取引所で1BTCを買うと2BTCと2万円が残ります。すぐさまB取引所で元々所有していた1BTCを売るとビットコインはなくなりますが、日本円が400万円になります。
[colored_box color=”light-blue” corner=”r”]- A取引所 ・・・ 2BTC + 2万円
- B取引所 ・・・ 0BTC + 400万円
結果的にビットコインと日本円がぞれぞれA・B取引所間で移動し、2万円が増えたことになります。
まとめ
アービトラージは資金力がものをいうテクニックなので売買する量が減ればその分リターンも減ってしまいます。
しかしリスクはかなり抑えることができますので、例えば0.1BTCくらいで試してみてはいかがでしょうか?
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