ループ・イフダンは2013年にリリースされ、2016年に大幅なバージョンアップが実施されました。選択型システムトレードのような簡単な発注機能に加え、リピート系注文で唯一取引手数料無料を実現し、今一番勢いのあるサービスです。
ここでは、ループ・イフダンの基本から評価・評判、そして検証・戦略まで幅広く紹介します。
[colored_box color=”light-red” corner=”r”]本記事は2016年9月のバージョンアップに対応しています。[/colored_box]ループ・イフダンとは?
ループ・イフダンとは一定の値幅ごとにエントリーから利食いを繰り返す、アイネット証券が提供するオリジナル売買システムです。
ループ・イフダンはトラリピのように値幅やレンジを自由に設定することはできませんが、選択型システムトレードのようにあらかじめ用意されている設定を選択するだけで簡単に開始することができます。
ループ・イフダンは全26種類
ループ・イフダンは通貨ペアと売り買いと値幅の組合せで全26パターンが用意されています。値幅は通貨ペアごとに決まっており、以下の13パターンがあります。
例えば「ループ・イフダンB15」という名称のループ・イフダンなら買い注文を15pipsごとに発注し、15pipsごとに利食いし、「ループ・イフダンS25」なら売り注文を25pipsごとに発注し、25pipsごとに利食いします。
ループ・イフダンの発注方法は超シンプル
ループ・イフダンの発注方法は非常にシンプルで下図のようにループ・イフダンを選び、「取引数量」「最大ポジション数」を入力するだけで自動売買を開始することができます。
また利益ランキングから発注することも可能です。利益ランキングは、通貨ペアや期間だけで利益を集計するのではなく、売買方向や現在の資金で利用可能な設定のみをランキング表示することができます。
ループ・イフダンの評価・評判
取引ツール
取引のメインツールであるループ・イフダンはトラリピのように自分で値幅はやレンジ、数量を決める必要がなく、既存の設定から選択するだけで開始することができるのPCの初心者でも手軽に開始することができます。
最大ポジションは新規注文可能額から決まりますが、自分でポジション数を制限してリスクを限定することもできます。
サブツールとして高評価なのがレート変動幅確認表と目安資金表です。
まずレート変動幅確認表で過去のどのくらいの変動幅があったかを確認します。
そして目安資金表で想定される変動幅に対して必要な資金を確認することができます。
またマイセーフティ機能を使えば、口座全体の損失額を設定できる機能です。口座全体の損失額なので、ループ・イフダンごとに設定することはできません。
運用中の損失額が設定金額を超えると決済注文が発注され、損失を制限することができます(相場状況によっては設定金額以上の損失が生じる場合もあります)。
最低取引数量
1,000通貨単位で取引が可能です。
通貨ペア数
ループ・イフダンの取り扱い通貨ペアは以下の4通貨です。同じ値動きをするクロス円しかないため、通貨ペアによるリスク分散は期待できません。
- 米ドル/円(USD/JPY)
- ユーロ/円(EUR/JPY)
- 豪ドル/円(AUD/JPY)
- 英ポンド/円(GBP/JPY)
取引コスト
取引手数料
ループ・イフダンはリピート系注文では唯一取引手数料が無料となっています。
トラリピは「高額な取引手数料を徴収する代わりに高機能取引ツールや豊富な情報コンテンツを提供します」というスタンスであるのに対し、アイネット証券のループ・イフダンは「必要最低限のツールや情報しか提供しない代わりに取引手数料を無料にします」というスタンスを採っています。
スプレッド
ループ・イフダンのスプレッドは全体的に高めとなっています。
米ドル/円 | ユーロ/円 | 英ポンド/円 | 豪ドル/円 | NZドル/円 | ユーロ/米ドル |
2.0銭 | 3.0銭 | 5.0銭 | 4.0銭 | ― | ― |
スワップ金利
ループ・イフダンのスワップポイントは業界最高水準となっていて、リピート系注文の中では群を抜いています。
米ドル/円 | ユーロ/円 | 英ポンド/円 | 豪ドル/円 | NZドル/円 | 南アランド/円 |
23円 | -13円 | 15円 | 50円 | ― | ― |
情報コンテンツ
ループ・イフダンの情報コンテンツの提供には全くと言っていいほど力をいれておらず、短時間の会場セミナーは月に数回あるだけとなっています。
スマホ
トラリピ専用アプリ「i-NET TRADER」はAndroid、iPhone、iPadに対応しています。
Android | iPhone | iPad |
○ | ○ | × |
自動ログイン機能も実装されていて、動作速度や操作性は問題ありません。ポジションや口座の状況照会も見やすくなっています。
スマホからループ・イフダンを発注する場合にはWebにつながり、Webから発注する仕様となっていますが、煩わしさはありません。
ループ・イフダンの検証・攻略法
ループ・イフダンは2016年9月のバージョンアップで自動損切り機能が実装されました。
運用開始時に「最大で保有するポジション数」を設定し、これを超えた場合は自動で損切りが行われます。 自動損切り機能により、相場が想定外のレンジに進んだ場合に損切りをしながら新たなポジションを取ってしまうため、損切りを回避しながら評価損に耐え、スワップ収益を稼ぐというリピート系注文の王道を貫くことができなくなってしまいました。
自動損切りを回避するためにはできるだけ運用資金を増やし、最大ポジション数を目いっぱいまで拡大する必要があります。
注意すべき点は値幅です。ループイフダン目安資金表を見ると、「ポジション数」という項目がありますが、ポジション数は値幅が狭いほど多くなり、値幅が広いほど少なくなりますが、この数が運用時の必要資金や利益額に大きく関係しています。
つまり、値幅の狭いループイフダンは資金が必要となりますが、利益も基本的に大きくなります。 一方、値幅の広いループイフダンは利益は少なくなりますが、リスクを抑えて運用することができます。
このように値幅の違いによる特徴をしっかりおさえて運用することがループイフダン成功のカギとなります。
ループ・イフダンの詳細な検証結果は『為替コヤジのFX自動売買』で公開しています。
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