トラッキングトレードはループ・イフダンとほぼ同じ仕組みのリピート系注文です。簡単な設定で最適な取引条件をシステムが自動計算してくれるのでFX初心者の方でも安心して始めることができます。
ここでは、トラッキングトレードの基本から評価・評判、そして検証・戦略まで幅広く紹介します。
トラッキングトレードとは?
トラッキングトレードとは、相場を自動追尾(トラッキング)しながらIFO注文を繰り返してコツコツ利益を積み重ねていくリピート系注文です。
FXブロードネットは、外為オンラインからiサイクル注文のライセンス供与を受けて、トラッキングトレードとしてリリースしているのでiサイクル注文とトラッキングトレードは全く同じものです。
トラッキングトレードの発注方法は2種類のみ
iサイクル注文は3つの発注方法が用意されていましたが、トラッキングトレードはボラティリティ方式とランキング方式のみ提供されており、マトリクス方式はありません。
1. ボラティリティ方式(任意設定)
「通貨ペア」「ボラティリティ参考期間」「想定変動幅」「ポジション方向」「対象資産」の5項目を設定するだけで、システムが自動的にその設定に沿った複数のIFO注文の値幅を割り出します。
想定変動幅はボラティリティ参考期間(1ヵ月~1年)を選択することで各通貨ペアの変動幅が自動的に算出されるので、初心者でも簡単に設定することができます。もちろん、任意の値を設置することもできます。
2. ランキング方式(設定別損益ランキング)
ランキング方式は、様々なトラッキングトレードのパフォーマンス結果から、注文したい設定を簡単に選択できます。複数のトラッキングトレードを実稼動させた結果をリスト上に表示し、ランキング表示された過去の注文結果から好きな設定をそのまま選択して発注できたり、自身の取引に合わせて、期間別、通貨ペア別、対象資金別に絞りこんで表示することが可能です。
トラッキングトレードの評価・評判
取引ツール
取引のメインツールであるFXブロードネットは、ブラウザ版とダウンロード版が用意されています。
ブラウザ版は、独自のトレードシステムの開発により、簡単確実な操作・優れた視認性・心地よいレスポンスを実装しました。
ダウンロード版は、視認性・操作性に優れ、多彩なテクニカルチャートや取引分析・コメント挿入などトレードに役立つ機能が満載です。
最低取引数量
FXブロードネットにはレバレッジとロスカットの組み合わせで9コースあります。そのうち、ブロードライトコースは1,000通貨単位で取引が可能です。
通貨ペア数
トラッキングトレードの取り扱い通貨ペアは、iサイクル注文と同じ以下の24通貨です。リピート系注文最多ですが、トルコリラ/円の取り扱いはありません。
- 米ドル/円(USD/JPY)
- ユーロ/円(EUR/JPY)
- 英ポンド/円(GBP/JPY)
- 豪ドル/円(AUD/JPY)
- カナダドル/円(CAD/JPY)
- スイスフラン/円(CHF/JPY)
- NZドル/円(NZD/JPY)
- 南アランド/円(ZAR/JPY)
- ユーロ/米ドル(EUR/USD)
- 英ポンド/米ドル(GBP/USD)
- 豪ドル/米ドル(AUD/USD)
- NZドル/米ドル(NZD/USD)
- 米ドル/スイスフラン(USD/CHF)
- ユーロ/英ポンド(EUR/GBP)
- ユーロ/豪ドル(EUR/AUD)
- 豪ドル/NZドル(AUD/NZD)
- ユーロ/カナダドル(EUR/CAD)
- ユーロ/スイスフラン(EUR/CHF)
- ユーロ/NZドル(EUR/NZD)
- 米ドル/カナダドル(USD/CAD)
- 英ポンド/豪ドル(GBP/AUD)
- 英ポンド/スイスフラン(GBP/CHF)
- 英ポンド/NZドル(GBP/NZD)
- 豪ドル/スイスフラン(AUD/CHF)
取引コスト
取引手数料
トラッキングトレードの取引手数料はiサイクル注文と同じく、全通貨ペア一律1,000通貨当たり往復40円の手数料がかかります(南アフリカランド/円は10,000通貨当たり往復40円)。
手数料は新規+決済の手数料を新規約定時に徴収されます。
ただし、2016年12月31日まではキャンペーンが適用され、決済手数料が無料となっているので、かかるのは新規の20円のみとなっています。
また新規口座開設から90日間は新規も無料となっています。
スプレッド
トラッキングトレードのスプレッドは業界最高水準となっています。リピート系注文ではトライオートFXと双璧です。
米ドル/円 | ユーロ/円 | 英ポンド/円 | 豪ドル/円 | NZドル/円 | ユーロ/米ドル |
0.3銭 | 0.5銭 | 1.0銭 | 0.6銭 | 1.3銭 | 0.3pips |
スワップ金利
トラッキングトレードのスワップポイントは中の上といったところでしょうか。
米ドル/円 | ユーロ/円 | 英ポンド/円 | 豪ドル/円 | NZドル/円 | 南アランド/円 |
28円 | -1円 | 0円 | 29円 | 53円 | 5円 |
情報コンテンツ
トラッキングトレードの情報コンテンツはほとんどありません。トラッキングトレード研究室では、2015年1月2日からデモ口座で運用しているトラッキングトレードの運用実績とブロード25コースで口座資産を100万円・300万円・500万円として各資産に対し、米ドル/円、ユーロ/円、ユーロ/米ドルの3通貨ペアで検証した月間損益額ランキングがありますが、ほとんど役に立ちません。
また会場セミナーも月に数回しかありません。
スマホ
トラッキングトレード専用アプリ「FXブロードネット」はAndroid、iPhone、iPadに対応しています。
Android | iPhone | iPad |
○ | ○ | ○ |
自動ログイン機能も実装されていて、動作速度や操作性は問題ありません。視認性の良いチャート機能も魅力です。
パソコンと同等の取引環境を実現しているのでこのスマホアプリだけで全て完結させることができます。
トラッキングトレードの検証・攻略法
トラッキングトレードは、想定変動幅と対象資産から注文間隔と最大ポジション数が自動計算されますので、この4つの要素の関係を理解することが重要です。
想定変動幅で調整する場合
想定変動幅を広げた時(500.0pip→700.0pip)
注文間隔が広くなるので、1回に狙える利益は大きくなるものの、取引回数は減ります。
広くなった値幅の分、余裕が持てるので、損切りにかかりにづらくなります。
想定変動幅を狭めた時(500.0pip→300.0pip)
注文間隔が狭くなるので、1回に狙える利益は小さくなるものの、取引回数は増えます。
狭くくなった値幅の分、余裕はなくなりますので、損切りにかかりやすくなります。
対象資産で調整する場合
対象資産を減らした時(400,000円→200,000円)
注文間隔が広くなるので、1回に狙える利益は大きくなるものの、取引回数は減ります。
対象資産を増やした時(400,000円→600,000円)
注文間隔が狭くなるので、1回に狙える利益は小さくなるものの、取引回数は増えます。
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