トライオートFXはオートパイロット注文(AP注文)をいうインヴァスト証券独自の注文方式を組み合わせて自動売買を行う高スペックシステムトレードです。
ここでは、トライオートFXの基本から評価・評判、そして検証・戦略まで幅広く紹介します。
トライオートFXとは?
トライオートFXとは、オートパイロット注文(AP注文)というインヴァスト証券独自のイフダン注文を組み合わせて自由自在にリピート系注文を作ることができる売買システムです。
トライオートFXは、決済注文の利確と損切り、さらに決済後の逆指値と指値を自分の好きな値に設定できるので他のリピート系注文では実現できないような複雑な設定をすることもできます。
そのため、単なるリピート系注文にとどまらず、ユーザ設定型システムトレードに分類されることもあります。
トライオートFXの発注方法は経験に合わせて3種類
トライオートFXの発注方法は3種類あり、仕掛けランキング→複数AP作成→単体AP作成と進むにつれ、カスタマイズ性と難易度が上がります。
1. 仕掛けランキング
AP注文を複数組み合わせたものを「仕掛け」と呼びますが、仕掛けランキングはインヴァスト証券のオススメの仕掛けが収益率や実現損益でランキングされています。
一番簡単な発注方法がこの仕掛けランキングから好きな仕掛けを選ぶ方法です。
動画が分かりやすいので詳しくは動画をご覧下さい。
2. 複数AP作成(クイック仕掛け)
複数AP作成は大枠だけが決まっていて自分で簡単なカスタマイズができる発注方法です。
仕掛けのロジック「レンジ追尾」「追尾」を選択し、自分の好みの設定を行うことができます(「レンジ追尾」「追尾」については記事後半で紹介します)。
カスタマイズ性は非常に高いですが、適当な値に変更しても選んだロジックを崩さないように自動的に他のパラメーターを修正してくれます。トライオートFXに慣れてきたら必ずマスターすべき作成方法です。
こちらも動画で確認して下さい。
3. 単体AP作成
単体AP作成はゼロから全て作成する方法です。仕掛けランキングや複数AP作成にはない自分だけの売買ロジックも作成することができますが、単体AP作成まではマスターする必要はありません。
ループ・イフダンの評価・評判
取引ツール
取引のメインツールであるトライオートFXは、オートパイロット注文、仕掛け、マニュアル取引と相場状況に応じて取引手法を選ぶことができます。
使いこなすには多少時間がかかりますが、慣れれば他のリピート系注文でできることは全てトライオートFXだけで実現できます。
サブツールとして高評価なのが仕掛けランキングと仕掛けシミュレータです。
まず仕掛けランキングは、アナリストが相場観や予想により選択したロジックや、大手金融機関の半期・四半期先の予想などを基に作成されたロジックを予定運用資金に合わせて収益率や実現損益でランキング表示してくれます。
また仕掛けシミュレータでは、自分で作った仕掛けや仕掛けランキングからダウンロードした仕掛けのバックテストをすることができます。
最低取引数量
1,000通貨単位で取引が可能です。
通貨ペア数
トライオートFXの取り扱い通貨ペアは以下の17通貨です。リピート系注文をするのであれば十分です。
- 米ドル/円(USD/JPY)
- ユーロ/円(EUR/JPY)
- 英ポンド/円(GBP/JPY)
- 豪ドル/円(AUD/JPY)
- カナダドル/円(CAD/JPY)
- スイスフラン/円(CHF/JPY)
- NZドル/円(NZD/JPY)
- トルコリラ/円(TRY/JPY)
- 南アランド/円(ZAR/JPY)
- ユーロ/米ドル(EUR/USD)
- 英ポンド/米ドル(GBP/USD)
- 豪ドル/米ドル(AUD/USD)
- NZドル/米ドル(NZD/USD)
- 米ドル/スイスフラン(USD/CHF)
- ユーロ/英ポンド(EUR/GBP)
- ユーロ/豪ドル(EUR/AUD)
- 豪ドル/NZドル(AUD/NZD)
取引コスト
取引手数料
トライオートFXは全通貨ペア一律、以下のマークアップ手数料が適用されます。
1,000通貨なら往復で40円かかりますが、トラリピの100円と比べれば半額以下です。
まぁ、これだけの高機能ツールと後述する情報コンテンツの豊富さを考えれば決して高くはないと思います。
スプレッド
トライオートFXのスプレッドはトルコリラ/円を除き、全て原則固定となっていてリピート系注文のみならず、全てのFX会社の中でもかなり狭くなっています。
米ドル/円 | ユーロ/円 | 英ポンド/円 | 豪ドル/円 | NZドル/円 | ユーロ/米ドル |
0.3銭 | 0.5銭 | 1.0銭 | 0.6銭 | 1.7銭 | 0.3pips |
スワップ金利
トライオートFXのスワップポイントは中の上といったところでしょうか。
米ドル/円 | ユーロ/円 | 英ポンド/円 | 豪ドル/円 | NZドル/円 | 南アランド/円 |
15円 | -1円 | 10円 | 28円 | 40円 | 12円 |
情報コンテンツ
トライオートFXの情報コンテンツはトラリピと双璧です。
最大の魅力は『トライオートFX公式サイト』です。中でも「トライオートFX攻略ブログ」は、トライオートFXで利益をあげるためにどうすればいいのかを実例を交えながら分かりやすく解説しています。同様に「為替予想」もよくある小難しいアナリストの相場分析ではなく、平易な言葉で解説してくれるのでFX初心者でも取っ付きやすい内容になっています。
会場セミナー、オンラインセミナーともに昔に比べて数は減ってしまいましたが、過去に行われたセミナーのほとんどは動画で観ることができます。
また操作マニュアルの完成度も高く、使いこなすのが難しいトライオートFXも必ずマスターできるようになります。
スマホ
トライオートFX専用アプリ「トライオートFX」はAndroid、iPhoneに対応しています。
Android | iPhone | iPad |
○ | ○ | × |
チャートも見やすいので為替コヤジが一番重宝しているアプリです。グラフィックにこだわりながらも動作速度や操作性は問題ありません。ポジションや口座の状況照会も見やすくなっています。
クイック仕掛けだけはスマホできませんが、スマホアプリの完成度はリピート系注文の中で一番です。
トライオートFXの検証・攻略法
トライオートFX攻略のためには追尾仕掛けを使いこなすことが重要です。追尾仕掛けとは、指定した一定の値幅(想定レンジ幅)の中で細かい値動きを捉え、コツコツ利益確定しながら相場の方向性に追尾していく仕掛けです。
レンジ追尾の特徴は、利益確定幅=カウンター値、損切り幅=フォロー値となっている点です。つまり買いの場合、例えば20pipsで利確するなら20pips下がったところで再度注文が入り(カウンター)、100pipsで損切りするなら利確後、100pips上昇したところで再度注文が入ります(フォロー)。
下のイメージをご覧いただければ分かるようにトラリピなど他のリピート系注文と基本的な動きは全く同じです。違うのは前述の通り、利確後にフォロー値分だけレンジが移動する点です。このため、相場が予想どおりに推移した時にレンジを切り上げてくれます。
ちなみにリピート系注文の中でトラリピとサイクル注文だけは設定したレンジを外れると新たなポジションを取らなくなります(追尾しません)。
少し難しいと思いますが、追尾仕掛けは仕掛けランキングにあらかじめ登録されているので好きな追尾仕掛けを選べば簡単に発注することができます。
仕掛けランキングの追尾仕掛けには以下のような命名ルールがあります。
上記仕掛けは、買いの追尾仕掛けで想定レンジ幅は500pipsで、通貨ペアは米ドル/円、各AP注文の利確幅は50pipsで取引数量は1k(1,000通貨)となります。
追尾仕掛けはデフォルトで損切り設定がされていますが、リピート系注文は損切りしてしまうとその損失を取り戻すのが困難なので資金に余裕を持たせて損切りしない設定にしたほうがいいでしょう。
追尾仕掛けは、相場が上昇するか下落するのかを予想する必要があり、予想が当たれば爆発的に利益を積み上げてくれますが、予想と逆方向に行った場合には大きな評価損、あるいは決済損を抱えることになります。
そこで相場を予想するのが難しいと感じるFX初心者にオススメなのが、予想と逆方向に行った場合に損失を緩和してくれるのがレンジ追尾です。
レンジ追尾とは、指定した一定の値幅(想定レンジ幅)の中で追尾していく範囲を自動的に変えていく仕掛けです。トラリピの両建てをイメージしてもらえれば分かりやすいかもしれません。
レンジ追尾は、売り買いの両方でコンスタントに利益をあげるのでレンジ相場で圧倒的な強さを発揮しますが、仮に一方向にトレンドが出ても評価損を実現益が軽減してくれます。例えば、買い仕掛けの評価損は、売り仕掛けの決済益が緩和してくれますので追尾仕掛けのように売りか買いかをきっちり予想する必要がありません。
また買い注文1つと売り注文1つを発注しても証拠金は1注文分でOKな「MAX方式」を採用しているので資金効率が高くなります。
トライオートFXの詳細な検証結果は『為替コヤジのFX自動売買』で公開していますので是非ご覧下さい。
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