FXではFX会社に資金を預けておきますが、仮想通貨では仮想通貨取引所に長期間預けておくことはしません。仮想通貨を大量に保管する仮想通貨取引所はハッカーのターゲットになりやすいからです。実際にトレンドマイクロによると「国内の仮想通貨取引所を狙う不正プログラムが今年の6月下旬から確認されている」そうです。
そこで仮想通貨は取引所ではなく、自分のウォレット(財布)を用意してそこで保管する必要があります。
ウォレットは大きく5種類
仮想通貨のウォレットには大きく分けて以下の5種類があります。
種類 | 保管場所 | 安全性 | 利便性 |
ウェブウォレット | インターネット | ||
デスクトップウォレット | PC | ||
モバイルウォレット | スマホ | ||
ハードウェアウォレット | 専用デバイス | ||
ペーパーウォレット | 紙 |
1. ウェブウォレット
ウェブウォレットは、ウェブウォレットサービスを利用して仮想通貨を保管する方法です。ネットサービスの1種なのでPCからもスマホからも簡単にアクセスできるので利便性は高いですが、反面、安全性は低くなります。
ウェブウォレットは仮想通貨取引所に置くのとほぼ同じなのでおすすめしません。
2. デスクトップウォレット
デスクトップウォレットは、パソコンに専用ツールをインストールして仮想通貨を保管する方法です。オフラインにしておけばウェブウォレットより安全ですが、PC故障のリスクがあるのでバックアップは必ず取っておきましょう。
3. モバイルウォレット
モバイルウォレットは、スマホに専用アプリをインストールして仮想通貨を保管する方法です。デスクトップに比べてオンラインにしていく機会が多く、安全性は劣りますが、QRコードで入手金が簡単にできるので飲食店や小売店などで支払いに使うには最適です。
4. ハードウォレット
ハードウォレットは、専用デバイスで仮想通貨を保管する方法です。オフラインで保管することができるので安全性は抜群です。リカバリーフレーズ(リカバリーシード)に対応しているウォレットならデバイスの故障・紛失時も復旧することが可能です。
多くのモデルは1万円程度しますが、仮想通貨の保管には必須アイテムです。
5. ペーバーウォレット
ペーパーウォレットは、QRコードを紙に印刷して仮想通貨を保管する方法です。ハッキングの心配はありませんが、印刷した紙を紛失したり、QRコードが読み取れなくなる危険があります。
ウォレットは用途で使い分ける
仮想通貨のウォレットは一長一短であり、用途によって使い分ける方法がおすすめです。
頻繁にトレードを行うなら必要な分だけ取引所で管理し、決済に使う分だけモバイルウォレットで管理します。そして長期間使う予定のない仮想通貨はハードウォレットに保管しておくのが最も安全です。
ハードウォレットではTREZOR(トレザー)が最も有名です。ビットコインはもちろん、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)などアルトコインも保管できます。
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