iサイクル注文とサイクル注文が揃ってリニューアルされました。他のリピート系注文にはない新機能が追加されています。
iサイクル注文とは?
iサイクル注文とは、トラリピやループ・イフダンのように自動で注文を繰り返してくれるリピート系注文の一種です。
iサイクル注文の大きな特徴はレンジを外れて上昇しても下落しても相場に追従しながら自動で取引を続けてくれる点にあります。
iサイクル注文は3つの注文方法が用意されていて、初心者でも迷うことなく取引を開始することができるように工夫されています。
1. ボラティリティ方式
まず新規注文入力画面の注文種類から、「iサイクル注文」を選択すると下記の画面が表示されます。
ここで「想定変動幅・ポジション方向・対象資産」の3つを設定して計算ボタンをクリックすると、システムが自動計算し、最適な注文方法を表示します。
想定変動幅 | iサイクル注文が注文を繰り返すレンジ。相場の上昇・下落に合わせて追従します。 ひとつ上の「参考期間」を選ぶことで自動で決まりますが、マニュアルで変更可 |
ポジション方向 | 買いと売りの両方できます。 |
対象資産 | いわゆる予算。取引条件を自動算出する際の参考値 |
上記の例では値幅12pipsで最大ポジションが24本と自動計算されました。
つまりこの24本が相場の上昇・下落に追従していきます。ということは自動で損切りも行われるということになります。
2. ランキング方式
ランキング方式とは、2015年11月16日より以下の設定のiサイクル注文をシュミレーション環境にて運用した結果をランキング形式に表示し、同じ設定のiサイクル注文を発注できる注文方法です。
[colored_box color=”light-red” corner=”r”]USD/JPY 売/買 想定変動幅:500~5,000 注文間隔(値幅):10~100EUR/JPY 売/買 想定変動幅:500~5,000 注文間隔(値幅):10~100
AUD/JPY 売/買 想定変動幅:500~5,000 注文間隔(値幅):10~100
GBP/JPY 売/買 想定変動幅:500~5,000 注文間隔(値幅):10~100
NZD/JPY 売/買 想定変動幅:500~5,000 注文間隔(値幅):10~100
EUR/USD 売/買 想定変動幅:500~5,000 注文間隔(値幅):10~100[/colored_box]
3. マトリクス方式
マトリクス方式は、必要な資金とリスクの度合いから注文内容を選択することができる注文方式です。
新規注文可能額で注文可能な条件が青に変わり、青いマスをクリックすることで同じ条件でiサイクル注文が開始できます。
下図では、マスの中に「決済損益pips」が表示されていますが、他にも「利食回数」、「損切回数」、「レンジ内最大必要証拠金」、「レンジ内最大評価損pips」、「レンジ内最大必要資金」、「レンジ内最大ポジション」のシミュレーション結果も表示することが可能です。
縦軸の「想定変動幅(レンジ)」は、最大数のポジションを保有した場合、一番上から一番下までのポジションの値幅、かつ、各ポジションの逆指値までの値幅を示します。
想定変動幅が狭いと、為替相場が不利な方向に動いた際、逆指値までの値幅が狭い為、損切りがされやすく、収益獲得の機会が減り、損失が膨らむリスクも高まります。
反対に、想定変動幅が広いと、為替相場が不利な方向に動いても、逆指値までの値幅が広い為、損切りがされにくく、収益獲得の機会が増え、損失が膨らむリスクも低くなります。
横軸の「注文間隔(pips)」は、複数のポジションを保有した際、ポジション同士の間隔を示します(単位はpips。USD/JPYの場合100pips=1円)。
注文間隔が狭くなることで、収益獲得の機会が増える一方、ポジションが多くなり取引数量が増えることから、損失が膨らむリスクも高まります。
反対に、注文間隔が広くなることで、収益獲得の機会が減る一方、ポジションが少なくなり取引数量が減ることから、損失が膨らむリスクも低くなります。
自動でトレンドを判断する「トレンド」
従来のiサイクル注文では、自分でトレンドを判断して買注文、または売注文を出す必要がありました。しかも稼働後にトレンドが反転すると含み損がどんどん膨らんでしまいます。
ところが、新たにリリースされた「トレンド」機能はシステムが自動でトレンドを判断し、トレンドが反転すると買注文、または売注文を自動で反転させながら取引を続けてくれます。
トレンドの転換時には、保有しているポジションをすべて成行注文で決済し、約定していない指値注文はすべて取り消されます。その後、取引開始時と同条件で、売買区分を反転し、iサイクル注文を自動的に開始します。
またトレンドによる自動注文機能は、店頭取引におけるiサイクル注文でのみ利用でき、くりっく365では利用できないので注意して下さい。
トレンド判断はテクニカル×足種
トレンドを切り替える指標となるテクニカル(移動平均及びMACD)と足種(1時間足、4時間足、12時間足、日足、週足、月足)を自由に組み合わせて指定できます。
1. ボラティリティ方式
ボラティリティ方式では、ポジション方向の指定で「トレンドで切り替える」を選択します。
トレンドを切り替える指標となるテクニカル(移動平均及びMACD)と足種(1時間足、4時間足、12時間足、日足、週足、月足)を自由に組み合わせて指定できます。
2. ランキング方式

ランキング方式では、ポジション方向で「トレンド」を選択すると、当社シミュレーション環境にて運用した結果をランキングしたものを一覧で表示させることができます。
3. マトリクス方式
マトリクス方式では、ポジション方向で「トレンド」を選択すると、トレンドを切り替える指標となるテクニカル(移動平均及びMACD)と足種(1時間足、4時間足、12時間足、日足、週足、月足)を自由に組み合わせて、注文可能な条件を選ぶことができます。
サイクル注文とは?
サイクル注文とは、相場の下限と上限が決まった範囲で自動で注文を繰り返してくれるリピート系注文の一種です。
iサイクル注文が相場変動に合わせて変動幅が追従するのに対し、サイクル注文はあらかじめ設定した変動幅の範囲でだけ注文を繰り返します。
ワイド方式なら売りと買いが同時に発注できる
通常のサイクル注文は初めに売りか買いかを選んで始める必要がありますが、ワイド方式を使えば売りと買いを同時に発注することができます。
ワイド方式は、あらかじめ決めた「中心レート」を境にして、中心レートから上には「売」のイフダン注文を、中心レートから下には「買」のイフダン注文を自動的に設定してくれます。
上の例では、中心レートを110.00円、想定変動幅を500pipsに設定していますが、110.00円から上には「売」のイフダン注文を、110.00円から下には「買」のイフダン注文が設定されています。ポジション間隔と、ポジション数は対象資産、対象通貨のレートにより変動します。
なお、ワイド方式は、店頭取引におけるサイクル注文でのみ利用でき、くりっく365では利用できないので注意して下さい。
「リスク軽減値」で安全運用
ワイド方式の注文画面で、「リスク軽減値」を設定することにより、中心レートがら上下に発注するポジションの間隔(値幅)が階段状に広がります。その為、ポジション数が減り、リスク軽減値を設定しない場合に比べて、リスクが軽減されます。
【例】中心レートを110.00円、想定変動幅を500pips、ポジション間隔は50の場合
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