
最近、良く目にする「FIRE」って何ですか?

セミリタイアしたいのですが、セミリタイアへの近道が知りたい
今回は、FIREに興味があるけど、何をしたらいいのか、いくら貯めればいいのか分からない方に向けて、為替コヤジ流FIRE術を詳しく解説します。

- アラフィフの会社員兼投資家
- 投資歴13年、運用資産5,000万円
- 時価残高ベース実績(万円)[2022年]-2,279 [2023年]+1,112 [2024年]+1,058 [累計]+580
- トラリピやROBOPRO、投信積立、仮想通貨積立などのほったらかし投資メイン
本記事の内容
- FIREって何?
- FIREするためには一体何をすればいいのか?(お金を「稼ぐ」「守る」「増やす」方法)
- FIREに必要な資金
- FIRE後の人生の考え方
本記事を読み終えるとFIREについての理解が深まり、あなたのFIRE計画がより現実的なものになります。
FIREを目指す理由
FIRE(ファイア)とは、以下の頭文字を取った言葉です。
- F:Financial(経済的)
- I:Independence(自立)
- R:Retire(リタイア)
- E:Early(早期に)
つまり、「経済的自立&早期リタイア」という意味です。
「経済的自立」は労働収入に頼らなくても生活に困らない状態を指します。
例えば投資による利益や家賃収入などで生活を賄うことができれば、働かなくても十分生活していくことができますよね?
なので定年まで働かずに早期にリタイアすることができます。
FIREの3つの形態
FIREには生活水準と労働の有無でいくつかの形態があります。
種類 | 生活 | 労働 |
Fat FIRE(ファット・ファイア) | 豊か | しない |
Lean FIRE(リーン・ファイア) | 質素 | しない |
Barista FIRE(バリスタ・ファイア) | 普通 | 少しする |
まずFat FIRE(ファット・ファイア)は、潤沢な資産があって悠々自適な生活を謳歌するスタイルです。
これに対し、Lean FIRE(リーン・ファイア)は必要最小限の資産で質素倹約な生活をするスタイルです。
一方、Barista FIRE(バリスタ・ファイア)は、上記2つとは異なり、労働は行いますので純粋なFIREではありません。
ただ、フルタイムで汗水流して働くのではなく、生活に必要な分だけ、自分の好きなことをして生活費を稼ぎます。
いわゆるSide FIRE(サイド・ファイア)やセミリタイアと同義と考えていいと思います。
私が目指すのはこのBarista FIREです。
FIREのメリット・デメリット
FIREはいいことばかりではありません。
FIREのメリットとデメリットについて整理しておきましょう。
FIREのメリット
- 仕事のストレスがなくなる
- 自由な時間が増える
- 新しいことにチャレンジしやすくなる
- 好きな場所に住むことができる
FIREのデメリット
- 再就職が難しくなる
- 受け取れる年金額が減る
- 老後破綻する可能性がある
- 社会的孤立感を感じる(暇を持て余す)
FIREするために必要なこと
FIREのためには当然ながらお金が必要です。
お金を貯めるためには「稼ぐ」×「守る」×「増やす」を組み合わせて実践していきます。
どれかひとつでも欠けるとお金はなかなか貯まりません。
お金を「稼ぐ」「守る」「増やす」ためのコツを私の経験を踏まえて余すところなく紹介します。
1. お金を稼ぐ
FIREを実現するための基礎となるのがこの「稼ぐ」の部分です。
本業の給料を貪欲に上げることで入金力を高めます。
ただ、闇雲に働いているだけではなかなか給料を上げることは難しいでしょう。
給料をあげるためのコツをいくつか紹介します。
昇給・昇格に直結する仕事をする
ほとんどの会社では年に1回は目標設定面談のようなものがあると思います。
ここで自分は何をすれば給料が上がるのか、昇格できるのかを明確にしましょう。
これを明確に答えられない上司は管理職として失格です。
さらにその上の上司にエスカレーションしてでも明確にしてください。
もし面談で明確にしたタスクをこなしても昇給・昇格しないような会社であれば転職を検討すべきでしょう。
どれだけ時間を使っても単に自分がやりたい仕事や雑用をやっていては評価につながりません。
徹底的に昇給・昇格に直結する仕事にフォーカスして自分の価値を高めましょう。
資格手当を最大限に利用する
資格取得も自分の価値を高めるのに役立ちます。
そして資格手当を支給してくれる会社に所属しているなら資格手当を最大限に利用しましょう。
毎月もらえる資格手当と合格時に一時金としてもらえる資格手当がありますが、社内規定を確認して費用対効果の良い資格を取得しましょう。
昇給には様々な要素が絡んできますが、資格手当は合格すれば必ずもらえます。
会社や資格によっては年間数十万円にもなるので使わない手はないですね。
転職で給料を上げる
あなたがどんなに優秀でも業界や会社によってもらえる給与は決まってしまいます。
もしあなたが属する業界や会社の給与水準が低く、今の会社や仕事に大きなこだわりがないのであれば転職することをおすすめします。
さらに最悪なのは「やりがい搾取」です。
会社や上司がやりがいを前面に出して仕事をさせているようなら今すぐ転職サイトに登録しましょう。
転職サイトには「エージェント型」と「求人広告型」がありますが、おすすめは担当のキャリアアドバイザーがつく「エージェント型」です。
- マイナビエージェント
- リクルートエージェント
- パソナキャリア
- JACリクルートメント
実際に転職するか別にしても自分の正確な価値を知っておくのは大切です。
もし好待遇で内定をもらえれば今いる会社との給与交渉も有利に運べます。
副業で稼ぐ
本業に加え、入金力を高めるには副業も効果的です。
私は全く才能がないので副業で稼ぐことはできませんでしたが、上手くハマれば副業で本業の昇給を遥かに超えるお金を稼ぐことができます。
- ブログ・アフィリエイト
- データ入力
- Webライター
- 動画作成
- 通訳・翻訳
- Uber
- 転売(せどり)
- プログラミング
- セミナー講師・コンサルティング
- ポイ活
おすすめなのは本業のスキルや得意分野のノウハウが活用できる副業です。
2. お金を守る
どれほど稼いでもお金が出て行ってしまっては意味がありません。
稼いだお金を守ることで貯蓄率を上げます。
お金を「守る」のは「稼ぐ」や「増やす」と比べて一番簡単で効果が出やすいです。
この「お金を守る」ことを徹底すれば年収500万円の人でも1,000万円の人よりもお金が貯まります。
生活費を把握する
まず最初にすべきは自分の生活費を正確に知ることです。
後述するキャッシュフロー表を作成してFIREに必要な費用を算出するためにも必須です。
家計簿をしっかりとつけている方はすでに生活費をかなり正確に把握しているでしょうが、多くの方は何となくしか分かっていないでしょう。
とはいえ、家計簿をつける習慣がないとかなり面倒です。
そこでおすすめなのが家計簿アプリです。
私はマネーフォワード MEを使って収支を管理しています。
FX口座やカードなども連携させるだけで手入力することなく家計簿ができあがります。
断捨離する
一番のおすすめは断捨離です。
家中にある無駄なものを片っ端から1,000個処分してみてください。
必ず「無駄な買い物だった」と後悔するものが出てきます。
でもこれを経験することで無駄遣いが激減し、お金が貯まります。
売れそうな物はメルカリやリサイクルショップで売ることで現金化もできます。
また家の中から無駄なものがなくなると余白が生まれます。
そうなるともっと狭い家に引っ越すことができ、家賃の節約にもなります。
固定費の見直し
節約で一番手っ取り早いのが固定費の見直しです。
家賃、通信費、保険、車の維持費、光熱費、無駄なサブスクは必ず見直しましょう。
固定費は一度見直せば節約が継続するのでお金を守るための効果はとても大きいです。
ふるさと納税
節約のためにはふるさと納税もフル活用したいところです。
たまにはふるさと納税の返礼品に贅沢な品を選ぶのもいいですが、米や肉、日用品などを選べば生活費を大幅に削減できます。
マイホームを購入する
若くしてマイホームを購入することもおすすめします。
「持ち家」VS「賃貸」論争は永遠のテーマですが、私は断然「持ち家」派です。
賃貸は他人の住宅ローンを代わりに支払っているのと同じです。
住宅ローンを払い終われば自分の資産となる持ち家のほうが圧倒的にお得だと思います。
リセールバリューを考慮して上手く購入すれば買値をはるかに上回る、立派な資産となります。
逆に賃貸の場合、特に都市部では定年後に15万円の賃料を払い続けるのはかなり重荷になります。
3. お金を増やす
FIREのためには稼いだお金を運用して増やす必要があります。
ただ銀行に預けておくだけではFIREは実現できません。
FIREに投資は必須です。
為替コヤジ流FIRE術ではこの「増やす」の部分がキモとなります。
長期・積立・分散
お金を増やすには時間が必要です。
投資はできるだけ若いうちから始めて下さい。
そうすればリスクを最小限に抑えながらFIREに必要な資金を手に入れることができます。
時間をたっぷり使って「長期・積立・分散」で手堅くお金を増やしましょう。

お金の増やし方は下の記事で詳しく解説しています。
新NISA、iDeCoを活用
まずは新NISA、iDeCoを使って投資信託を積み立てていきましょう。
NISAもiDeCoも運用益が非課税であるのは同じですが、iDeCoは掛金全額が所得控除となるため、NISAよりも節税メリットが大きくなっています。
ただし、iDeCoは60歳まで途中解約できません。
そのため、お金の使い道がまだ決まっておらず、今後必要になる可能性があるのであれば、NISAで積立を行いましょう。
40代になって住宅購入や教育費などお金の使い道がはっきりしてきたタイミングでiDeCoを始めれば十分です。
ファンドは新NISAもiDeCoもオルカン1本で問題ありません。
金(ゴールド)と仮想通貨をプラス
オルカンに全振りでも問題ありませんが、月5万円投資できるのであれば4万円をオルカン、5千円を金(ゴールド)、もう5千円を仮想通貨に振り分けましょう。
金はNISA成長投資枠で積み立てることができます。
私のおすすめはオルカン:金:仮想通貨=8:1:1です。

私が実践しているほったらかしポートフォリオは下の記事で詳しく解説しています。
なお、「お金を増やす」場合でも自動売買や自動積立をメインにすることで投資にかける時間を最小限にし、本業で稼ぐことに重点を置きましょう。
いくら貯めればFIREできるのか?
FIREするためにはいくら貯める必要があるのでしょうか?
FIREに必要な資産の算出方法について解説します。
一般的には年間支出の25倍
FIREするためには一般的に年間支出の25倍の資産が必要だと言われています。
これはいわゆる「4%ルール」に基づいた考え方で、年間支出の25倍の資産を築けば、年利4%の運用益で生活費をまかなえるというわけです。
例えば年間支出が300万円なら25倍となる7,500万円の資産を築いて年利4%で運用すれば、理論上は資産を維持したまま生活することができます。
キャッシュフロー表を作成する
ただ、これはあくまで目安でしかなく、本気でFIREを目指すなら下のようなキャッシュフロー表を作成して、FIREに必要な資産をできるだけ正確に算出しましょう。
出所:日本FP協会
一般的なキャッシュフロー表は上記の通りですが、私はこれに投資の見込み利益を加えてオリジナルのキャッシュフローを作成しました。
投資を加えたキャッシュフロー表が出来上がれば自分は何歳でFIREできるのかが見えます。
もしキャッシュフロー表で分かった年齢よりも早くFIREしたいのであれば、収入を増やしたり、支出を減らす努力をする必要があります。
いずれにせよ自分だけのキャッシュフロー表ができあればが目標が明確になり、本業や投資に張り合いがでることは間違いありません。
またオリジナルのキャッシュフロー表ができあがったら一度、ファイナンシャルプランナーにレビューしてもらうのもおすすめです。
素人では見落としがちなポイントを指摘してもらえるかもしれません。
私はFIREするならお金に関する知識が必要になると思い、ファイナンシャルプランナーの勉強を始めました。
FIRE後の人生について考える
普通の人が65歳まで働くとして40歳でFIREすると自由時間が25年も増えます。
この25年をどう過ごすかを考えることはFIREを達成すること以上に大切です。
一番危険なのはFIREが手段ではなく、目的になってしまうことです。
FIRE後の人生を謳歌するためにFIREしたはずなのに何もやることがない。
これは自由ではなく、ただ退屈なだけ。
FIRE後の人生を実りあるものにするために私が実践しているのはBucket Listを作ることです。
ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンの映画「最高の人生の見つけ方」の原題でもあるBucket Listとは、死ぬまでにやっておきたいことリストのことです。
映画の中では余命6カ月を宣告された彼らがBucket Listを作成し、それらを一つずつ実行していきます。
Bucket ListはTo Doリストではないので「やるべきこと」ではなく、「やりたいこと」を自由に書くのがポイントです。
自分のやっておきたいことが明確になるとそれに向かって日々努力し、FIRE後の人生を豊かにすることができます。
死に際に「もっとこうしておけばよかった」という後悔を減らすことができます。

私のBucket Listの最上位に位置するのは「サッカーW杯を毎回現地で観戦すること」です。
まとめ
FIRE術についてまとめましたが、実はFIREはそれほど難しいことではないことがお分かりいただけたのではないでしょうか?
FIREには特別な才能やスキルは必要ありません。
必要なのは時間です。時間を味方につける必要があります。
私はこのFIRE術に気付くのが40代半ばになってしまい、まだFIREを実現できていませんが、30代でこれらのFIRE術を実践していればすでにFIREできているはずです。
たった一度の人生。FIREして悔いのない人生を送りましょう。
ほったらかし投資でリスク分散
為替コヤジは投資額4,000万円で下記のようなほったらかし投資を実践しています。
アセットクラス | ポートフォリオ | 口座 |
FX | FX自動売買 | トラリピ / 松井証券FX |
FXスワップ投資 | IG証券 / みんなのFX / GMOクリック証券 | |
先進国株式 | 投資信託(オルカン / S&P500 / FANG+ / レバナス) | 楽天証券 / auカブコム証券 / SBI証券 |
金(ゴールド) | 投資信託(SBI・iシェアーズ・ゴールド) | SBI証券 |
仮想通貨 | BTC / ETH / XRP | GMOコイン / BitLending / PBRレンディング |
株式 / 債券 / 金 / 不動産 | ロボアドバイザー | ROBOPRO |
為替コヤジのほったらかし投資は、投資経験がゼロでも問題ありません。
本ブログを熟読して、為替コヤジの設定をそっくりそのまま真似れば、同じように不労所得を得ることができます。
誰でもマネできるようにトラリピや仮想通貨積立の設定内容も詳細に紹介しています。
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