9月26日(月)にループ・イフダンが大幅にバージョンアップされることが決まりました。一体何が変わるのでしょうか?
ループ・イフダンについては「【初心者ガイド】ループ・イフダン [アイネット証券]」をご覧下さい。
ループ・イフダンが大幅バージョンアップ!その中身とは?
ループ・イフダンが目立ちすぎていてご存知ない方もいらっしゃるかもしれませんが、ループ・イフダンはアイネット証券の自動売買システム「シストレi-NET」の中のストラテジーのひとつです。
当然、ループ・イフダン以外にもたくさんのストラテジーがありましたが、それらは9月23日(金)をもって全て廃止されることが発表されていました。
これはアイネット証券が人気商品のループ・イフダンに注力し、より良いサービスにするためだと推測されていましたが、いよいよ9月26日(月)に大リニューアルされることが発表されました。
大リニューアルに先駆けて9月15日(木)にはループ・イフダンのデモ口座がリリースされましたが、変更点をひとつひとつ確認していきましょう。
最大の変更点は成行注文から指値・逆指値注文へ
ループ・イフダンの最大の欠点は約定力の低さでした。全ての注文が成行注文となっている上にサーバが脆弱だったせいで注文がすべりまくっていました(スリッページ)。実際に相場が少しでも荒れると約定しないことやマイナス決済されることが多々ありました。
今回のバージョンアップによりループ・イフダンの決済注文は指値・逆指値注文で行われる仕様に変更され、システム再構築によりサーバのパフォーマンスも大幅に向上しているそうなので約定力の向上が期待されます。
損切り機能追加でiサイクル注文とほぼ同等に
従来のループ・イフダンでは、最大ポジション数を制限した場合に、想定したレンジを外れてしまうと取引が 発生しない状況が生まれていました。
今回のバージョンアップでは最大ポジション数制限が必須となり、最大ポジション数を超えた場合には損切りして新たなポジションを取るように変わりました。
この仕様は外為オンラインのiサイクル注文やFXトレーディングシステムズのトラッキングトレードと同じです。
リピート系発注機能(連続発注機能)では損切りせずに含み損に耐えながら反発を待つのが鉄則ですので損切り機能の追加は改悪だと考えます。
必須となった最大ポジション数をできるだけ大きくして損切りされないようにすべきでしょうが、あまり大きくするとポジションと取り続けることになり、リスクが膨らんでしまいます。
ついにループ・イフダン専用スマホアプリ登場
これまではPCがなければループ・イフダンをすることができませんでしたが、ついにループイフダン専用スマートフォンアプリがリリースされます。
同一ループ・イフダンの複数同時稼働が可能に
これまではループ・イフダンの取引数量を増やしたくても通貨ペア・売買方向・値幅が全て同じループ・イフダンを複数同時稼働させることができませんでしたが、今回のバージョンアップで可能となりました。
これで運用中に取引数量を増やすことができるようになりました。
エントリー価格の廃止
従来のループ・イフダンはシステム内にエントリー価格を持っていて、どんなタイミングでループ・イフダンを開始しても誰でも同じ価格でエントリーされていました。
例えばループイフダンB40_40ならエントリー価格は、114.00、114.40、114.80、115.20・・・となっていますので114.20でループ・イフダンを開始してもすぐに始まらずに114.00か114.40になるまでポジションを取ることがありませんでした(価格が滑るので実際の約定価格は、ずれています)。
そのため、値幅の広いループ・イフダンを開始した場合には、エントリー価格に到達するまで時間がかかり、なかなかポジションを取ってくれませんでした。
今回のバージョンアップではエントリー価格を廃止したため、ループ・イフダンを開始するとすぐにポジションを取るようになりました(つまり初回だけは成行注文となります)。
そして次のエントリー価格は初回のエントリー価格から、選んだループ・イフダンの値幅によって決定されるため、従来のような切の良い価格ではなくなります。
また初回注文が成行注文となるので純資産額が新たに保有するポジション分の取引証拠金に満たない場合、 システムが停止する仕様に変更されました。
ループ・イフダンを停止しても全決済されない
従来のループ・イフダンはループ・イフダンを停止すると保有しているポジションが全て決済されてしまうため、容易に停止することができませんでした。
今回のバージョンアップではループ・イフダンを停止しても保有ポジションはそのままなので雇用統計発表前に一旦ループ・イフダンを停止することもできるようになりました。
重複レート発注機能の廃止
同じ価格のポジションをいくつでも保有できる「重複レート発注機能」が廃止となりました。そもそもリスクが高く、不要な機能なので自然な流れといえます。
手動決済によるシステム停止
ループ・イフダンの運用により保有したポジションを手動決済した場合、システムが停止する仕様に変更されました。
ループ・イフダン変更点まとめ
今回のバージョンアップによる仕様変更を一覧にまとめました。
機能 | 変更前 | 変更後 |
注文方法 | 成行 | 指値・逆指値 |
エントリー価格 | あり | なし |
複数同時稼働 | 不可 | 可 |
損切り | なし | あり |
重複レート機能 | あり | なし |
最大ポジション数制限 | 任意 | 必須 |
スマホアプリ | なし | あり |
手動決済 | システムは停止しない | システムが停止する |
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