投資の王道である分散投資について知りたい。ほったらかし投資の場合はどんな分散を意識すればいいですか?
今回は、投資の王道である分散投資について解説します。ほったらかし投資の場合に必要な分散の観点も併せて紹介します。
- アラフィフの会社員
- 投資歴12年、運用資産3,000万円
- 2021年実績:+418万円、2022年:-479万円、2023年:+117万円
- トラリピやROBOPRO、投信積立、仮想通貨積立などのほったらかし投資メイン
この記事で分かること
- 分散投資とは?
- ほったらかし投資における分散投資
- 為替コヤジが実践している分散投資
本記事を読み終わると分散投資について理解でき、ほったらかし投資においてより安定したポートフォリオを組むことができるようになります。
投資におけるリスク
まずは投資をする上で避けては通れないリスクについて理解しましょう。
為替変動リスク
外貨投資では、為替相場が予想に反して変動すると為替差損が発生するリスクがあります。
外国為替証拠金取引(FX)では、買いから取引をはじめた場合は円高に進んだ際に、売りから取引をはじめた場合は円安が進んだ際に為替差損が生じます。
なお、FX自動売買には損失を抑えるためにロスカットなどもありますが、急激な為替変動が起きた場合には、想定よりも大きな損失が発生するリスクがあります。
金利変動リスク
外国為替証拠金取引(FX)ではスワップポイントが付きますが、スワップポイントの水準は各通貨の金利に連動します。金利は各国の景気や政策などによって変動するため、スワップポイントの水準は随時見直されます。
また、一般的に金利の低い通貨を売って金利の高い通貨を買うお取り引きではスワップポイントが得られますが、金利水準が逆転すると、スワップポイントを負担(支払い)しなければならなくなることもあります。
流動性リスク
流動性の低い通貨は、マーケットの状況により、金融機関の営業時間内であってもレートの提示ができず、取引が困難になったり、不可能になる場合があります。
また、天変地変、戦争、政変、為替管理政策の変更、同盟罷業等の特殊な状況下で特定の通貨の取引が困難または不可能となる可能性があります。
レバレッジリスク
外国為替証拠金取引(FX)では、レバレッジにより預入証拠金より大きな額の取引ができますが、為替相場や金利が予想に反して変動した場合は、レバレッジの効果により、損失額が大きくなるリスクがあります。
信用リスク
金融機関の信用状況等が悪化することにより、FX取引が終了したり、証拠金の全部または一部が返還されない可能性があります。
システムリスク
インターネットを介した取引であるため、口座番号やパスワードなどの情報が漏えいした場合、第三者が悪用することによって損失が発生する可能性があります。またシステム障害や通信障害などによって、取引できない場合があります。
税務リスク
税制がかわることで、税金を支払う負担が増える場合があります。
分散投資とは?
資産運用している方なら分散投資という言葉を一度は聞いたことがあるかと思います。
投資においてリスクをコントロールすることが大切ですが、そのテクニックの一つが分散投資です。
分散投資とは、投資対象や投資のタイミングなどを1つ、1回に集中させず、複数に分ける投資手法です。
長期投資や積立投資と並んで、投資初心者が実践すべき“投資の王道”としても知られています。
分散投資のメリット
分散投資の最も大きなメリットはリスクを抑えやすいという点です。
投資の世界には「卵を1つのカゴに盛るな」という格言があります。
もしひとつにカゴにすべての卵を盛っていて何かトラブルがあって、カゴをひっくり返ったときには卵が全滅してしまいます。
しかし、複数のカゴにわけて別々のところに置いていれば、ひとつのカゴがひっくり返っても、それ以外のカゴの卵は無傷なままです。
分散投資はこの考え方に則り、カゴ(投資先など)を複数用意して卵(資産)をわける手法です。
予期せぬ事態が起きてある金融商品の価値が暴落しても、他に金融商品を保有していれば資産をすべて失うような事態にならなりません。
また自動売買の場合、ある金融商品に値動きがなく、利益が生じない場合でも他の金融商品で利益が出れば安定してリターンを得ることができます。
分散投資のデメリット
分散投資はリスクを分散できる反面、複数の商品に投資するため、ある商品の相場が上がるとある商品の相場が下がることが多くあります。
そのため、仮に値動きが真逆の資産に半分ずつ投資した場合は、資産全体で見たときに値上がり幅も値下がり幅も小さくなります。
つまり、集中投資と比べて短期で大きく稼ぐことは難しいといえます。
また分散投資は投資対象を複数の資産に分散して行うことから、いくつかの投資先を管理する必要があります。
そのため、それぞれの値動きを把握する手間がかかるので管理が煩雑になることがデメリットとして挙げられます。
4つの分散投資
続いて具体的に何をどう分散させればよいのか見ていきましょう。
- 資産の分散
- 地域の分散
- 時間の分散
- 価格の分散
1. 資産の分散
資産には預貯金、株式、債券、不動産、金など様々なものがあります。これらの金融資産をバランスよく保有しましょうというが資産の分散です。
たとえば、株式が下落しても金が上昇してくれるのでポートフォリを全体としてリスクを抑えることができます。
出所:十六銀行
資産の分散には銘柄の分散も含まれます。例えばA社の株式とB社の株式などのように同じ資産の中で銘柄も分散させましょうという考え方です。
私は、預貯金に加えて、FX、仮想通貨、投資信託、ETFなどに資産(サービス)を分散させています。
- 預貯金
- FX(トラリピ、代用FX)
- 仮想通貨(自動積立、BTCトラリピ)
- 投資信託(楽天VTI、レバナス)
- ETF(トライオートETF)
2. 地域の分散
投資する国や地域を分散させることを地域の分散といいます。
投資地域は大きく分けると「日本国内」もしくは「海外」の2パターンですが、海外はさらに細かく「アメリカ」「中国」といった国ごとや「欧州」「オセアニア」といった地域ごと、「先進国」「新興国」などのように分けることができます。
私の場合、預貯金が日本国内、投資信託とETFがアメリカになります。
さらにトラリピでは米ドル、ユーロ、豪ドルなど13通貨ペアに分散させています。
また国や地域という垣根を超えた仮想通貨も保有しています。
3. 時間の分散
投資するタイミングをわける、複数回にわけて投資する、時間の分散も有効です。
株式や投資信託など、投資商品の価格は日々変動しています。「安いときに買って、高いときに売る」のが理想ですが、タイミングを見誤ると「高値づかみ(価格が高いときに買ってしまって安くしか売れない状態)」になって大きな損失を出してしまう可能性もあります。
そこで、一度に大金を投入するのではなく、少しずつ複数回にわけて投資することでリスクを分散することができます。
特に、毎回一定額を自動的に投資していくことができる「積立投資」は、誰でもかんたんに時間分散が実践できるのでおすすめです。この方法は「ドル・コスト平均法」と呼ばれ、王道的な投資手法のひとつとして広く知られています。
出所:全国銀行協会
また時間の分散は資金の分散と捉えることもできます。全力投資で普段から資金を注ぎ込んでしまうと大暴落したときは指を咥えてみていることしかできません。
しかし、資金を分散して追加入金用の資産を残しておけば暴落時にバーゲン価格で仕込むことができます。
このように投資で利益を出すにはどの金融商品(金融サービス)を選ぶかも重要ですが、同じように適切なタイミングで投資することも非常に重要になります。
4. 価格の分散
一般的な投資では「資産」「地域」「時間」の分散が有効ですが、自動売買を行っている投資家にとっても「価格」の分散という考え方もとても大切です。
価格の分散とは、一部の価格帯に資金を集中投資するのではなく、広範囲に資金をバランスよく分散させることです。
たとえばトラリピの場合、広範囲に注文を入れることでどの価格帯でも万遍なく利益が上がるようになります。
私はトライオートETFでナスダック100トリプルの運用をしています。ナスダック100トリプルは右肩上がりの銘柄なので、上昇を期待して高値圏に注文を集中してしまったため、暴落時には一切利益があがらなくなってしまいました。
レンジ相場の為替と高値を更新し続けるナスダック100トリプルでは戦略が異なるのは当然ですが、注文を仕掛ける価格を分散させたほうが安定して利益があがることは間違いありません。
価格を分散させるとしてもどの範囲まで広げるべきかは永遠のテーマですね
分散投資における注意点
分散投資はリスク低減につながるため、主流の投資法として浸透しています。分散投資の注意点も知っておくと、より安心して運用できるでしょう。以下2つの注意点について、詳しく説明します。
リスクが減ればリターンも減る
分散投資はリスク軽減に役立ちますが、その一方でリターンが減る可能性も否めません。
たとえば1社の株式が大幅に高騰し、2倍になったタイミングで売却した場合、100万円をその株式だけに投入していれば200万円まで増えているはずです。
ところが、100万円を10万円ずつ10社の株式に分散して投資していた場合は、たとえ1社が大当たりしたとしてもそれは全体の10%に過ぎず、他9社の株価が同じままなら110万円までしか増えないことになります。
これは、1社へ集中投資した場合に比べてリターンを逃しているとも捉えられます。
基本的に、リスクとリターンは連動する関係です。リスクが低くなればリターンも低く、逆も然りです。「ローリスク・ローリターン」「ハイリスク・ハイリターン」が投資の原則といえるでしょう。
つまり、分散投資にはリスクを抑えやすいというメリットがある一方で、リターンも分散されるというデメリットがあります。
定期的なメンテナンスは必要
複数の金融商品や銘柄を分散投資して、何年もそのまま放っておくと保有資産の成績次第で当初のバランスが崩れてしまいます。
そのため、定期的に保有資産のバランスや成績を考慮し、ポートフォリオを見直すことが大切です。ポートフォリオを見直すことを、投資用語でリバランスといいます。
またポートフォリオは年齢(人生のフェーズ)によっても理想のバランスは変化します。
頻繁にバランスを見直す必要はありませんが、半年に1度はリバランスを行いましょう。
ほったらかし投資でリスク分散
為替コヤジは投資額3,000万円で下記のようなほったらかし投資を実践しています。
ポートフォリオ | 口座 | 投資対象 | 目的 |
FX自動売買 | トラリピ / 松井証券FX | FX | キャッシュフロー |
FXスワップ投資 | IG証券 / みんなのFX | FX | キャッシュフロー |
投信積立 | 楽天証券 / auカブコム証券 | 投資信託 | 資産形成 |
仮想通貨積立&レンディング | GMOコイン / BitLending / PBRレンディング | 仮想通貨 | 資産形成 |
ロボアドバイザー | ROBOPRO | ETF | 資産形成 |
為替コヤジのほったらかし投資は、投資経験がゼロでも問題ありません。
本ブログを熟読して、為替コヤジの設定をそっくりそのまま真似れば、同じように不労所得を得ることができます。
誰でもマネできるようにトラリピや仮想通貨積立の設定内容も詳細に紹介しています。
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