「株だけで本当に大丈夫だろうか」「暴落が来たら、どうやって資産を守ればいいのか」と不安になったことはありませんか?
私・為替コヤジは、投資信託・FX・仮想通貨・不動産クラファンを組み合わせて、約5,000万円をほったらかしで運用しています。資産の中心は全世界株式やS&P500のインデックスファンドですが、株に偏りすぎるリスクを下げるために、金(ゴールド)の投資信託を新NISAで毎日積み立てています。
金の投資信託は、毎日1,000円のような少額から自動で積み立てられ、現物の金のように保管の心配もありません。「金に興味はあるけれど、何から始めればいいかわからない」という方にこそ、投資信託はいちばん始めやすい方法です。
この記事では、私が実際に積み立てている金の投資信託と比率、損益を公開したうえで、金の投資信託の選び方とおすすめの銘柄を解説します。
- 為替コヤジが新NISAで積み立てている金の投資信託と、資産全体に占める比率
- 金の投資信託の実際の損益(為替ヘッジあり・なしの比較)
- 株式に金を組み合わせる理由
- 金に投資する4つの方法の違いと、投資信託をすすめる理由
- 金の投資信託の選び方と、主な銘柄の比較
- 新NISAで金の投資信託を買うときの注意点とデメリット
結論:私が新NISAで積み立てている金の投資信託

先に結論をお伝えします。私が積み立てている金の投資信託は「SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし)」の1本です。妻の新NISA口座(SBI証券)の成長投資枠で、毎日1,000円ずつ自動で積み立てています。
ここでは、積立の設定と実際の損益、資産全体に占める比率を順番に紹介します。
積立の設定
積立の設定はシンプルです。一度設定してしまえば、あとは毎日自動で買い付けが続くので、相場をチェックする必要はありません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ファンド名 | SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし) |
| 証券会社 | SBI証券(妻の新NISA口座) |
| NISAの枠 | 成長投資枠 |
| 積立額 | 毎日1,000円 |
| 目標とする比率 | 資産全体の10% |
2025年5月に積立を始めたときは、為替ヘッジあり・なしのどちらがよいか決めきれず、両方を毎日500円ずつ積み立てていました。その後、2026年7月から為替ヘッジなしに1本化し、現在は毎日1,000円を積み立てています。ヘッジなしを選んだ理由は、後ほど「為替ヘッジあり・なし、どちらを選ぶべきか」で詳しく説明します。
運用実績(投資額・評価額・損益)
実際の損益は次のとおりです。ヘッジありは積立をやめていますが、売却せずに保有を続けています。
| ファンド | 投資額 | 評価額 | 評価損益 | 損益率 |
|---|---|---|---|---|
| SBI・iシェアーズ・ゴールド(為替ヘッジなし) | 179,500円 | 186,459円 | +6,959円 | +3.88% |
| SBI・iシェアーズ・ゴールド(為替ヘッジあり) | 128,500円 | 128,316円 | -184円 | -0.14% |
| 合計 | 308,000円 | 314,775円 | +6,775円 | +2.20% |
※記事更新時点(2026年9月末)の数値です。最新の実績はNISAの運用実績で更新しています。
積立を始めてからまだ日が浅いため、利益は大きくありません。ただ、金の役割は大きく増やすことではなく、株が下がったときに資産全体の値下がりを和らげることです。短期の損益より、長く持ち続けることを重視しています。
資産全体に占める比率は「目標10%」に向けて積み増し中
私は、金を資産全体の約10%まで持つことを目標にしています。ただし、現在の金の比率は資産全体の1%に届かない程度で、毎日の積立で少しずつ増やしている途中です。
一度に大きな金額を買わないのは、金も価格が大きく動く資産だからです。毎日一定額を買い続けることで、高いときには少なく、安いときには多く買えるので、買うタイミングに悩む必要がなくなります。
金を含めた資産全体の配分は、次の記事で詳しく紹介しています。

なぜ株式だけでなく金にも投資するのか

新NISAでは、全世界株式やS&P500のインデックスファンドを中心にするのが王道です。私も資産の中心はインデックスファンドです。それでも金を組み合わせるのには、3つの理由があります。
株式とは違う値動きをすることがある
金は、株式とは違う理由で価格が動く資産です。株価が大きく下がる局面では、「安全資産」として金が買われることがあります。
以前は「株やドルと逆の動きをする」と言われていましたが、近年は株と金が同時に上がる場面も増えています。そのため私は、金を「必ず逆に動く保険」ではなく、株式とは別の値動きをする資産を持つことで、資産全体の値動きを和らげるものと考えています。
特定の国や企業に依存しない「無国籍資産」
株式は企業の業績、通貨は国の信用に価値が左右されます。一方、金はそれ自体に価値がある実物資産で、特定の国や企業が破綻しても価値がゼロになることはありません。
物価が上がる局面では、お金の価値が目減りする一方で、実物資産である金は価値を保ちやすいと考えられています。インフレへの備えとしても、金は昔から活用されてきました。
世界の中央銀行が金を買い続けている
近年、各国の中央銀行が外貨準備として金を買い増しています。ピクテ・ジャパンの解説によると、2026年8月末までの中央銀行の金購入量はポーランドが約98トンで最も多く、中国は22か月連続で金を買い越しています。
また、ワールド・ゴールド・カウンシルが2026年6月に公表した調査では、89%の中央銀行が今後12か月で世界全体の金準備が増えると予想しています。国家レベルで金を「資産を守る手段」として重視する動きが続いていることは、個人が金を持つ理由のひとつになります。
株式に金や仮想通貨を組み合わせる考え方は、次の記事でも解説しています。

金に投資する4つの方法と、投資信託をすすめる理由

金に投資する方法は、大きく分けて4つあります。それぞれ特徴が違いますが、少額から自動で積み立てられて、NISAで非課税にできるのは投資信託とETFだけです。
| 方法 | 特徴 | NISA |
|---|---|---|
| 金地金・金貨(現物) | 手元に置ける安心感がある。保管や盗難対策が必要で、売買時の手数料も割高になりやすい | 対象外 |
| 純金積立 | 毎月一定額で金を買える。購入時に手数料がかかるサービスが多い | 対象外 |
| 金ETF | 証券取引所に上場していて、株と同じように売買できる。自動積立に対応していない証券会社もある | 成長投資枠 |
| 金の投資信託 | 100円程度の少額から、毎日・毎月の自動積立ができる。保有コストが低い商品もある | 成長投資枠 |
私が投資信託を選んだのは、ほったらかしにできるからです。毎日自動で買い付けてくれるので、売買のタイミングを考える必要がなく、保管の手間もありません。インデックスファンドと同じ証券口座で管理できる点も便利です。
金の投資信託の選び方|3つのポイント

金の投資信託は、どれも金の価格に連動することを目指しています。そのため、どの商品を選んでも値動きの方向は大きく変わりません。差がつくのは「コスト」と「為替ヘッジの有無」です。選ぶときは、次の3つを確認してください。
1. 実質的なコスト(信託報酬)が低いか
投資信託を持っている間は、毎日コストが差し引かれます。金は配当や利息を生まないので、コストの差がそのままリターンの差になります。長く持つほど差が大きくなるので、実質的なコストが低い商品を選ぶのが基本です。
なお、ファンドが別のETFに投資している場合は、その分のコストも上乗せされます。比べるときは、目論見書などに書かれている「実質的な負担」を見るようにしてください。
2. 為替ヘッジあり・なしのどちらか
金は世界的に米ドルで取引されているため、円で投資すると、金価格だけでなく為替(円とドルの関係)の影響も受けます。為替ヘッジありは為替の影響を抑え、為替ヘッジなしは為替の影響をそのまま受けます。どちらを選ぶかで値動きが変わるので、後ほど詳しく解説します。
3. 純資産総額が十分にあるか
純資産総額は、そのファンドに集まっているお金の総額です。純資産総額が小さいファンドは、運用が続けられなくなり途中で終わってしまう(繰上償還される)おそれがあります。長く積み立てるなら、ある程度の規模があるファンドを選ぶと安心です。
おすすめの金の投資信託を比較

主な金の投資信託を、実質的なコストと為替ヘッジの有無で比較しました。コストの低さで選ぶなら、SBI・iシェアーズ・ゴールドファンドが有力な候補です。
| ファンド名 | 運用会社 | 実質的なコスト(年率・税込) | 為替ヘッジ |
|---|---|---|---|
| SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし) | SBIアセットマネジメント | 0.1838%程度 | なし |
| SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジあり) | SBIアセットマネジメント | 0.1838%程度 | あり |
| iシェアーズ ゴールドインデックス・ファンド(為替ヘッジなし) | ブラックロック・ジャパン | 0.5085%程度 | なし |
| 三菱UFJ 純金ファンド(ファインゴールド) | 三菱UFJアセットマネジメント | 0.99%程度 | なし(国内の金価格に連動) |
※実質的なコストは、各ファンドの目論見書や証券会社の掲載情報による目安です。最新の情報は各社の公式サイトでご確認ください。
SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド:コストの低さで選ぶならこれ
SBI・iシェアーズ・ゴールドファンドは、ブラックロックが運用する金のETC(iシェアーズ・フィジカル・ゴールドETC)を通じて、LBMA金価格への連動を目指すファンドです。ファンドの信託報酬は年0.0638%程度で、投資先のETCのコストを含めた実質的な負担は年0.1838%程度です。
為替ヘッジあり・なしの2種類があり、どちらも実質的なコストは同じ水準です。同じ金の値動きを、より低いコストで受け取れるのが最大の強みです。私がこのファンドを選んだのも、コストの低さが決め手でした。
三菱UFJ 純金ファンド:国内の金価格に連動
三菱UFJ 純金ファンドは、国内の金価格の値動きをとらえることを目指し、「純金上場信託(現物国内保管型)」を主な投資対象にしています。純資産総額が大きく、長く運用されている人気のファンドです。ただし、実質的なコストは年0.99%程度と、SBI・iシェアーズ・ゴールドファンドより高めです。
為替ヘッジあり・なし、どちらを選ぶべきか

金の投資信託を選ぶとき、いちばん迷うのが為替ヘッジです。私自身も決めきれずに両方を積み立てていた時期があるので、その経験も含めて解説します。
為替ヘッジなし:金価格と円安の両方の影響を受ける
為替ヘッジなしは、金価格の値動きに加えて、為替の影響を受けます。金価格が変わらなくても、円安になれば値上がりし、円高になれば値下がりします。
日本円で生活している私たちにとって、円安への備えにもなるのが為替ヘッジなしのメリットです。一方で、円高が進むと、金価格が上がっていても損失が出ることがあります。
為替ヘッジあり:為替の影響を抑えるが、ヘッジコストがかかる
為替ヘッジありは、為替の影響を抑えて、金価格そのものの値動きに近づけるように運用されます。円高になっても損失が出にくい点がメリットです。
ただし、円の金利がドルの金利より低い場合は、その金利差に相当する費用(為替ヘッジコスト)がかかります。この費用は信託報酬とは別にファンドの成績を押し下げるので、日米の金利差が大きいほど不利になります。
私が為替ヘッジなしに1本化した理由
私は2025年5月から、ヘッジありとヘッジなしを同じ金額ずつ積み立てて比べてきました。その結果は、先ほどの運用実績のとおり、ヘッジなしは+3.88%、ヘッジありは-0.14%と、ヘッジなしのほうが成績がよくなりました。
ヘッジありは、為替ヘッジコストの分だけ成績が押し下げられます。また、私の資産の多くは円で持っているので、円安への備えとしてドル建ての資産を持つことにも意味があります。こうした理由から、2026年7月からは為替ヘッジなしに1本化しました。
ただし、どちらが有利かは、その後の為替と金利の動き次第で変わります。円高のリスクを避けたい方は、ヘッジありとヘッジなしを半分ずつ持つのもひとつの方法です。
新NISAで金の投資信託を買うときの注意点

金の投資信託は新NISAで非課税にできますが、買える枠に決まりがあります。始める前に、次の3点を確認しておきましょう。
つみたて投資枠では買えない(成長投資枠で買う)
金に連動する投資信託やETFは、新NISAのつみたて投資枠の対象になっていません。つみたて投資枠は、金融庁が定めた基準を満たす株式中心の投資信託などに限られているためです。
金の投資信託は成長投資枠で購入します。成長投資枠でも積立設定はできるので、毎日・毎月の自動積立は可能です。成長投資枠の年間投資枠は240万円、非課税で保有できる上限は1,200万円です(NISA全体では1,800万円)。
なお、NISAは令和8年度税制改正で、つみたて投資枠の対象となる指数の追加などの見直しが予定されています。購入前に、金融庁や証券会社の最新の情報を確認してください。
つみたて投資枠の積立とのバランスを考える
成長投資枠を金に使うと、その分だけ株式に使える枠が減ります。私は、つみたて投資枠と成長投資枠の多くを全世界株式とS&P500に使い、金は妻のNISA口座の成長投資枠で積み立てています。夫婦それぞれのNISA口座を使うと、非課税枠を有効に活用できます。
金の比率は資産全体の1割程度までにする
金は、資産全体の値動きを和らげるための「守り」の資産です。株式のように企業の成長による利益は期待できないので、多く持ちすぎると資産全体の伸びが鈍くなります。私は、金は資産全体の1割程度までにとどめるのがよいと考えています。
金の投資信託のデメリット・リスク

金の投資信託には魅力がある一方で、注意すべきデメリットもあります。メリットだけでなく、リスクも理解したうえで始めましょう。
配当や利息を生まない
金は持っているだけでは配当や利息を生みません。利益は値上がり益だけです。そのため、金利が高い局面では、利息がつく預金や債券と比べて魅力が下がり、金価格の逆風になることがあります。
金価格も大きく下がることがある
金は「安全資産」と呼ばれますが、価格が下がらないわけではありません。過去には、何年にもわたって金価格が低迷した時期もあります。元本が保証されている商品ではないことを理解し、余裕資金で長く持つことが大切です。
為替の影響を受ける
為替ヘッジなしの場合、円高が進むと、金価格が上がっていても円での評価額が下がることがあります。為替ヘッジありでも、ヘッジコストの分だけ成績が押し下げられます。どちらにも為替に関わるリスクがあることを覚えておきましょう。
まとめ:金の投資信託は新NISAの「守り」として少額から始めよう

金の投資信託は、株式中心のポートフォリオに組み合わせることで、資産全体の値動きを和らげてくれる「守り」の資産です。最後に、この記事のポイントをまとめます。
- 私は「SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし)」を、妻の新NISAの成長投資枠で毎日1,000円積み立てている
- 金の比率は資産全体の10%を目標に、毎日の積立で少しずつ増やしている
- 金の投資信託は、少額から自動で積み立てられ、NISAで非課税にできる
- 選ぶときは、実質的なコスト、為替ヘッジの有無、純資産総額の3つを確認する
- 新NISAでは、つみたて投資枠ではなく成長投資枠で購入する
- 金は資産全体の1割程度までにとどめ、株式の補完として持つ
金の投資信託は、毎日数百円〜1,000円程度から始められます。まずは少額で積立を設定して、資産を守る仕組みをつくってみてください。私が金の投資信託を積み立てているSBI証券なら、SBI・iシェアーズ・ゴールドファンドを新NISAで積み立てられます。
インデックスファンドも含めた私のNISA全体の運用実績は、次の記事で公開しています。

金以外も含めて、ほったらかしで資産を増やす方法を知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

そのほかのNISA・投資信託の記事は、NISA・投資信託・ゴールドのカテゴリーにまとめています。

