本当に理解していますか?トラリピ運用試算表の正しい見方

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トラリピ

トラリピ運用者に必須の「トラリピ運用試算表」。ロスカットレートを確認するために利用している方も多いと思いますが、本当にトラリピ運用試算表の見方を理解していますか?

本記事を読めばトラリピ運用試算表の正しい見方が理解できます。

ほったらかし投資でリスク分散

為替コヤジは投資額3,000万円で下記のようなほったらかし投資を実践しています。

 

ポートフォリオ 口座 投資対象 目的
FX自動売買 トラリピ / 松井証券FX FX キャッシュフロー
FXスワップ投資 IG証券 / みんなのFX FX キャッシュフロー
投信積立 楽天証券 / auカブコム証券 投資信託 資産形成
仮想通貨積立レンディング GMOコイン / BitLending / PBRレンディング 仮想通貨 資産形成
ロボアドバイザー ROBOPRO ETF 資産形成

 

為替コヤジ
為替コヤジ

為替コヤジのほったらかし投資は、投資経験がゼロでも問題ありません。本ブログを熟読して、為替コヤジの設定をそっくりそのまま真似れば、同じように不労所得を得ることができます。

 

 

トラリピ運用試算表とは?

トラリピ運用試算表とは、7項目のトラリピ設定を入力するだけで実際に運用した際の状況を自動計算し、具体的な数字でリスクを見える化してくれる超便利ツールです。特にロスカットレートを確認するためには必須のツールです。

それではトラリピ運用試算表の正しい見方について解説していきましょう。

トラリピ公式サイト

トラリピ運用試算表の入力画面

まず最初に自分がトラリピで運用したい通貨ペアによって対円か対ドルかを選択します。ユーロ/米ドル、豪ドル/米ドル、NZドル/米ドル、英ポンド/米ドルの場合は対ドルを、それ以外の通貨ペアは対円を選びます。続いて新規買いか新規売りかを選びます。

以下の図がトラリピ運用試算表の入力画面です。

対円用
トラリピ運用試算入力画面

 対ドル用
トラリピ運用試算入力画面(ドル用)

トラリピ運用試算表の入力画面では7つ(対ドル用は8つ)の項目(プラン)を入力します。

通貨ペアは?

取引したい通貨ペアを選択します。

運用予定額は?

運用資金を入力します。単位は円です。

仕掛けるレンジ幅は?

レンジの下限と上限を入力します。

レンジ内に仕掛ける本数は?

レンジ内に仕掛けるトラップの本数を入力します。最大値は300本です。

1本当たり何通貨?

トラップ1本当たりの数量を入力します。単位は万通貨なので1,000通貨で取引したい場合は0.1と入力します。

1回のリピートでねらう利益は?

利益は円またはドルで入力します。値幅で入力することはできません。

ストップロス設定は?

ストップロスを入れる場合は「設定する」にチェックを入れ、ストップロスのレートを入力します。

現在のドル円レートは?

対ドルの場合だけは必要証拠金などを日本円で算出するためにドル円のレートを入力します。「レート取得」ボタンを押すと現在の米ドル/円のレートが自動入力されます。

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トラリピ運用試算表の出力画面

以下の図がトラリピ運用試算表の出力画面でです。入力画面で入力した項目から10項目が自動算出されます。

トラリピ運用試算出力画面

ポジションの平均価格

入力したプランのすべてのポジションの平均価格です。例えば80円、90円、100円のポジションがあれば平均価格は(100+90+80)÷3本=90円となります。
トラップ値幅は等間隔なので([レンジの上限] + [レンジの下限])÷ 2でも平均価格を求めることはできます。

ポジションの合計

入力したプランのポジション量の合計を表示します。計算式は入力画面の[トラリピ1本何通貨?] × [レンジ内に仕掛ける本数は?]となります。

トラップ値幅

入力したプランの各新規指値注文同士の間隔を表示します。計算式は入力画面の[レンジの上限 - レンジの下限] ÷ [レンジ内に仕掛ける本数は? - 1]となります。

必要証拠金 ①

入力したプランに必要な必要証拠金を表示します。必要証拠金は以下の計算式で求めることができます。

取引金額 × 数量 × 4%

例えば米ドル/円が100円の時に1,000通貨購入した場合は100円×1,000通貨×4%=4,000円となります。

例えば入力したプランが1,000通貨で80円、90円、100円の指値だった場合、必要証拠金はそれぞれ3,200円、3,600円、4,000円となり、合計した10,800円が入力したプランの必要証拠金となります。

この必要証拠金は入力画面の[ポジションの平均価格] × [ポジションの合計] × 4%で求めることもできます。

なお、トラリピ運用試算表の出力画面の必要証拠金は旧ルールにより算出されています

2019年5月26日にトラリピの「取引ルールの変更」が実施されました。その中で必要証拠金の計算ルールも変更されました。

下の図で説明します。まず1万米ドルを100円で買った場合、必要証拠金は先ほど説明した計算式に当てはめると40,000円になります。従来のルールではこの40,000円は米ドル/円のレートが変わっても常に40,000円のままでした。

ところが新ルールではレートの変動によって必要証拠金も変動するようになりました。例えば米ドル/円が120円(B地点)まで上昇すると必要証拠金も48,000円まで増え、逆に80円(F地点)まで下落すると必要証拠金は32,000円まで減ることになりました。

sig_fig01

このルール変更により、買いポジションの場合はロスカットレートは有利に働き、売りポジションの場合は不利に働くようになりました。高いレートでは必要証拠金が増え、安いレートでは減るので当然ですよね。

【例】米ドル/円
資金:100万円、取得価格:100.00円、注文金額:5万ドルの場合ロスカットレート新旧比較

すべて成立時の評価損 ②

入力したプランの新規指値注文がすべて成立したときの評価損を表示します。「入力したプランの新規指値注文がすべて成立するとき」とは、対象通貨ペアのレートが今回入力したレンジの下限(買いの場合。売りの場合は、入力したレートの上限)になったときということになります。

必要資金の合計(①-②)

①-②の金額を表示します。入力したプランの新規指値注文がすべて成立したときの評価損も加味された必要資金として表示されます。

すべて成立時の維持率

入力したプランの新規指値注文がすべて成立したときの維持率です。維持率は以下の計算式で求めることができます。

有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100

有効証拠金額は運用資金に評価損益を足した額です。当然、評価益があれば増えますが、評価損があれば減ります。前述のルール変更以前は時価残高と呼んでいました。

すべて成立時の実質レバレッジ(取引総代金 ÷ 有効証拠金)

入力したプランの新規指値注文がすべて成立したときの実質レバレッジです。実質レバレッジは以下の計算式で求めることができます。

取引総代金 ÷ 有効証拠金

ストップロス損失額

ストップロスが成立したときの損失額です。トラリピ運用試算表の入力画面でストップロスを設定した場合だけ表示されます。

ロスカット

証拠金維持率が100%に到達するレートです。トラリピの場合は証拠金維持率が100%を下回ると強制ロスカットになりますので厳密に言えばこのレートではロスカットされず、1pipsでも下回った時点で強制ロスカットされます。

トラリピではロスカットレートは

トラリピのロスカットまでの値幅は以下の計算式で求めます。

(有効証拠金額 - 必要証拠金額の100%)÷ 保有数量

ロスカットまでの値幅を算出するのに必要証拠金額を使用していますが、新ルールによって必要証拠金がレートによって変動するようになったため、単純な計算ではロスカットレートを導き出すことができなくなりました。これからロスカットレートを算出しようとしているのにロスカットレートでの必要証拠金なんて分かりませんよね?

これを算出するためにはプログラミングするしかありませんが、プログラムのイメージは以下の感じです。

①レートが損失方向に0.1銭(0.001円)変動するごとに有効証拠金と
必要証拠金を算出

②有効証拠金と必要証拠金を比較する

③有効証拠金の値のほうが大きければ①へ戻り、さらに0.1銭変動した値を
算出する

④有効証拠金よりも必要証拠金のほうが大きくなった時点のレートが
ロスカットレート

まとめ

Excelなどの表計算ソフトでロスカットレートを管理していて、なんかトラリピ運用試算表の結果と違うなぁとモヤモヤしていた方もいたのではないでしょうか?

そのモヤモヤの原因は2019年5月26日に「必要証拠金はレートの変動によって変化する」ようにルール変更が行われたせいでした。

トラリピ公式サイト

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