「CREAL(クリアル)とTOMOTAQU(トモタク)、どちらに投資すればいいの?」
不動産クラウドファンディング(不動産クラファン)を始めようとすると、必ずと言っていいほど候補に挙がるのがこの2サービスです。どちらも1万円から始められて、運営実績も豊富。だからこそ「結局どっちがいいの?」と迷ってしまう方が多いのではないでしょうか。
私、為替コヤジはこれまで不動産クラファンに40社以上投資してきました。その経験をもとに、今回はCREALとTOMOTAQUを「運営会社」「利回り」「安全性」「向いている人」の切り口で徹底比較していきます。
- CREALとTOMOTAQUの運営会社・上場有無・実績の違い
- 想定利回りと運用期間の比較
- 劣後出資比率など安全性の仕組みの違い
- それぞれのメリット・デメリット
- CREAL・TOMOTAQUが向いている人のタイプ
そもそも不動産クラウドファンディングとは?

比較に入る前に、簡単に不動産クラウドファンディングのおさらいをしておきましょう。詳しい仕組みは不動産クラウドファンディングとは何か解説した記事でも詳しく紹介していますので、初めての方はあわせて読んでみてください。
不動産クラウドファンディングとは、複数の投資家からインターネット経由で資金を集め、そのお金でプロが不動産を取得・運用し、家賃収入や売却益を分配金として投資家に還元する仕組みです。1万円程度の少額から始められ、物件選びや管理はすべて運営会社に任せられるため、いわゆる「ほったらかし投資」との相性が抜群です。
なお、クラウドファンディングには不動産型のほかにも融資型(ソーシャルレンディング)や株式投資型など複数の種類があります。それぞれの違いはクラウドファンディング3種類の違いをまとめた記事や、ソーシャルレンディングと不動産クラファンの違いを解説した記事で整理していますので、混同しやすい方はぜひチェックしてみてください。
今回比較するCREALとTOMOTAQUは、どちらもこの不動産クラウドファンディングの中でも投資家からの信頼が厚く、元本割れゼロの実績を持つ人気サービスです。
CREAL・TOMOTAQUの運営会社を比較

不動産クラファンを選ぶうえで、まず確認すべきなのが「どんな会社が運営しているか」です。運営会社の信頼性は、そのままサービスの安全性に直結します。
CREAL(クリアル)の運営会社
CREALを運営するのは、東京証券取引所グロース市場に上場しているクリアル株式会社(証券コード:2998)です。2018年にサービスを開始し、不動産クラファン業界の中でも上場企業が運営している数少ないサービスという点が大きな強みです。上場企業は決算書や有価証券報告書の開示義務があるため、投資家自身が財務の健全性を確認できる透明性の高さが魅力です。また2023年にはSBIグループと資本業務提携を結び、2024年からはオリックス銀行との連携も始まっています。
TOMOTAQU(トモタク)の運営会社
一方のTOMOTAQUを運営するのは、2009年設立の株式会社イーダブルジー(EWG)です。CREALのような上場企業ではありませんが、不動産売買の現場で長年実績を積んできた会社で、「投資体験」をコンセプトに掲げているのが特徴です。分配金だけでなく、地域の特産品やギフト券などの返礼企画を積極的に行っており、投資を楽しみながら続けられる工夫がされています。
CREALとTOMOTAQUを表で比較

ここまでの内容も踏まえて、CREALとTOMOTAQUの基本スペックを一覧表にまとめました。数値は2026年時点の実績を参考にしていますが、想定利回りなどは案件によって変動しますので、投資前には必ず公式サイトの最新情報をご確認ください。
| 比較項目 | CREAL(クリアル) | TOMOTAQU(トモタク) |
|---|---|---|
| 運営会社 | クリアル株式会社(東証グロース上場) | 株式会社イーダブルジー(非上場) |
| サービス開始 | 2018年 | 2009年(運営会社設立年) |
| 最低投資額 | 1万円 | 1万円 |
| 想定利回り目安 | 年3~6%程度 | 年5~10%程度(直近平均は6.7~7.0%前後) |
| 劣後出資比率 | 5~20%(ファンドにより変動) | 10%前後(多くのファンドで採用) |
| 累計調達額 | 約1,133億円(2026年7月時点) | 約168億円(2026年3月時点) |
| 組成ファンド数 | 144本 | 136本 |
| 元本割れ実績 | ゼロ(償還済120本すべて) | ゼロ(償還済109本すべて) |
| 主な投資対象 | 東京23区の住居系・オフィス・ホテルなど都心物件 | 首都圏・地方の住居系物件中心(インカム型) |


利回り・運用期間を比較

投資家が最も気になるのが利回りではないでしょうか。この点では、両社の性格の違いがはっきり出ています。
CREALの想定利回りは年3~6%程度と、業界内では控えめな水準です。ただしこれは裏を返せば、無理に高利回りを狙わず堅実な物件選定を優先しているということでもあります。都心の優良物件を中心に、賃貸需要が安定したエリアに投資できるのがCREALの強みです。
一方のTOMOTAQUは、直近ファンドの平均利回りが6.7~7.0%前後と、CREALよりも高めの水準で推移しています。運用期間も平均12ヶ月程度と短めのファンドが多く、資金の流動性を重視したい方には使いやすい設計です。こうした毎月・四半期ごとに分配を受けられるインカム型の投資スタイルは、キャッシュフロー投資について解説した記事で紹介している考え方とも相性が良いといえます。
安全性(劣後出資・実績)を比較

不動産クラファンで最も重視すべきなのが「元本割れリスクへの備え」です。CREAL・TOMOTAQUはいずれも優先劣後方式を採用しており、不動産価格が下落した場合にまず運営会社側の劣後出資分から損失を吸収する仕組みになっています。
CREALの劣後出資比率はファンドによって5~20%と幅がありますが、TOMOTAQUは多くのファンドで10%前後を安定して維持しているのが特徴です。またTOMOTAQUは、空室リスクに備えて第三者とのマスターリース(サブリース)契約を組み合わせている案件が多く、分配金の未払いリスクを抑える工夫がされています。
いずれのサービスも現時点で元本割れ実績はゼロですが、これは「今後も絶対に元本割れしない」という保証ではありません。過去の実績と仕組みを踏まえたうえで、劣後出資比率が高いファンドを選ぶのがリスクを抑えるコツです。より低リスクな案件の選び方は不動産クラファンをローリスクで始める方法を解説した記事で詳しくまとめています。
CREALのメリット・デメリット

CREALのメリット
- 東証グロース上場企業が運営しているため財務の透明性が高い
- SBIグループ・オリックス銀行との連携があり信頼性が厚い
- 東京23区を中心とした都心の優良物件に投資できる
- 組成ファンド数144本すべてで元本割れゼロの実績
CREALのデメリット
- 想定利回りが3~6%程度とやや控えめ
- 人気ファンドは応募が集中し抽選になりやすい
- 運用期間が長めのファンドも多く資金拘束期間が長くなりがち
TOMOTAQUのメリット・デメリット

TOMOTAQUのメリット
- 平均利回り6.7~7.0%前後と比較的高水準
- 運用期間が平均12ヶ月程度と短く資金の回転が早い
- 劣後出資比率10%前後を安定して維持している
- マスターリース契約による空室リスク対策がある
- 特産品やギフト券など投資を楽しめる返礼企画が豊富
TOMOTAQUのデメリット
- 運営会社は非上場のため、CREALほどの財務開示はない
- 超高利回り(年15%超)のような案件はほとんど出てこない
- 人気案件は倍率が高く、当選しにくいことがある
CREAL・TOMOTAQUが向いている人

ここまでの比較を踏まえて、それぞれどんな人に向いているのかを私なりに整理してみました。
CREALが向いている人
「利回りの高さより、運営会社の信頼性を最優先したい」という方にはCREALがおすすめです。上場企業ならではの財務開示や、SBIグループとの連携という安心材料を重視する堅実派の投資家に向いています。
TOMOTAQUが向いている人
「ある程度の利回りを狙いつつ、比較的短期間で資金を回転させたい」という方にはTOMOTAQUが向いています。分配や返礼企画を楽しみながら、コツコツ投資を続けたい方とも相性が良いサービスです。
どちらが自分に合っているか判断に迷う場合は、不動産クラファンの選び方を解説した記事もあわせて参考にしてみてください。
不動産クラファンを副業・資産形成に活かす

CREALもTOMOTAQUも、投資後は基本的に「ほったらかし」で運用できるのが最大の魅力です。忙しいサラリーマンや主婦の方でも、本業や家事の合間にスマホひとつで資産運用を進められます。副業として不動産クラファンを活用する具体的なメリットは、不動産クラファンを副業として活用する方法をまとめた記事で詳しく解説していますので、こちらもぜひご覧ください。
分散投資でリスクを抑えるのがコツ

不動産クラファンに限らず、投資の基本は「一極集中を避けること」です。CREAL・TOMOTAQUのどちらか一方に絞るのではなく、両方に口座を開いておき、案件ごとに投資先を分散させるのが私のスタイルです。人気案件はすぐに募集が締め切られてしまうことも多いため、複数サービスに登録しておくことでチャンスを広げることができます。
CREAL・TOMOTAQU以外のサービスも含めて比較検討したい方は、不動産クラウドファンディングのおすすめランキング記事もあわせてチェックしてみてください。
まとめ

今回はCREALとTOMOTAQUを、運営会社・利回り・安全性・向いている人という切り口で比較しました。
財務の透明性や運営会社の信頼感を重視するならCREAL、利回りと運用期間の短さ、投資を楽しむ工夫を重視するならTOMOTAQUが向いていると言えるでしょう。どちらも元本割れゼロという実績を持つ、不動産クラファン初心者にも挑戦しやすいサービスです。
まずは両方とも1万円という少額から口座開設できますので、実際に投資してみて自分に合う方を見極めていくのも良い方法だと思います。この記事が、あなたの不動産クラファン選びの参考になれば幸いです。

