仮想通貨のビットコイン(BTC)はマイニングすることによって報酬が支払われる仕組みになっていますが、ネム(NEM)はマイニングではなく、ハーベストによって報酬が支払われます。
ネム(NEM)のハーベストとは一体どのような作業でしょうか?
仮想通貨ネム(NEM)とは?
ネム(NEM)は、New Economy Movement(新しい経済の動き)の略語であり、国や政府などの機関に縛られない新しい経済活動を目標としたプロジェクトの名称です。
Utopianfuture(ユートピアンフューチャー)というチームが発足し、2015年に発表されました。このプロジェクトメンバーの中に日本人がいたことで日本でも注目を集め、有名になりました。
ネム(NEM)の仮想通貨の単位はXEM(ゼム)と表記され、総発行量の8,999,999,999XEMがすでに発行済みです。
ネム(NEM)の最大の特徴は、Proof of Importance(プルーフ・オブ・インポータンス)を採用している点です。
仮想通貨 | コンセンサス アルゴリズム |
報酬を受け取れる人 |
BTC(ビットコイン) | Proof of Work | コンピュータの演算能力が高い人ほど報酬を受け取りやすい |
ETH(イーサリアム) | Proof of Stake | ETHの保有量の多い人ほど報酬を受け取りやすい |
NEM(NEM) | Proof of Importance | 重要度が高い人ほど報酬を受け取りやすい |
ビットコインはマイニングすることによって報酬が支払われる仕組みとなっています。どれだけ報酬を受け取ることができるかはマシンの性能や規模に依存します。
そのため、結果的に一部のマイナー組織や集団に報酬が偏ってしまいます。
これを回避するために設計された最初の仮想通貨がNEM(ネム)です。NEM(ネム)はインポータンス(重要度)によって報酬が決まります。
具体的にはXEMの保有量と取引の頻度によって決まります。
NEM(ネム)のハーベストとは?
BTC(ビットコイン)では報酬をもらう作業をマイニング(採掘)といいますが、NEM(ネム)の場合はハーベスト(収穫)といいます。
NEMの場合は一定数のXEMを保有していれば勝手にXEMが増えていくことから生育した作物を収穫する姿をイメージしてそう呼ばれています。
またハーベストでXEMを受け取る人のことをファーマーと呼びます。
ハーベストのやり方
ファーマーになって不労所得を得る方法を説明します。
ハーベスティングにはローカルハーベスティングとデリゲート(委任)ハーベスティングの2種類があります。
ローカルハーベスティングはハーベスティングのソフトであるNIS(NEM Infrastructure Server)を自分のPCで常に稼働させておく必要があるので面倒です。
多くの人は手数料が6XEMかかりますが、他人に委任してハーベスティングしてもうらデリゲート(委任)ハーベスティングを行っています。
1. 1万XEM以上を購入する
ハーベストを行うためには1万XEM以上保有する必要があります。2018年1月現在で1XEM = 200円前後で推移しているので200万円程度必要となります。
まずは仮想通貨取引所で1万XEM以上購入します。国内取引所ではZaifやCoincheckなどで購入可能ですが、手数料が安いのはZaifです。
ちなみに仮想通貨取引所は目的別に選ぶのが正解です。失敗しない仮想通貨取引所の選び方はこちらをご覧ください。
2. パソコンでウォレットを作成する
NEMの公式ウォレット「Nano Wallet」を作成します。
https://nem.io/downloads/3. ウォレットに送金する
取引所で購入したXEMをNano Walletに送金して準備完了です。
4. ファーマーとしての承認を待つ
Vested Balance(既得バランス)スコアの獲得を待ちます。保有XEMの10%が加算されていき、このスコアが1万以上になるとファーマーとして承認されます。
5. ハーベストされるのを待つ
インポータンスによりますが約1ヶ月後でハーベスティングが開始されます。
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