東岳証券の独自プラットフォーム「HorizonAuton」の自動売買機能「Algo Trade」で稼働するオートレンジトレーディングはレンジ相場に特化したリピート系注文です。
ここでは、オートレンジトレーディングの基本から評価・評判、そして検証・戦略まで幅広く紹介します。
オートレンジトレーディング(ART)とは?
オートレンジトレーディング(ART)とは、相場の中央価格帯を自動判定し、中央価格帯でのみ自動売買するリピート系注文です。レンジの天井と底では新規注文を行わないため、高値づかみや底値で売るといったリスクが軽減されます。
新規注文は買い、売り、買いと売りの両方から選ぶことができます。買いと売りの両方にした場合の売買取引イメージは下記のようになります。
中央価格帯の判定方法は3通り
オートレンジトレーディングの中央価格帯を判定する方法は3通りあります。
1.高値と安値を固定値で指定
中央価格帯の高値と安値を固定値で指定する方法です。この場合、中央価格帯は固定となります。
2.平均移動線で自動判定
中央価格帯の高値と安値を平均移動線の高値と安値で判定する方法です。この場合、中央価格帯は変動となります。
平均移動線はSMA(単純移動平均線)とEMA(指数平滑移動平均線)から選択することができます。
[colored_box color=”light-red” corner=”r”]SMA(単純移動平均線)は、過去の終値の平均から算出されますので、トレンド転換後、新しいトレンドが発生したことを示すシグナルを発するのが遅いといった欠点があります。この問題を改善すべく考え出されたのがEMA(指数平滑移動平均線) です。
EMA(指数平滑移動平均線)は、使い方や売買の判断方法は単純移動平均線と同じですが、直近の価格に比重をかけて算出する為、SMA(単純移動平均線)に比べ直近の動きに敏感に反応します。[/colored_box]
3.一目均衡表で自動判定
中央価格帯の高値と安値を一目均衡表の雲の高値と安値で判定する方法です。この場合、中央価格帯は変動となります。
オートレンジトレーディングの評価・評判
取引ツール
オートレンジトレーディングは東岳証券のFX取引プラットフォーム「HorizonAuton」上で稼働します。HorizonAutonは、直感的な操作が可能なので初心者の方にも取り組みやすい取引ツールとなっています。
オートレンジトレーディングを稼働させるためにはHorizonAutonに搭載されている自動売買機能「Algo Trade」の拡張機能を用いてオートレンジトレーディングの拡張機能ファイルを取り込む必要があります。
拡張機能ファイルは通貨ペア・価格別に6種類用意されています。
米ドル/スイスフラン | 100万円 | 150万円 | 200万円 |
豪ドル/米ドル | 50万円 | 75万円 | 100万円 |
最低取引数量
オートレンジトレーディングは、10,000通貨単位となっています。
通貨ペア数
オートレンジトレーディングの取り扱い通貨ペアは以下の2通貨です。
- 米ドル/スイスフラン(USD/CHF)
- 豪ドル/米ドル(AUD/USD)
取引コスト
取引手数料
オートレンジトレーディングは手数料無料となっています。
スプレッド
オートレンジトレーディングのスプレッドは原則固定となっていますが、比較的狭くなっています。
米ドル/スイスフラン | 豪ドル/米ドル |
1.0銭 | 1.0銭 |
スワップ金利
オートレンジトレーディングのスワップポイントは中の上といったところでしょうか。
米ドル/スイスフラン | 豪ドル/米ドル |
52円 | 35円 |
情報コンテンツ
オートレンジトレーディングの情報コンテンツは「運用資金目安」だけとなっています。またバックテストをすることもできません。
スマホ
オートレンジトレーディング専用アプリ「HorizonAuton」はAndroid、iPhone、iPadに対応しています。
Android | iPhone | iPad |
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オートレンジトレーディングの検証・攻略法
オートレンジトレーディングの最大の特徴は中央価格帯を自動で判定し、中央価格帯でのみ売買を繰り返す点です。他のリピート系注文でも中央価格帯を指定することはできますが、平均移動線や一目均衡表から自動判定させることはできません。
中央価格帯を上手くとらえることができれば高値掴みが減り、効率のよいリピート系注文が可能となります。
しかし公式サイトでもバックテストの結果は公開されておらず、バックテストにも対応していないため、オートレンジトレーディングを使いこなすのは困難と言えます。
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